リアル「耳をすませば」できるかも! マンガ好きが集まる、新宿ゴールデン街のバー「図書室」(2/2 ページ)

» 2012年06月13日 10時38分 公開
[林健太,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 のんさんは、もちろん「耳すま」ファン。「初めて2回見に行った映画なんです。同世代で好きな方も多いので、貸し出しカードを見て『耳すま』話で盛り上がることは多いです」と嬉しそうに語ってくれた。開店から、貸し出した人数は89人。毎週のように借りにくる人もいるという。1回目は人に連れられて来て、2回目には1人で来て「今回は借りに来ました」という客も多いようだ。


画像
画像

“天沢聖司”“月島雫”に出会えるか?

画像

 貸し出しカードで盛り上がることは多く、筆者もライター仲間数人が客だったことがカード経由で発覚し驚いたことがある。さらに、何冊も読んでいると、有名なアニメスタッフの方の名前もあった。そこで気になったのは、カードを通して「耳すま」的な甘酸っぱい展開が起きているかどうかだ。

 「残念ながら、今のところはないんです。『マンガみたいな展開は簡単には起きないよね〜』と盛り上がることは多いのですが(笑)」と、淡い期待は一瞬で破れた。現実は厳しい。しかし、客同士で「あ、あなたもこれ読んでたんですね」と盛り上がることはあり、会話のキッカケとしては役立っている。これは、通っていればチャンスがあるのか?

 「『耳すま』では、雫が読みそうな本を聖司君は読んでいたんですよね。オススメの本を聞かれたときに、好きな漫画を聞いて好きそうだと思うものを薦めるので、お客さんが借りていく本にある程度、傾向はあると思います」(のんさん)

画像

 と、嬉しい情報が聞けたので、筆者の貸し出しカードを見てもらうと……「これは男の人が借りている回数が多いですね」とダメ出しをくらってしまった。女子ウケのいいマンガを読まねば! 

 と思うも、店内には最新の話題マンガから、店主推薦の玄人好みのマンガまで多数並んでおり、なかなかその誘惑には勝てない。「図書室」だけに不純な動機はダメよということか。出会いはさておき、マンガを純粋に楽しめる空間として、足を踏み入れてはいかがだろうか?


画像
画像
画像

店舗情報「bar 図書室」

  • 営業:月〜土 20時〜5時(ブログを要確認)
  • 席数:5
  • 単価:2000円〜
  • 公式ブログ:「図書だより

 営業時間などはブログで確認しよう。席数も少ないため、満席となった場合は、先に入った方から後から来た方に席を譲るなど、飲み屋街ならではのマナーには気をつけたい。

著者紹介

林健太(@gabuken)は、1985年生まれの雑食系フリーライター・カメラマン。コスプレ、鉄道、ガジェット、アニメ、エロなど、ライトなエンタメ系を貪欲に足を使って取材。Webニュースサイトの記事を、単独取材で記事にすることが多い。日刊SPA!の編集業をメインに、R25、日刊サイゾーなどでも活動。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」