楽・安・旨のレシピ本が鬼売れ! 「給食系男子」イベントで料理のコツを学んできた(1/2 ページ)

「1食100円未満、調理ステップはたったの3工程、調理時間は5〜20分」でヒットしているレシピ本「家メシ道場」。著者である給食系男子のイベントをリポートする。

» 2012年06月19日 11時07分 公開
[池田園子,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「男の料理」がブームだ。レシピ本を発売した「MOCO'Sキッチン」の速水もこみち、ドラマ「ハングリー」で料理人を演じた向井理をはじめ、世の中で男子×料理は認知されつつある。その流れもあってか、男性12人によるユニット「給食系男子」が今大人気らしい。「めざましテレビ」「dancyu」などのメディアに引っ張りだこの様子。そんな“旬の男子”の出版記念イベントにおじゃましてきた。

イベントの模様

 メンバー全員が「予想外の売れっぷりにびっくりしました」と語る、今年4月に出版された「家メシ道場」。Amazon書籍総合ランキングで1位を獲得し、1カ月で4刷・5万部というヒットの理由は、1食100円未満にコストを抑えたこと、調理ステップをたったの3工程にしたこと、調理時間を5〜20分にしたことが大きい。とにかく簡単でうまい家メシを、というコンセプトで、自炊初心者向けに作られている。

大ヒットのレシピ本「家メシ道場」

 イベントでは、給食系男子たちがお客さんの目の前でダイナミックな料理をし、それらが実際に振る舞われる。それだけでなく、ちょっとした料理の豆知識なんかも披露されるということもあり、筆者(女子)にとっても非常に勉強になるので、真剣に取材に臨んできたぞ。

給食系男子たち

男が作る“家庭の味”にドキッ

 会場には100人近くのお客さんが集まっていた。広いシステムキッチンの中では、それぞれ料理人らしい衣装を着た給食系男子たちが、てきぱきと調理を進めている。衣装はそれぞれ自前らしい。おっ、2人組漫画家ユニット「うめ」の小沢高広氏(給食系男子六合)を発見。作っているのは「大根のバター煮」だ。

小沢高広氏

 皮を向き、乱切りにした大根を炒め、めんつゆとバターを入れて煮るだけで完成するという。「最初に炒めることで、煮る時間が短くても味が染みやすくなる」と同氏。こっくりとした香りと甘み、程よい脂っぽさが最高だった。余りがちな大根を簡単に消費できる超簡単レシピで、初心者にもオススメ!

 このほか、海苔しらすトースト、2種類のブルスケッタ、宮崎牛3時間ロースト、だし焼きそば、ポテトサラダ、ご飯、味噌汁、豚スタミナ丼、回鍋肉、麻婆豆腐と11ものメニューが提供された。口の中でジューシーにとろける宮崎牛の味が今でも忘れられない。一緒に行った知人は海苔しらすトーストを押していた。

大根のバター煮(左)とブルスケッタ

「俺、料理してる!」と意識したときから自炊が楽しくなる

小林智之氏

 12人の給食系男子の中には、もともと料理が好きだった人もいるが、逆にそれほど料理をしてこなかった人もいる。何をきっかけに皆、料理にハマっていくのか。きっかけは何なのか。飲食関係の会社などを経営する小林智之氏(給食系男子一合)に聞いてみた。

 「ちょっとした工夫をしたときに『俺、料理してる!』と、心にぐっと来る瞬間があるんです。それをきっかけに、料理にハマっていくのかと」と同氏。例を挙げるならば、オリーブオイルにニンニクを入れたり、出汁を取ったりすることだという。そこには確かに「手をかけている感」が漂う。

 男子は「手の込んだことをしちゃってる俺」に気付き、料理に目覚めていくみたいだ。もっと簡単なことでも良いらしい。ラーメンに野菜炒めを加えてみるとか、いつもの料理にもう一品追加してみるとか、汁物を作ってみるとか、プラスアルファの手間をかけていくうちに、どんどん自炊が楽しくなるそう。

イベントで料理する給食系男子
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた