架電方式で1番ゲージが走る――原鉄道模型博物館に行ってきました(3/3 ページ)

» 2012年06月21日 10時33分 公開
[作倉瑞歩,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

世界最大級の一番ゲージジオラマ――いちばんテツモパーク

 そして締めは一番ゲージのジオラマ「いちばんテツモパーク」です。大きさは約30メートル×10メートル、総面積約310平方メートルの中に、蒸気機関車用路線1、電気用路線3、市電用路線2の合わせて6本が、総延長約450メートル、一周約70メートルを走ります。

 原氏が製作する模型のこだわりは「鉄で作られていること」、そして「架電集電方式」。実際の鉄道と同じく、車輪や線路は鉄で作られているほか、架線から電気を得ることで模型が走ります。それに加えて“惰力走行ができる”ということ。現在広く売られている鉄道模型はウォームギア方式となっており、モーターに常に力がかかって走行します。これに対して原氏が作っている鉄道模型は、実際の鉄道のように、力行したあとモーターを切り、その慣性で走行するのです。ここに至るまでにはすごく苦労したとのことですが、その完成までの道のりも、いちばんテツモパークの周囲に展示してあるのでぜひ見てください。

その大きさに圧倒されるいちばんテツモパーク。原氏が作成した模型のほか、1番ゲージに対応した模型が走ります。よくあるジオラマのように、朝から昼、夜という風に照明が切り替わります

上の写真から反対側に移動して撮影したもの。その大きさを感じてもらえるでしょうか

ミニチュアセットは細かく作られており、1つ1つを見ているだけでも楽しめます

転車台も用意されています

いちばんテツモパークのこだわり。鉄橋のウェザリングやバラストの質感までこだわって作られています

レイアウト左右にあるモニターで、今走っている車両が紹介されます

 さて。ここまで写真中心にご紹介してきましたが、やっぱりここはムービーがないと。1番ゲージが鉄音を響かせて迫ってくる様子はほんとにテンションが上がりました。日本だが異国だなんて関係ない! すごいものはすごい! というわけでどうぞ。

原氏が作成した「冨士身延鉄道」


こちらも原氏が作成した「AEG E7123」



 このいちばんテツモパークを見るためだけにここを訪れてもよし! それくらいにオススメしたい展示内容でした。わたしのように日本だ外国だとこだわらず、オープンしたらぜひ訪れてみてください。

画像 展示の最後には、横浜の今と昔をイメージして作成されたHOゲージのレイアウトも

開館日2012年7月10日(火)
開館時間午前11時〜午後6時(最終入場は午後5時30分)
休館日毎週火曜日(祝日の場合は翌営業日に振り替え)、年末年始(12月31日〜1月2日)、施設保守点検軌間(2月上旬の5日間を予定)
入館料大人1000円、中学・高校生700円、小人(4歳以上)500円
問い合わせ先045-640-6699(原鉄道模型博物館開業準備室 平日午前11時〜午後6時)

関連キーワード

鉄道 | 博物館 | 電気 | 再現


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news028.jpg 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
  2. /nl/articles/2411/19/news126.jpg 元「おニャン子」内海和子、娘・ゆりあんぬの“胃の粘膜ぶっ壊す”食事に激怒! 有名飲食店に謝罪し「出禁にして」「違う星の人そんな気がしてなりません」
  3. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. /nl/articles/2411/19/news083.jpg 「恐ろしい」 北海道の道路標識 → “見落としたら絶望”のとんでもない表示に衝撃走る 「普通にホラーでは?」
  5. /nl/articles/2411/18/news019.jpg 優しそうな“おかっぱ頭”の男性→プロがカットしたら…… “別人級の仕上がり”が470万再生「えっ!? って声出た」「EXILEみたい」
  6. /nl/articles/2411/19/news114.jpg 平愛梨、“夫・長友佑都選手”に眠れなくてLINE送信→“まさかの返信”に「なんやねん」「もう寝るしかない」
  7. /nl/articles/2411/18/news025.jpg “無給餌”で育てたメダカが2年後、驚きの姿に→さらに半年後…… 放置しておいたビオトープで起きた“奇跡”に「ロマンを感じる」
  8. /nl/articles/2411/18/news120.jpg 「天才が現れた!」 森永が教える“秋らしい”お菓子の作り方→たこ焼き器を使ったアイデアに「すごいすごい可愛い」
  9. /nl/articles/2411/19/news009.jpg 固い着物をリメイクしてみたら…… 生まれ変わった“まさかのアイテム”に「しゅげー!」「凄い素敵です」
  10. /nl/articles/2411/19/news062.jpg 「上げ底の先」 その名に偽りなし、高専の文化祭に出現した「限界節約ホットドッグ」が本当に限界だった
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた