ますますチョコが好きになる! 「チョコレート展」へ行ってきた(2/3 ページ)

» 2012年11月02日 18時29分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 原点を知ったところでゾーン2へ。ここでは歴史を学ぶ。チョコレートの起源は、カカオの種子をすりつぶして作る飲み物。マヤなど中米の古代文明で王や貴族に好まれた。16世紀にはスペイン人によってヨーロッパへ。ここで砂糖を加えることを思いついた人が登場する。なんてグッジョブなんだ!(こんな感じで徐々にテンションを高めて展示を周ると楽しいです)

画像 手前はカカオ豆を焙炒するための土鍋
画像 象形文字で「ka(ka)wa」などと書かれたマヤ時代の容器(レプリカ)

 飲み物としてのチョコレートはヨーロッパの特権階級に広がっていき“富の象徴”に。裕福な家庭では華麗な装飾を施した陶器や銀器に入れて味わっていたという。会場にはヨーロッパの食器がずらっと並び、とても華やかな雰囲気。ああこれにホットチョコレートを入れて飲んだら、さぞかしおいしいんだろうなあ……と、うっとりした気分になってくる。

画像 ヨーロッパの食器
画像 手前は18世紀ドイツのもの
画像 取手は注ぎ口と直角についている

 ところで「クンラート・バンホーテン」というオランダ人をご存知だろうか? 実はこの人、ココアパウダーとココアバターの産みの親。ココアバターは後に固形チョコレート開発の糸口となった。“バンホーテン”というブランド名を聞いたことはあっても、その由来を知らない人は多いだろう。ゾーン2ではほかにもチョコレートの歴史におけるキーパーソンたちが紹介されており、必見だ。

画像 バンホーテンのココア缶
画像 ココアの産みの親です

 ゾーン3はチョコレートと日本がテーマ。各メーカーの人気商品が集合し、懐かしいテレビCMやポスターとともに並ぶ。子どもも大人も楽しめる展示だ。ちなみに日本にチョコレートが伝わった正確な時期は分かっていないが、江戸時代後期の長崎の史料には「しょくらとを(=チョコレート)」に関する記述が残っているそう。拙者も“しょくらとを”が食べたくなってきたでござる……。

画像 懐かしいポスターが
画像 きのこの山、たけのこの里もそろってチョコレート展に参加
画像 「しょくらとを」と書いてあります

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