プロ棋士VS将棋ソフト「電王戦」再び 今度は5対5の団体戦、A級棋士も参戦へ
前回、将棋ソフト・ボンクラーズに敗れた米長会長。その無念を晴らすのはこの5人だ!
「禁断の戦いから1年」――現役プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトの5対5マッチ「第2回将棋電王戦」が来春開催される。その対戦カードが12月15日、東京・六本木のニコファーレで発表された。会見模様はニコニコ生放送で中継され、現在はタイムシフト視聴が可能だ。
第1回電王戦は今年1月に開催され、将棋ソフト・ボンクラーズが元名人・米長邦雄永世棋聖に勝利するなど大きな話題になった。今回は、現役棋士5人と将棋ソフト5チームの団体戦となり、来年3月23日から毎週土曜日に1局づつ、計5局実施する。人間とコンピュータで、3勝した方が勝者となる。
- 第1局(3月23日):阿部光瑠四段 VS 習甦(しゅうそ、開発:竹内章、第22回世界コンピュータ将棋選手権5位)
- 第2局(3月30日):佐藤慎一四段 VS ponanza(開発:山本一成、第22回世界コンピュータ将棋選手権4位)
- 第3局(4月6日):船江恒平五段 VS ツツカナ(開発:一丸貴則、第22回世界コンピュータ将棋選手権3位)
- 第4局(4月13日):塚田泰明九段 VS Puella α(開発:伊藤英紀、第22回世界コンピュータ将棋選手権2位)
- 第5局(4月20日):三浦弘行八段 VS GPS将棋(開発:田中哲朗・森脇大悟、第22回世界コンピュータ将棋選手権1位)
人間のリベンジを果たすべく、A級棋士・三浦弘行八段も参戦。ニコニコユーザーからは「みうみう」の愛称で親しまれていることから、出場が明らかになると、「みうみう」とコメントが多数打ち込まれ、会場のディスプレイにもしばしば映し出されていた。
手番については、ドワンゴ・川上会長が振り駒を行った結果、第1局の先手はプロ棋士側に。2局目以降、先手番・後手番を交替していく。
ステージ上にはプロ棋士5人とソフト開発者6人が登壇し、それぞれ意気込みを語った。第2局に登場する「ponanza」の開発者・山本一成さんは「序盤の強みを活かしたい」とコメントする一方、自身の年齢を「26歳ぐらいです」と答えるなど、独特な“キャラ立ち”が視聴者から好評だった。
最終戦で三浦八段と対戦する「GPS」将棋は、複数のマシンを接続してソフトを動かす仕組み。クラスタ化によって約4手深く読めるようになるという。東京大学の端末788台を稼働する予定だったが、1部屋使用できなくなったため約670台になる。開発チームは「マシントラブルに注意し、全力を尽くしたい」と抱負を語っていた。
質疑応答では「コンピュータ対戦の対策」が焦点となり、ソフトの事前提供などが問われた。川上会長は「人間がコンピュータに比べて不利な点がいくつもある。コンピュータと対局する上で、バランスをとったルールが必要かもしれない」と回答。公平なルール作りはこれまでも検討してきたが、来年の勝負までに再度調整していく。
いよいよ現役トップ棋士が参戦し、さらなる盛り上がりをみせてきた人間VSコンピュータ。「ボンクラーズ」「Puella α」の開発者・伊藤英紀さんは「(コンピュータ側が)4勝くらいする」と意気込むが、果たしてどうなるのか……。来春の週末はぜいたくな時間になりそうだ。
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