「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由(1/2 ページ)
個体差は「意図的ではない」。
11月からミスタードーナツが販売している、ポケットモンスター「ディグダ」とのコラボ商品が話題を呼んでいます。商品ごとに表情が大きく違う「個体差」がかわいらしいと評判を呼び、SNSで大人気に。しかし、ミスタードーナツの運営会社はねとらぼ編集部の取材に「申し訳なく思っております」と謝罪のコメントを伝えました。一体なぜなのでしょうか。
「個体差激しいディグダ見て癒されてる」「どれみても面白い」
話題を集めているのは、11月6日から販売している「ポン・デ・ディグダ(テイクアウト313円、イートイン319円)」。ディグダの顔はシュー生地にホイップクリームを入れキャラメル風味チョコをコーティングして再現し、ディグダがポンデリングの穴から飛び出してきたかのような見た目になっています。
発売前からそのデザインセンスなどに注目が集まっていましたが、11月6日に発売されると、X(Twitter)ではイメージ写真との差が話題に。イメージ写真ではディグダの丸みを帯びたきれいなフォルムが再現されていた一方で、実際の商品には凹凸が目立つなどイメージとかけ離れたものが多く、「思ってたんと違う」「私の知ってるディグダとちょっと違う」と違いについて言及する人が相次ぎました。
しかし、SNS上の消費者の間に生まれたのは、イメージとの違いにクレームをつけるのではなく、形や表情の違うディグダをそのまま楽しもうという動きでした。SNS上には個性的な表情を持つ「ポン・デ・ディグダ」の写真が連日たくさん投稿され、「うちのディグダちゃん、疲れているように見える」「うちのディグダさんなんか泣いてる」「個体差激しいディグダ見て癒されてる」「どれみても面白い」などと人気に。
発売から1カ月以上たった今も、個性的なディグダたちを手に入れようと店舗を訪れる人が続出し、「売り切れ」の報告も相次ぐなど、その人気は衰えることを知りません。
個体差「意図的ではない」
空前の「ディグダブーム」をミスタードーナツの運営会社・ダスキンはどう受け止めたのでしょうか。同社の広報担当者はねとらぼ編集部の取材に、「おかげさまでご好評いただき、多くのお客様にミスタードーナツの『ミスド ポケモン ドーナツ』をお楽しみいただいているお声を頂戴しております」と、ディグダ含むポケモンコラボ商品の人気ぶりについてコメントしました。
しかし、ディグダの「個体差」が盛り上がりを見せていることについては、思わぬ回答が返ってきました。
「弊社としては個体差があることについて反省しております。お客様に今後も『ポン・デ・ディグダ』のみならず商品をお楽しみいただくため、引き続き指導を行ってまいります」
担当者は「ポン・デ・ディグダ」含む同社の商品は、一部ショップを除いて、各ショップにてショップスタッフが製造を行っていると説明。個体差が生じているのは、「本部での指導が行き届いていないため」で、個体差は「意図的ではない」としました。こうした状況について「申し訳なく思っております」と謝罪のコメントを伝えています。
個性あふれる「ポン・デ・ディグダ」は12月下旬まで販売予定です。
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