高橋名人の16連射は無意味? Twitterの指摘に名人が真相を話す

ファミコンの性能的に15回以上無駄でしょ→そんなことなくね?→高橋名人「こういうことです」の流れ。

» 2013年05月17日 16時10分 公開
[ねとらぼ]

 「ファミコンって当時、1秒間に15フレームだったんで高橋名人の1秒間16連射って意味ないんですよ」――こんな指摘がTwitterに投稿され、物議を醸しています。「そんなことはなかったはずだ」といった意見も飛び出し、Togetterにまとめられるなどしていますが、このほど当の高橋名人がブログにその真相を投稿しました。

photophoto Togetterのまとめと、高橋名人のブログ

 端的に結論を説明すると、(1)名人が初めて連射を見せた1985年のゲーム「スターフォース」では15回以上の連射は無理、(2)翌年の「スターソルジャー」では15回以上の連射にも対応していた、ということのようです。これは、5年ほど前に開催されたイベントで名人自らがコメントしていたとのこと。知りませんでした……。

 名人によると、ゲームにおける連射回数の限界値は“コンピューターが1秒間に信号を何回問い合わせるか”で決まってくるそうです。スターフォースの場合は、1秒間に30回の問い合わせを行っていました。ボタンを押していた場合はその信号を返すので、信号が往復するようなイメージとなります。よって、15回以上はボタンを押しても意味がなかった、と名人は話します。

 しかし、名人の連射が人気を博したことで、ゲームの開発者が連射に対応するために信号の問い合わせ回数を増やし、スターソルジャーでは15回以上の連射が可能になりました。そのため、16連射が大いに活用できる敵「ラザロ」も登場しました。

 16連射と銘打った理由としては、「連射の回数を計る機械なんかありませんので、だいたい16連射かなぁと」(高橋名人)。スターソルジャーの時代に名人は17連射も可能だったそうですが、16という数字のコンピュータ的な語呂のよさもあって、16連射で通していたそうです。

 何にせよ、子供の目が輝く速度で名人の指が動いていたことは事実ですね。


5月20日追記

 詳しい人によると、確かに「スターフォース」では問い合わせ回数を1秒間30回までに減らしていたそうです。初期のファミコン(ボタンが四角かったやつ)はボタンの入力精度が悪く、確実に「押した」と判定できるようにあえて問い合わせ回数を減らしていたのではないか、とのこと。これも推測ですが「スターソルジャー」のころには丸ボタン型がすでに主流になっており、より正確に入力判定ができるようになっていたため問い合わせ回数を増やしても問題なかったのではと思われます。


関連キーワード

高橋名人 | ブログ | ファミコン | Togetter


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/26/news022.jpg 「日本人だけが感じる絶望」 職場に置かれたドーナツ → “抹茶味”かと思いきや…… “まさかの事実”に反響「怖くて泣いちゃった」「笑いました」
  2. /nl/articles/2503/25/news028.jpg 「これはうれしい」 引っ越しのあいさつでもらった手土産、開封したら…… “センス抜群の中身”に「参考にしたい」
  3. /nl/articles/2503/24/news034.jpg 「多分日本で1位、2位を争う」 3児のママが書いた“通園経路図”がすごい! 「えーめちゃ最高ですね」「中高生だったら溜まり場」
  4. /nl/articles/2503/22/news096.jpg 40歳女性、“ネットで買って失敗した服”→似合わせアイデアを募集したら…… 驚きの結果が720万再生 「すごい!」
  5. /nl/articles/2503/25/news050.jpg 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
  6. /nl/articles/2503/26/news030.jpg 「やばい髪形にされた」とショートが気に入らなかった女性→バッサリ切ったら…… 衝撃のビフォアフに「可愛い過ぎる」「半端ねぇな」と反響
  7. /nl/articles/2503/23/news042.jpg ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  8. /nl/articles/2503/26/news110.jpg 「この値段は信じられない」 ワークマンの“2500円防水バッグ”に高評価殺到 「即買い」「使い勝手最高」
  9. /nl/articles/2503/25/news022.jpg これが駅前だって!? 世界最大級のデカすぎる重機が並ぶ景色が920万表示 「かっけぇぇぇ!」「どうやってここまで」
  10. /nl/articles/2503/23/news033.jpg 段ボールに切れ込みを4つ→“信じられない変形”をするライフハックに80万再生の反響 「今世紀最高の技だ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  2. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  3. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  4. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  5. ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  6. ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  7. 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
  9. 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  10. 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に