ニュース
» 2012年08月24日 16時13分 公開

「ゲームを作るのに、ゲームなんかやらなくていい」――「もしドラ」作者、ゲーム業界にアドバイス (2/5 ページ)

[池谷勇人,ITmedia]

ドラッカーとの出会いは「FFXI」の中にあった

画像 しばしば「よく女子高生とドラッカーを結びつけましたね」と驚かれるが、種明かしをすればそんなに難しいハナシではない、と岩崎氏

 もともと「作り方オタク」で、ヒット作品がどのように作られたのかを研究するのが趣味だったという岩崎氏。一見突拍子もなく聞こえる「女子高生」と「ドラッカー」という組み合わせも、実はすべて「200万部売れる本を作るにはどうしたらいいか」という出発点から逆算し、ロジカルに組み上げられたものだったという。

 主人公が女子高生なのは、「キャラの属性の中で一番の鉄板は『17歳の女の子』」という、芸能界・コンテンツ業界の鉄則にならった。また当時「脳トレ」や「ダ・ヴィンチ・コード」などが流行っていたことから、知識欲を満たしてくれるもの、実生活の役に立つものがヒットするのではと考えた。問題はこの「17歳の女の子」を、何と出会わせるかだ。

 そのころ岩崎氏は、「FFXI」のギルドリーダーを務めながら、メンバーをどうすればうまくまとめられるか悩んでいた。そんな折、別のギルドリーダーのブログで「ドラッカーの本がいい」という記述を発見する。言われるがままに読んでみて「これだ!」と思ったのが、ドラッカーとの出会いだった。

 物語については、三谷幸喜氏にならって「がんばれベアーズ」をお手本にしたという。

「三谷幸喜さんが作るドラマって、すべてある一つの作品が原型になっているんですが、ご存じですか? それが『がんばれベアーズ』なんです。つまり、ダメなチームに変革者が現れて、ああだこうだと引っかき回していくうちにやる気に火が付き、最終的に大きな何かを打ち倒す。それを聞いた時から、おれもいつか『がんばれベアーズ』を原型に何か作ってやろうと思ってたんです」(岩崎氏)

 かくして「女子高生が」、「ドラッカーと出会い」、「ダメなチームを変革する」ことで「読者の知識欲を満たす」という「もしドラ」のプロットが完成した。こうして順を追って聞くと、「もしドラ」を構成する要素のすべてが、何らかのヒットの法則に基づいて積み上げられてきたことが分かる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
  2. 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
  3. フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
  4. 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
  5. YOSHIKI、最愛の母が永眠 受けた喪失感の大きさに「まだ心の整理ができず」「涙が枯れるまで泣かせて」
  6. 「ディ、ディープすぎません?」「北斗担、間違いなく命日」 “恋マジ”広瀬アリス&松村北斗、ラストの“濃厚キスシーン”に視聴者あ然
  7. 有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
  8. 岩隈久志、高校卒業式でドレスをまとった長女との2ショットが美男美女すぎた 「恋人みたい」「親子には見えません」
  9. キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も
  10. 子猫のときは白かったのに→「思った3倍柄と色出た」 猫のビフォーアフターに「どっちもかわいい!」の声