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» 2012年03月15日 07時00分 公開

ヘタレなのになぜかときめく オヤジの恋愛に特化した電子漫画誌「オヤジズム」の魅力大人の余裕に心がトクン!?(2/2 ページ)

[宮本真希,ITmedia]
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 “OYAJI”に目を付けたのは、数多くの作品を取り扱う電子書籍ストアで「既存のものに埋もれず光る」企画を求めていたから。ドラマ「相棒」のように中年男性が主人公の作品がヒットしたり、芸能界で歳の差婚が話題になっていたりするのにヒントを得た。編集部は6人おり、山田雅一編集長と金副編集長以外は女性。もちろん中年男子である2人の「オヤジはこうあって欲しい」という願望も作品に盛り込んである。

 見所は「オヤジの隙とふと見せる優しさ」(山田編集長)という。金銭的な余裕ではなく、心の余裕が売り。若い男性キャラも登場するが「最終的にはオヤジっていいよね」(副編集長)となる。恋愛は“ギラギラ”“ガンガン”燃え上がらず、さり気なく押していく。成就しなくてもオヤジらしさが出ればそれで良いのだという(もちろん作品によっていろんなオヤジがいるのでこの限りではない)。読者のサブターゲットに20〜30代の男性を据えており「若いときには出せない何かをオヤジから感じてもらえるはず」と、山田編集長は自信を見せる。

画像 育成型電子コミック「桃色煩悩男子」

 創刊後の滑り出しは上々だ。実際の販売数は明かせないとのことだが、4万タイトルをそろえるコミックシーモアで販売ランキングのトップ50に入った作品がいくつもある。創刊号で反響が大きかった読み切り作品は連載化を決めた。「出す前は不安があったが、意外と受け入れられた」と山田編集長は胸をなでおろす。

 編集部では「常に新しいものを。読者に喜んでもらえるものを。さらには楽しんで作れるものを」(山田編集長)と、意識している。2月にはソーシャルメディアで集めた読者の声をストーリーに反映させる育成型電子コミックを始めた。主人公である41歳オヤジの初恋が成就するかは読者次第だ。ここでは画面をひたすら縦にスクロールして1コマずつ読ませる電子コミックならではの見せ方にも挑戦している。「これから漫画の可能性がもっと広がると思っている」と金副編集長は語る。

 今後は、ミステリーなど“恋愛”の軸にはとらわれないオヤジ漫画を増やしていく計画だ。「サブカルの新しい楽しみ方を提供できる編集部でありたい」と山田編集長は意気込んでいる。

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