アメーバピグが中国進出、その名も「小人国」 中国SNSからのラブコール受け
アメーバピグの中国語版「小人国」がオープン。中国最大級のSNS「Kaixin001」でプレイできる。
サイバーエージェントは8月24日、仮想空間サービス「アメーバピグ」の中国語版「小人国」(シャオレンゴウ)を、中国最大級のSNS「Kaixin001」で始めた。アメーバピグの海外展開は、英語版の「AmebaPico」に続き2例目。年内に200万会員の獲得を目指す。
ピグ同様、2頭身アバターを作って動かしたり、ほかのユーザーとチャットしたりして楽しむ。アバターアイテムもほとんどピグと同じ。渋谷やニューヨークをテーマにしたエリアも設置した。ピグにはスロットなどをプレイできるカジノエリアがあるが、ギャンブル関連のコンテンツは中国当局から規制が入りやすいため、小人国には設けなかった。
小人国の企画は、約1億会員を抱えるKaixin001から「アメーバピグを提供して欲しい」とのラブコールを受けて始めた。今後はKaixin001以外の中国SNSでも展開する予定。現在のピグの会員数が850万人、Picoが400万人なのに対し、小人国の目標は200万人。中国でヒットしている仮想空間サービスはほとんどないが、Picoにはインドネシアやフィリピンといったアジアのユーザーが多いことから、中国でも受け入れられると見込んでいる。
小人国の開発・運営は、サイバーエージェントの米子会社CyberAgent Americaの支援のもと、中国の大手ソーシャルゲーム開発会社で、サイバーエージェント・ベンチャーズが出資しているFive Minutesが行う。中国のSNSで複数のソーシャルゲームを展開し、利用者が約3500万人に上るFive Minutesのノウハウを、小人国に生かしていきたい考えだ。
収益はアバターなどのアイテム課金から得る。ピグユーザー1人当たりの平均利用額が年間1万円ほどなのに対し、小人国ではその半分の数千円程度になると見込んでいる。中国では2009年頃からMMORPGが人気となっており、「オンラインゲームにお金を使う土壌ができている」と、CyberAgent Americaの難波俊充エグゼクティブバイスプレジデントは話していた。
今後は中国に続き、ほかの地域でもピグをローカライズして提供していく計画だ。
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