カプセルトイ「ガチャ」開発の秘密を聞いてきた!(※ボツネタ含む)「ガチャ」はこうして作られる(3/3 ページ)

» 2013年03月19日 11時34分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

羽場氏 あ、でも、予想通り、「コスト分、回収できないだろう」となって、この「ゾンビ」企画はダメだったのですが、ちゃんと製品化された「ゾンビ」ものもありますよ。

画像

画像 ゾンビ化した住民が棲(す)まう街並みが再現できるという「カプセルタウン・オブ・ザ・デッド」。こちらはちゃんと製品化された「ゾンビ」ものの「ガチャ」だ

―― なんかどこかで見覚えがあるような街並みと、フィギュアですね……。

羽場氏 実はこれ、製品名からも分かるように「カプセルタウン」というオリジナルシリーズの金型を使っているんです。コストがかかる部分というのはやはり原型制作から金型制作の部分なので、そこを流用することで大幅にコストダウンできるんですね。

 ほかの「カプセルタウン」と成形は同じで、カラーやシールの違いで「ゾンビ」らしさを演出しているんです。これはもう、とにかく「ゾンビ」ものの企画を1本、絶対に通そうと戦略を練りに練った企画だったので、狙い通りに「コストかからないんなら、やってみれば」と製品化までこぎ着けました。

―― 今のは企画段階で通らなかったというお話でしたが、ほかにもボツのパターンはあるということですか?

羽場氏 あります。これがそうなんですが……。

画像 マヤ文明の長期暦による、2012年人類滅亡説、Xデーに合わせた企画「マヤ文字ネームプレート」(未発売品)。付属のマヤ文字をはめ込んで、文言を組むことができるという格調高い仕様となっている。ちなみに、左上の製品にはめ込まれているのはマヤ語でアルファベットの「B」「O」「T」「U」に当たる文字だ

羽場氏 企画会議での評判は上々でとんとん拍子で開発は進んだのですが、受注書を発行した段階で受注数を取ることができず、生産にいたらなかったというボツ企画なんです。実は、新婚旅行中に思いついた企画というのがこれで、遺跡に行って感銘をうけ「マヤ文明、いつかは製品にしよう!」と思っていたものがなかなか実現しなかったんですね。それが、2012年人類滅亡説が話題になったので、それに合わせて出してやろうと意気込んだのですが……。

 まあ、社内で好評だからといって、問屋さんにどうかというと分からないですし、問屋さんで評判になっても、実際の売れ行きがよいかというとなかなか一致しないものです。逆に、受注が少なくてあまり生産しなかったら、売り切れ続出ということもありますし。長年のノウハウから極力在庫を持たないようにしているので、そういうことがあったときでも大事にはいたらないようにはなっているのですが。

―― 貴重なボツねたをありがとうございました。最後にオススメの「ガチャ」を教えてください。

画像 「AQ(えーきゅー)」シリーズの第1弾「AQプッチン」。「プリプリぷりん」「炎のスイーツ ハバロア」など、どっかで見たようなスレスレなセンスは、タカラトミーアーツ節炸裂といったところか

画像 普通は1度しかできない「ぷっちん」が、繰り返し永久にできてしまうという製品。筆者も実際に試したが、クセになりそうな感触だった。もちろん「AQ」が「永久」にひっかけたネーミングであるのは、いうまでもない

画像 「AQ」シリーズ第2弾の「AQドリンク」と第5弾の「AQスマホ」。ドリンクはカリカリと永久に開封し続けることができ、スマホは永久に画面スクロールが可能

画像 50巻発売(するかもしれない)を前にして、このほど(うっかり)ギャグアニメ化も決定した演劇マンガの金字塔「ガラスの仮面」。その初「ガチャ」化製品「ガラスの仮面 紫のブックチャーム」。原作で重要なアイテムとして登場する紫のバラにちなんで、紫色なところがファンにはニクイ配慮だ。2013年4月発売予定
(C)美内すずえ/白泉社

画像 こちらは「製品」ではなくボツ企画の○んち関連の企画書。最近、○んち関連企画は敬遠されがちだそうだ。しかし、○んち関連「ガチャ」は、YUJIN時代から子供に支持されている歴史ある「ガチャ」なので、企画開発陣は復権を望んで企画を出し続けているという!

―― 楽しい製品の数々、ありがとうございました。でも、これだけラインアップがあると、なかなか自分がほしい「ガチャ」がどこに設置されているのか分からないという悩みがあります。家電製品と違って発売日もよく分からないことがありますし。

東氏 実は、弊社にお問い合わせていただいても、どこに何が設置されているのか細かく把握できておらずお答えできないという、非常に悩ましい状況があったんです。でも、2012年8月に開設されたWebサービス「おしえて! ガチャ検索」で「ガチャ」製品の何がどこあるか分かるようになったんですよ。何がいま検索されているのかランキングも見ることができますから、一度ぜひ使ってみてください! パソコンだけでなく、スマートフォンやガラケーにも対応しているんですよ。

画像画像画像画像 「おしえて! ガチャ検索」の「キャラ名で探す」で「銃」を検索してみたところ。日本全国の「THE 銃」シリーズ設置店舗を調べることができた

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  2. /nl/articles/2404/14/news006.jpg 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  3. /nl/articles/2404/13/news010.jpg 「このシステムすごくいい」 東横INNの「フードロス対策」に称賛の声 「全てのホテルに拡大してほしい」
  4. /nl/articles/2402/12/news004.jpg 「もしかして、父ちゃん……?」 窓の外から元保護子猫の姿を見つめる猫の“まなざし”に「泣けてくる」「愛だ」と157万再生!
  5. /nl/articles/2404/13/news024.jpg 2歳息子がイモムシから育て、羽化したアゲハ蝶との別れの日…… 胸を打つ奇跡の光景に「こんな事あるんですね!」「感動をありがとう」
  6. /nl/articles/2404/13/news012.jpg 「このヒートテック、いつ買ったっけ?」→一発でわかる“タグの見方”が600万再生 手放しどきをユニクロに聞いてみた
  7. /nl/articles/2404/14/news031.jpg えっ、これどうなってるの!? どこからボルトを通したのか分からない不思議なDIY工作が興味深い
  8. /nl/articles/2404/14/news007.jpg 家の床に落書きをしてしまった1歳の男の子、「ごめんね」を促されると…… 幼いながらの“誠意”に「速攻で許しちゃいます」「可愛すぎる」
  9. /nl/articles/2404/13/news017.jpg 1歳妹、大好きな18歳兄の登校を泣きながら引きとめて…… やさしい兄の対応と爆笑のオチが430万再生「こりゃ離れられない」「早く帰ってこなきゃ」
  10. /nl/articles/2308/07/news025.jpg 猫嫌いの夫が道で倒れていた子猫を発見、1年後…… 幸せを運んできた猫の成長ビフォーアフターに感動の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」