ニュース
» 2012年12月17日 18時16分 公開

プロ棋士VS将棋ソフト「電王戦」再び 今度は5対5の団体戦、A級棋士も参戦へ

前回、将棋ソフト・ボンクラーズに敗れた米長会長。その無念を晴らすのはこの5人だ!

[高橋史彦,ITmedia]

 「禁断の戦いから1年」――現役プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトの5対5マッチ「第2回将棋電王戦」が来春開催される。その対戦カードが12月15日、東京・六本木のニコファーレで発表された。会見模様はニコニコ生放送で中継され、現在はタイムシフト視聴が可能だ。

画像 登壇者一同

 第1回電王戦は今年1月に開催され、将棋ソフト・ボンクラーズが元名人・米長邦雄永世棋聖に勝利するなど大きな話題になった。今回は、現役棋士5人と将棋ソフト5チームの団体戦となり、来年3月23日から毎週土曜日に1局づつ、計5局実施する。人間とコンピュータで、3勝した方が勝者となる。

 人間のリベンジを果たすべく、A級棋士・三浦弘行八段も参戦。ニコニコユーザーからは「みうみう」の愛称で親しまれていることから、出場が明らかになると、「みうみう」とコメントが多数打ち込まれ、会場のディスプレイにもしばしば映し出されていた。

画像 みうみうの弾幕
画像 将棋連盟・米長会長の応援メッセージは一言 「おい、皆頑張れよ」
画像 将棋連盟・北島理事(中央)とドワンゴ・川上会長(右)

 手番については、ドワンゴ・川上会長が振り駒を行った結果、第1局の先手はプロ棋士側に。2局目以降、先手番・後手番を交替していく。

画像 注目の振り駒
画像 先手決定!

 ステージ上にはプロ棋士5人とソフト開発者6人が登壇し、それぞれ意気込みを語った。第2局に登場する「ponanza」の開発者・山本一成さんは「序盤の強みを活かしたい」とコメントする一方、自身の年齢を「26歳ぐらいです」と答えるなど、独特な“キャラ立ち”が視聴者から好評だった。

 最終戦で三浦八段と対戦する「GPS」将棋は、複数のマシンを接続してソフトを動かす仕組み。クラスタ化によって約4手深く読めるようになるという。東京大学の端末788台を稼働する予定だったが、1部屋使用できなくなったため約670台になる。開発チームは「マシントラブルに注意し、全力を尽くしたい」と抱負を語っていた。

画像 自身の年齢を「26歳ぐらい」と答えて笑いをさそう

 質疑応答では「コンピュータ対戦の対策」が焦点となり、ソフトの事前提供などが問われた。川上会長は「人間がコンピュータに比べて不利な点がいくつもある。コンピュータと対局する上で、バランスをとったルールが必要かもしれない」と回答。公平なルール作りはこれまでも検討してきたが、来年の勝負までに再度調整していく。

画像 視聴者への質問タイム 「急に振られてもなw」

 いよいよ現役トップ棋士が参戦し、さらなる盛り上がりをみせてきた人間VSコンピュータ。「ボンクラーズ」「Puella α」の開発者・伊藤英紀さんは「(コンピュータ側が)4勝くらいする」と意気込むが、果たしてどうなるのか……。来春の週末はぜいたくな時間になりそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/1605/20/news111.jpg 絶対にプラスチックのカップで「焼きプリン」を作るという執念 森永「焼きプリン」の製法特許がすごいと話題
  2. /nl/articles/2312/09/news033.jpg 13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」
  3. /nl/articles/2312/10/news011.jpg 犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
  4. /nl/articles/2312/10/news019.jpg 入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
  5. /nl/articles/2312/10/news018.jpg 同居猫のおしりを嗅いで「テメェ屁こいたなぁ!!!!!??(怒)」と理不尽ギレする猫の姿に抱腹絶倒「夜中に爆笑させないで」「名作」
  6. /nl/articles/2312/10/news061.jpg 遠藤憲一、保護犬を家族に迎える 「保護時には栄養失調と足に怪我を」悲しい過去も、ウキウキお散歩ショットにほっこり
  7. /nl/articles/2312/08/news013.jpg 愛猫が息を引き取る直前「ありがとう、楽しかったよ」と声を掛けたら…… 家族みんなが久々に集った夜の奇跡に涙
  8. /nl/articles/2312/09/news081.jpg 短編ホラーゲーム「8番出口」で“開発者も知らない異変”が発生し笑いと恐怖 「マジでホラー」「本物の『怪異』だ」
  9. /nl/articles/2312/10/news033.jpg 捨てられて真っ黒だった元野良猫が、家猫になった今では…… 真っ白で幸せいっぱいの暮らしに「ほんときれいな美猫さんに」「胸が熱くなる」
  10. /nl/articles/2312/08/news180.jpg ミス東大の水着グラビアデビューに「東大まで行って」と失望の声 本人&現役グラドルも加わるネット論争に
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」