肉食の皆さん急げ! 東京に「お肉の細道」ができましたお肉や、あぁお肉や、お肉やぁいぇい!

“お肉”は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也……。お肉を求めて、「おくのほそ道」ならぬ「おにくのほそ道」へと足を踏み入れた。

» 2012年08月22日 11時34分 公開
[北本祐子,ITmedia]

 「奥の細道」といえば、俳人・松尾芭蕉による紀行文。弟子とともに江戸を出発し、東北から北陸へと旅する様を記しているが、東京駅にはまた別の「細道」がある。その名も「お肉の細道」。大丸東京店の地下食品フロア「ほっぺタウン」の増床にともない、こだわりの肉メニューを提供するコーナーとなっている。

画像 「肉の細道」は、弁当コーナーの一番端にある。取材当日はオープン前なので匂いはしなかったが、あらゆる肉汁の匂いあふれる一角となることだろう

 「肉の細道」がこだわっているのは、できたてのお肉を一番おいしく提供するという点だ。そのため、いずれの店舗にも厨房を併設し、できたてのものを提供する。そのラインアップも秀逸だ。大丸東京店食品部の富士川直樹さんによると「お肉と言ったらどこだ?」という店舗ばかり揃えたという。中でも、大行列となりそうなのが、ミート矢澤だろう。

画像 五反田の名店の店を東京駅で買えるのは出張時や観光帰りにも便利。だが、さくっと買えるというのは厳しいと予想される

 東京の山手線の五反田駅近くに店を構えるミート矢澤は、ステーキ・ハンバーグ専門店。連日行列ができる人気店が今回百貨店に初出店した。こちらでは厳選黒毛和牛100%のハンバーグ弁当やステーキ弁当が販売される。すべて注文を受けてから焼きあげるため、行列は確実だ。しかし、その価値がある味であることはいうまでもない。

 注目したいのが、お弁当の価格帯の幅だ。ハンバーグ弁当(1500円)から、ヤザワミート厳選A5ランクステーキ弁当が3500円から6800円までのものまである時点でデパ地下弁当ではかなり高額クラス。しかし、さらに上をいく「贅沢弁当」(7600円)と、極味弁当(9600円)まであるのだ。

画像 テイクアウトの弁当の域を超える価格表

画像 極味弁当のサンプル。総カロリー数はすごいことになりそうだ

 ちなみに、極味弁当の中身は、サーロインステーキ、シャトーブリアンステーキ、黒毛和牛ハンバーグにサラダ。女性誌では「自分のためのごほうび」という言葉がちょっと高めのものを紹介する記事の見出しにしばしば使われているが、男のごほうびとしてひとつチャレンジしてみてはどうだろうか。もちろん、女性もぜひ。

 その隣には、系列店であるハンバーガー店「ブラッカウズ」があるが、こちらも百貨店初出店。一口では到底かぶりつけない高さのハンバーガーが並ぶ。同様に注文後作られるので、あつあつを食べられる。

画像 絶品パンは「メゾンカイザー」との共同開発。それに黒毛和牛のハンバーグが挟まれている。こちらもサンプル

 肉といっても、もちろん牛肉だけではない。東京・人形町の有名鶏料理店「玉ひで」の八代目による唐揚げ専門店「たまひで からっ鳥」が初オープン。こちらではてんぷらのように軽く揚げた唐揚げ弁当(900円)が食べられる。

画像 言うまでもなく、こちらも店内の厨房で作られた揚げたてを入れている。こちらの写真は本物だ

 このほか、高級焼き肉の代名詞的存在の「叙々苑」や、仙台の名店「牛たん かねざき」、「韓カルビ 大雲」、「洋食や 三代目 たいめんけん」が並ぶ。

 しかし、お肉の細道なんていうがっつり系がデパ地下に……なんて思っていたら、これだけで終わらなかった。その隣には、全長60メートルのお弁当ストリート。23店舗が並ぶなかに発見したのが、「男の惣菜 百膳」。惣菜というと野菜を使ったメニューをメインにプラスするために添えるものという印象があるが、ここの総菜はかなりのがっつり、肉系も豊富に揃う。

画像

 並ぶメニューのネーミングも濃い。「手塩にかけた俺のチャーシュー」、「タンドリーと照り焼きの出会い」、「伊達鶏のBBQ劇場」などなど。箱めしというパッケージに入ったごはんもの1個と惣菜2個セットで880円で買えるお得なセットもある。すべておひとり様用サイズの個食になっている。

画像 メニューもまるで居酒屋のよう

画像 一角で繰り広げられる東西煮込み対決。江戸と浪花、どちらが旨いか食べ比べてみては?

 さて、ここまで大丸東京店の地下ががっつり男飯系が充実した様子をお届けしたが、もちろんデパ地下の花であるスイーツも拡充している。日本出店のベルギーの老舗焼き菓子店「メゾン・ダンドワ」や、東京大丸店と羽田空港店のみで販売される「東京ばな奈」の東京ばなな ばな奈プリン味など、こちらにも人気が集まりそうだ。

画像 ベルギーといえば、やはりワッフル。メゾン・ダンドワでは、バターたっぷりふわふわ生地のブリュッセルワッフルと外がカリっと焼きあげられたリエージュワッフルの2種類を販売する

画像 東京スカイツリー店に続く、変わり種東京ばな奈の第二弾。表面はきりん柄、中にはバナナキャラメルカスタードクリームが入っている

大丸東京店

所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1

営業時間:午前10時〜午後8時 ※木・金曜日(祝日を除く)の全館および平日の地階・1階は午後9時まで


関連キーワード

弁当 | | ハンバーガー | 惣菜 | 百貨店 | 焼肉 | 丸の内


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/24/news092.jpg 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  2. /nl/articles/2412/24/news037.jpg 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
  3. /nl/articles/2412/23/news157.jpg 【編み物】黄色の毛糸で5つの四角いパターンを編み、つなげると…… 鮮やかな大作の完成に驚き
  4. /nl/articles/2412/24/news089.jpg 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」【大谷翔平激動の2024年 愛犬もすっかり“大スター”に】
  5. /nl/articles/2412/23/news078.jpg そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
  6. /nl/articles/2412/19/news140.jpg 甥っ子に貸したらボロボロの廃車で返ってきたリトルカブ バイク好きの本気修理と“思い”に「なんか涙出ちゃう」「思わず全部観てしまった」
  7. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  8. /nl/articles/2412/24/news042.jpg 絵師が4年間イラストを描き続けたら…… 劇的な成長に思わず感動 「努力の賜物」「素晴らしい」
  9. /nl/articles/2412/23/news002.jpg 【今日の難読漢字】「勿忘草」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/24/news010.jpg 酔った彼女に花束を渡してみたら…… まさかの行動が660万表示「躍動感エグいwww」「ずっと待ってたんだよ、きっと」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」