スマホ操作で変形する次世代モビリティ「KOBOT」:東京モーターショー2011
2年ぶりの開催で注目を集める「東京モーターショー2011」。プレスデーから派手なデモンストレーションで存在感を示していたのが、今年2月14日に設立されたばかりのベンチャー企業「興和テムザック」だ。
2年ぶりの開催で注目を集める「東京モーターショー2011」では、国内の全自動車メーカーを含む129の出展者が、EV(電気自動車)やハイブリッドカーなどの次世代モビリティを展示する。中でもプレスデーから派手なデモンストレーションで存在感を示していたのが、今年2月14日に設立されたばかりのベンチャー企業「興和テムザック」だ。
同社は、社名から分かるように医療用品から光学事業まで幅広く手がける興和(Kowa)と、「援竜」や「番竜」といったロボットで知られるテムザックの合弁会社。福岡市を本拠に小型電気自動車の開発を進め、設立からわずか10カ月でコンセプトモデルを出品するに至った。同社の芹田慶人社長は、「東京モーターショーでコンセプトを伝え、パートナーを募ることが大きな目的。そのため、デモンストレーションには力を入れている」と話す。
同社のコンセプトモデル「KOBOT」には、1人乗りの3輪タイプ「KOBOT ν(ニュー)」「KOBOT β(ベータ)」および2人乗りの4輪タイプ「KOBOT π(パイ)」という3種類がある。3輪タイプは後輪が自由に動く小回りの効くタイプで、駐車時のフットプリントを最小化するため、“伸縮折りたたみ機構”を採用。乗車する際には、スマートフォンからの操作で走行モードに“変形”する仕組みだ。さらに街中ではかなり目立ちそうなイルミネーション機能も搭載。実用性と遊び心を両立させた。
4輪タイプのKOBOT πも負けてはいない。見た目はほぼ“カボチャの馬車”で、左右の扉はいずれも観音開き。駐車中は、シートを動かして運転席とナビシートを向かい合わせにすることもできる。
芹田社長によると、想定マーケットは観光地向けのレンタカーや地域住民で共有するカーシェアリングという。例えば観光地なら、駅までは渋滞のない電車で移動し、KOBOTをレンタル。観光名所や土産物屋といった各拠点にEVターミナル(充電装置)を設置しておけば、拠点(観光地)間をKOBOTで移動できる。「自然と地元住民にやさしい観光地巡りになる」(同社)。同社の試算では、コンセプトモデルはフル充電で30キロ程度の走行が可能。EV設計の自由度の高さを生かし、とにかくコンパクトで省エネのEVを作った。
興和テムザックでは、2012年に試作車を作り、秋には販売を開始する計画。ただし、課題の1つが法制上のカテゴリー分けだという。例えばコンセプトモデルの3輪タイプを現状のまま市販すると“ミニカー”に区分され、法定速度は普通自動車と同じ時速60キロ。一方の4輪タイプは“軽自動車”扱いとなり、高速道路まで走れることになる。「EVは運動性能と安全性のバランスをとる必要がある」(芹田氏)。
一方、今年2月には“ミニカーと軽自動車の間”に位置する新カテゴリーの法制化を検討するという発表があった。これは長距離は走らないが複数人が乗れるという、小型EVを想定したカテゴリーだ。「われわれはこれを目指したい。最近は軽自動車でも1トン程度の重量があるが、1人で乗るケースのほうが圧倒的に多い。お子さんの送り迎えや近場の買い物、観光といった用途であれば、省エネでコンパクトなEVが活躍できる」(芹田氏)。
関連記事
- 「キヨモリ」出陣
テムザックは12月12日、新型の2足歩行ロボット「キヨモリ」を発表した。外装に甲冑を使用した等身大のロボット。早稲田大学高西研究室との共同開発により、さらに人間に近い歩行スタイルを実現した。 - 巨体がうなるぞ、ドアとるぞ。その名は「援竜」
身長3.45m、体重5t。大型レスキューロボット「T-52 援竜(えんりゅう)」の発表会が、東京三鷹の消防研究所で行われた。木材や鉄柱をひょいっとつまんでどかし、乗用車のドアをあっさり引きちぎる。とっても頼りになる奴だ。 - 2003年、「番犬」はロボットになる
テムザックと三洋電機が“番犬代わり”になるロボットを発売する。その名も「番竜」。12月に50台の先行予約販売を受け付け、2003年度には一般販売を開始する予定だ - トヨタブースで「どこでもドア」発見! ドラえもんもいるぞ!
ドラえもんに扮(ふん)したジャン・レノさん(のパネル)と記念撮影もできます。 - これで痛車も自由自在!? 全面ディスプレイのトヨタのコンセプトカーで未来が明るい!
トヨタのコンセプトカーは全面がディスプレイになっているため、好きなときに好きな映像を表示することができる。未来の街は痛車だらけになっている、かもしれない。 - 「渋滞っぽい……」 クルマが勝手に自分の気持ちを“つぶやく”アプリ
東京モーターショー2011の併設展「SMART MOBILITY CITY 2011」で、周囲の環境や運転状況をもとに、自動車が自分の気持ち(?)を“つぶやく”サービスを展示している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
-
浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
-
身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
-
海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
-
トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
-
生後1カ月の保護子猫、後頭部を見るとあのアルファベットが……→9カ月の現在にびっくり 「プレミアム猫」「本当にPですね」
-
辻希美、17歳長女・希空に「ダサすぎるって」とツッコんだ格好
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」