世界最大級のアップルストア、ニューヨークのグランドセントラル駅にオープン:“駅ナカ”アップルストアを現地からリポート
米アップルは9日、ニューヨークのマンハッタン島で4番目となるアップルストア グランドセントラル駅店をオープンした。店舗面積はアップルストア中最大、オープンの朝10時には約2500人が並んだ。
米アップルは12月9日午前10時(現地時間)、ニューヨーク市のグランドセントラル駅構内に約2140平方メートルとこれまでで最大規模のアップルストアをオープンした。開店直前には広いコンコースが大勢に人で埋まり身動きが取りにくいほどの混雑となった。アップルの発表で約2500人が列を作ったという。来店者に無料配布された記念Tシャツ4000枚は、昼過ぎにはなくなった。
グランドセントラル駅の建物は1913年完成で、大理石を多用した豪華な造りだ。メインコンコースの高く広い天井には星座が描かれ星にはランプが埋め込まれ、ニューヨークの観光スポットの1つとなっている。アップルストアはこのメインコンコースの中2階に位置する。アップルはこの店舗の場所について、グランドセントラル駅を管轄するニューヨーク州都市交通局から10年間借り受ける契約を交わしている。
ニューヨーク市マンハッタン島のアップルストアは、ガラスの立方体のような外観で知られる5番街店をはじめ4店舗があり、グランドセントラル駅店は5番目となる。5番街店のように24時間年中無休ではないが、1日の平均乗降客が約75万人というグランドセントラル駅メインコンコースの2階という絶好の立地で、ビジネスマンと観光客の両方にアップル製品をアピールできる旗艦店舗と位置づけられている。
グランドセントラル駅店には、アップル製品のエキスパートがユーザーの質問に答えるジーニアスバーが2つ、オンラインで注文した製品を受け取れるパーソナルピックアップエリアも設けられている。製品購入後に個人設定などができるスタートアップルームも最大級としている。製品やソフトウェアの使い方を教える無料のワークショップは、通常1時間のもののほかに、忙しいビジネスマン向けに15分のエクスプレスワークショップがあり、朝と夕方に集中してスケジュールされている。
筆者はオープンの1時間ほど前に到着した。その時点ではプレス関係者やカメラを持った見物客が少し多いかなという程度だったが、20分くらい前になると少し離れた通路に待たされている入場者の列は数百人に延び、アップルストアに上がる階段付近は大勢の見物客で移動するのが難しいくらいになってきた。
アップルストアのコンコースに面した手すりには赤いTシャツを着たアップルストアのスタッフがずらりと並び、オープン時はスタッフと見物客が大歓声とともにカウントダウン、そしてスタッフの拍手とハイタッチに送られながら最初の客が店に入った。アップルストア内にたどり着いたのはそれから30分ほどしてからだが、そのときでもまだスタッフの拍手とウェルカムタッチは続いていた。先着4000人に配られた特製Tシャツは黒地に「APPLE STORE, GRAND CENTRAL」の白文字が駅の列車案内表示風に書かれたもの。Tシャツの箱も凝っていて、開くと内側は青緑の地に金色で星座や星、アップルのロゴが描かれ、グランドセントラル駅コンコース天井をイメージしたものになっていた。
オープン時間直前、大歓声とともにカウントダウンが始まり、最初の客が階段を上って大歓迎を受けた
ストア内は扉などでいくつかのセクションに分かれてコの字型に配置されている。床面積は5番街店などと比べて確かに広いのだろうが、コンコース側が開けた空間になっていることと高い天井による開放感だ。駅特有の喧噪も聞こえてくる独特の雰囲気の店舗となっている。全部で315人というスタッフは、オープニング時ということもあってか、ざっと見ても200人以上がフロアで客の対応に当たっていた。
筆者はApple TVを買ったのだが、応対してくれたスタッフがバーコード読み取り装置とクレジットカードの読み取り装置を兼ねるジャケットに入れたiPhoneを使ってその場で支払いまで完了、レシートは即メールで送られてくる。レジに並ぶことなく実にスムーズに購入できた。これなら通勤途中でもちょっと寄って利用しようという気になる。
ワークショップはやっていなかったが、この立地なら大勢の利用が見込めるのはまず間違いない。グランドセントラル駅店のビジネスマン向けの施策が成功すれば、日本などほかの国でも駅ナカアップルストアの展開も十分あると感じた。
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