「なまりぶしがあれば生きていける」――ネコにインタビューしたっていいじゃない

ネコにインタビューしてはいけないなどと誰が決めたのか。ここでしか読めない「現役」ネコインタビューをどうぞ。

» 2012年04月01日 06時49分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ネコは犬と違って感情が分かりにくい。犬ならうれしい時は尻尾をブンブン振って飛び跳ねるが、ネコにはそういう分かりやすいサインがない。日ごろ一緒に暮らしていても、何を考えているのかイマイチ理解できない。

 しかし本当にそうだろうか。我々はネコの声にちゃんと耳を傾けていたのか? もしかして、ちゃんと対話をしようともせずに「ネコは言葉が通じない生き物」と決めつけてはいなかっただろうか。

 そうだ、だったら一度、ちゃんと聞いてみればいい。僕はさっそく新幹線に飛び乗り、実家のネコにマイクを向けた。

画像 うちの実家で飼っている、サビトラのポッポ(メス/15歳くらい)

捨てネコだった時のことは思い出したくない

―― さっそくですが、まずは自己紹介からお願いします。

ポッポさん(以下、敬称略) ウニャン。

―― ほうほう。ポッポさんは今年でおいくつになったんですか?

ポッポ ……(眼を細めて横を向いている)。

―― ……。

ポッポ クァ……。

―― (あくびしてる……)

画像 関係ないけど、うちの猫のあくびは臭い

―― そ、そういえば、ポッポさんは捨てネコだったんですよね。

ポッポ ニャー。

―― (あ、反応があった)。やっぱり当時のことは辛い思い出ですか?

ポッポ ニャー。

―― そう、確か隣の空き地でそんな鳴き声がして……。

ポッポ ニャー。

―― 僕が声のする方へ行くと……

ポッポ ニャー。

―― 小さな子ネコが……あっ! ど、どちらへ、ポッポさん!?

ポッポ ニャン。

画像 台所へ行ってしまったポッポさん

なまりぶしがあれば生きていける

―― なるほど、まさかおなかが減っていたとは……(やけによく鳴くと思った)。

ポッポ ニャン。

―― 好きな猫缶などはありますか?

ポッポ にゃー。

―― なるほど、猫缶よりなまりぶしの方が好きだと。

ポッポ ニャッ! ウニャッ!

―― わ、分かりましたから! 落ち着いて!

画像 なまりぶしをあげたらモリモリ食べていた

(食後、元の場所へ戻って)

―― 本当になまりぶしがお好きなんですね。

ポッポ ゴロゴロ(のどを鳴らしている))。

―― 2011年はいろんなことがありましたが、ネコ業界の動向はいかがでしたか……あっ、ちょっと、やめてください!

ポッポ ゴロゴロ(カメラに鼻を近づけてくる)。

―― ポッポさん! レンズに鼻水が!

ポッポ (さらに近づける)

―― さ、さっきまでおとなしかったのに!

画像 やめてと言ってもやめてくれないのがネコです

近所の野良ネコが怖い

(ようやく落ち着いたのでインタビュー再開)

―― き、気を取り直して、昼間は家にいないことが多いですが、いつもどちらにいらっしゃるんですか?

ポッポ ……(毛繕いを初めてしまった)。

―― あくまで秘密ということですか……。最近気になることは?

ポッポ にゃー。

―― なるほど、近所の野良ネコが怖いと……。

ポッポ ニャン。

画像 新聞紙の上に乗るのがお気に入り

―― 昨年はポッポさんにとってどんな年でしたか?

ポッポ ……(また毛繕いを再開)。

―― ポッポさん?

ポッポ ……(あくび)。

―― ちょっと眠そうですね……あ。

(のそのそと立ち上がると、コタツ布団の上で丸くなってしまった)

―― 寝ちゃった……。

画像 「ポッポが寝るからいつまでもコタツがしまえないんだよ」(父親談)

まあ、こんなもんだよね

 結局、ポッポさんはその後スヤスヤと眠ってしまい、インタビューはここで中断せざるを得なくなってしまった。まあ、ネコと人間のコミュニケーションなんて大体こんなもんです。

 ちなみに、隣の空き地に捨てられていたポッポさんを拾ってあげたのは誰あろう僕なのだが、当人(当ネコ?)が恩義を感じてくれているかどうかは謎である。一応、僕が帰るとのそのそ姿を現すあたり、憎からず思ってくれているのだと信じたいが……。

画像 ドヤ顔ではなく、眠くて眼を細めているだけ

※これは4月1日のエイプリルフールに乗っかって作った特設ページです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」