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» 2011年07月06日 10時00分 公開

ニコ動とジブリは「サブカル界の正反対」 ドワンゴ川上会長、2足のわらじで見つめる未来(3/3 ページ)

[宮本真希,ITmedia]
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「ジブリで学び、ドワンゴで試し、ジブリに活かす」

――“スタジオジブリの川上さん”にもお話をお伺いしたいです。今ジブリでは何をされているんですか。

 色んな会議に同席させてもらって座っているっていうね。

――鈴木プロデューサーに弟子入りを志願したそうですが、そもそもなぜジブリに?

 なぜって、やっぱりジブリで働いてみたいと思いません? 思うでしょう普通! 逃避ですよね。新しいことをやりたかった――みたいな。ドワンゴよりも楽しそうだったので。

――な、なるほど。ジブリの皆さんの反応はいかがですか。

 割合暖かく迎えてくださっています。もっと白い目で見られたらどうしようかと思ってました。

画像

――川上さんにとってジブリはどんな印象ですか。

 当たり前なんですけどみんな真面目に働いてるなーっていう印象ですね。自分も働かなきゃっという反省が生まれました。ドワンゴの社内にいたらきっと思わないですね。

 鈴木さん(鈴木プロデューサー)は面白いんですよ。鈴木さんのマーケティングセンスは天才的だなと思います。プロジェクト管理やミーティングのやり方も勉強になります。ジブリでは見習いなので鈴木さんのやり方を真似する場はそれほどないですが、鈴木さんを見てこういうことをやりたいなと思ったら、ドワンゴを実験台にするんです(笑)

――えっドワンゴが実験台なんですか! 例えば……。

 鈴木さんは「れんが家」というオフィスを借りていて、そこでエンドレスのミーティングをやるんですよ。長いときは5〜6時間くらい。ビジョンをみんなと共有するためにやっているんですよね。それによってその後の効率がすごく上がっていきます。僕は「自分だけが分かっていればいい」というのがあったのですが、共有することは意味があるなと思いました。

 だから僕もドワンゴ本社の近くにマンションを1部屋借りて、ブレスト用の場所を作ったんです。そこで週に何度かとにかく色んなことをだらだらと話す――みたいなことを始めています。新規プロジェクトを凍結して、ニコ動の機能を安定して高速に提供していくという方針もそこで決めたんです。

――ジブリで学んだことがニコ動に活きているんですね。

 活きてます! 

 ジブリに行くことでモチベーションが上がっていますよ。これからジブリの役に立てればいいですよね〜。ジブリで学んだことをドワンゴで練習してジブリの仕事に活かす戦略です。

――川上会長がジブリでやりたいことは具体的に見えているんでしょうか。

 まだ分からないですね。1〜2年くらいかかるんじゃないでしょうか。来るなと言われなければ、数年単位であちらにいるつもりです。

 ニコ動とジブリはサブカルチャーの世界で正反対のところにいると思うんです。それをぐちゃっとしたら色んな刺激が生まれるでしょうね。あ、でもやっぱり、僕もジブリを大切に思う気持ちがありますから、ニコ動って良くも悪くも刺激が強い存在なので、下手なことはできないなあとプレッシャーを感じています。

 ジブリの川上としてはYouTubeさんとかUstreamさんとかと仕事したいなあ〜。ご連絡お待ちしています(笑)

――ところで、ジブリではお給料が出ているのですか。

 見習いなのでお給料は出ていません。勉強させてもらっていますから。

――では、最後に“ジブリの川上”として一言お願いします

 7月16日公開の「コクリコ坂から」をみなさんよろしくお願いします!

――お後がよろしいようで。

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