カプセルトイ「ガチャ」開発の秘密を聞いてきた!(※ボツネタ含む):「ガチャ」はこうして作られる(2/3 ページ)
「ガチャ」ができるまで
―― なるほど。キャラクター製品だけでなく、オリジナル製品でロングセラーシリーズを持っているというのは強いですよね。ところで、普段見られないボツ企画も見せていただけると聞いて楽しみにしてきたのですが。
羽場氏 ちゃんと用意していますよ! ただ、ボツ企画をお目にかける前に、「ガチャ」の企画がどのように製品になるのか、というのを説明したほうが分かりやすいと思います。ボツにもいろいろありますので。
まず最初に、各担当者がテレビ、雑誌、Web媒体、スマートフォンのアプリ、もうあらゆるものにアンテナを張り巡らして企画を考えます。ちなみに私は、新婚旅行中に企画を思いついたことがあります。
そして、各担当者が考えた企画は月1回、2日間かけて行われる、「企画会議」に提出されます。参加するのは、企画開発者と営業担当者がメインなのですが、企画が出したものに営業がダメ出しをするようなことは少なくて、「もっとおもしろくするにはどうするんだ?」という議論がかわされることが多いですね。「これはストラップじゃなくて、フィギュアのほうがウケルだろう」とか。
羽場氏 そこで「おもしろい」「イケル!」となった企画が「商品決定会議」にかけられます。これは「企画会議」よりも、もっとシビアに、実際にかかるコストや採算の取れる受注数量があるのかなどが考慮され、本当に製品化するかどうかが決定されます。「商品決定会議」で製品化が決定すると、そこで製品化がスタートするわけです。
製品化がスタートすると、フィギュア製品であれば、型を作るための原型制作に入ります。だいたい1つの企画が製品になるまで、半年ぐらいかかりますので、常時、担当者1人当たり、10から18ぐらいの企画が同時進行していることになります。
この原型が仕上がったときというのが、かなりテンションが上がる瞬間です。まだ彩色はされていないのですが、今まで二次元のイラストだった自分の好きなキャラクターが立体化するというのは、何度、経験しても嬉しいものなんですね。
羽場氏 それで原型をチェックして、版権元がある場合にはそれをチェックに出します。海外の映画関係などが大変なのですが、画像でよければ画像を送り、実物が見たいということであればサンプルを送ります。
原型のチェックが終わってOKだということになって、サンプルや製品ポップなどを作成し、「ガチャ インフォメーション」、我々は「受注書」と呼んでいますが、最後のページが注文書になっている問屋さん向けの冊子ですね、その図案の用意をします。
実は原型制作と同じぐらい、「受注書」の図案制作も大事なんです。どんなによい製品でも、受注書でよく見えないと発注が来ないわけですから。それでまた、普通の玩具広告と違って「受注書」は一般のお客様が見るのではなく、ご年配の方もいらっしゃる問屋のご担当者向けなので、字を大きく分かりやすくしたり、売れているシリーズの第何弾であるとか、過去の売上げはこれだけあったとか、「おもしろさのアピール」だけでなく「データで攻める」という独特な作り方をしています。
ボツ企画になる理由
―― ありがとうございました。「ガチャ」制作の裏側がよく分かりました。タカラトミーアーツの皆さんは、ノリのよい方ばかりという印象だったのですが、決してノリだけで仕事しているわけでないんですね(笑)。
羽場氏 ノリがよいのは認めますが、ノリだけでないのが分かってもらえてよかったです(笑)。それでは、制作過程を理解していただいたところで、ボツ企画を紹介します。まずは、もうこれは明らかにボツだろうと、自分でもそう思ってやっていたという「ゾンビ」シリーズですね。
―― あれ、これは通常の企画書という感じではないですね?
羽場氏 この企画は「絶対通らないだろうな」と確信があったんですが、夜中に作業していたら異様に楽しくなってここまで仕上げてしまいました。これは「ガチャ」の機械に入れるPOP(ポップ)なのですが、本来、POP案を作るのは製品化が決まった後です。
東氏 えっ!? ずいぶん熱心だったし、POPも「よくできているな」と思って見ていたので、「ダメだ」と思ってやっていたとは思いませんでしたよ(笑)。
羽場氏 そこはほら、ウチはとりあえず、いろんな企画、数を出してナンボというところがあるじゃない。何作も何作も続いているシリーズもののロボットアニメとか、マンガ原作の某人気アニメとか、ロングセラー絵本原作のアニメキャラみたいな、強力な定番版権もののシリーズがいっぱいあるわけじゃないから(笑)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
-
「むりだろww」「笑いました」 ニトリでソファ購入 → 愛車の前でぼうぜん…… “まさかの悲劇”が1000万表示
-
「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
-
「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
-
peco、息子の近影を公開「すごーくりゅうちぇるに見えます!」「パパに似てる〜」 息子のスクールランチも色とりどりでおいしそう
-
高嶋ちさ子、3000万円超の“超高級外車”ゲットにドヤ顔も! 笑い止まらずハンドル握り「Woohoo!!!」
-
50代主婦が5日間、ひたすら草抜き&庭木の剪定→たった一人でやり遂げたとは思えないビフォーアフターに称賛の嵐 「尊敬する」「本当に脱帽です」
-
「そうはならんやろ」クルマ修理会社の壁を見ると…… まさかの“シュールすぎるイラスト”に9万いいね 「よすぎる」「天才か」
-
2人組ガールズユニット、突然の脱退を発表 マネージャー「本人の意思ではない」 母親とする人物からの脱退理由と経緯説明が物議
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 結婚相手を連れてくる妹に「他の人に会わせられない」と言われた兄、プロがイメチェンしたら…… 「鈴木亮平さんに見えた」大変身に驚がく
- 「2007年に紅白出場」 38歳になった“グラビア界の黒船”が1年ぶりに近影公開→驚きの声続々
- 「クソビビったwww」 ハードオフに38万5000円で売っていた「衝撃的な商品」が90万表示 「売った人突き止めたい」
- 夫婦喧嘩した翌朝の弁当を夫が作ったら…… “森”すぎるビジュアルに「インパクトすごい」「最高に笑いました」の声
- 約9万円の「高級激レアガンプラ」を10時間かけて制作→完成品に「家宝だ」「めっちゃくちゃにかっこいい!!」
- 天皇皇后両陛下主催の園遊会、“お土産”に注目 ジョージア大使「大好物です」「娘たちからも大好評」
- 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
- 事故で重体の人気日本人TikToker、1カ月の意識不明と家族ケア経て逝去……“旅立ち直前に会った”親友は「励ましに来てくれてたのかな」
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた