ニュース
» 2013年06月10日 12時48分 公開

女装メイクのコツは「足し算ではなく引き算」――「男のメイク講座」でわたしも女の娘になれました!(1/2 ページ)

メイク未経験の男性記者が、女装メイクに初挑戦。

[黒木 貴啓,ねとらぼ]

 “女装のための”メイク技術が学べる、男のメイク講座「NTメイクレクチャークラブ」を、「男の娘カフェ&バー NEWTYPE」(東京・秋葉原)が4月に開講した。

 男性と女性とでは肌や顔の作りが異なるため、男性が女性のメイク技術を参考にすると、不自然な顔に仕上がってしまう。社会に溶け込むような女装を目指す上で、男性の顔を前提にしたメイク技法を基礎から教えてもらえるのが同講座だ。

 文化祭などでチアガールやメイドのコスプレをする男子を見ながら、1度でいいから女装をしてみたいと思っていた記者(24歳・男)。やるならちゃんと女の子らしくなりたい! ということで講座を体験してきた。

いざ、女装メイクに挑戦!

 講座は「基本メイクレッスンコース」「アイメイクレッスンコース」など、テーマごとに分かれた5コースが用意されているが、今回はコースそれぞれのポイントを学びつつフルメイクに挑戦することに。女装メイクを仕事とする3人の講師のうち、テレビ番組で嵐メンバーの女装メイクもプロデュースしたという「女装のスペシャリスト」立花奈央子さんに教えていただいた。

画像 まだすっぴん状態の記者。いざ女装メイクに挑戦!

画像 今回使う化粧道具。数の多さでいえば女性のメイクと変わらないそうだ

 まずはベースメイクから。化粧を落としやすくするウォッシャブルベースを顔全体になじませたあと、シミや赤み、シワなどを周りの肌と同化させるため、コンシーラー、ファンデーションを塗っていく。

画像 自分でメイクするのははじめて。ファンデーションがムラなく塗れず、化粧道具の扱いの難しさを思い知る

 ポイントは顔の立体感をなくすよう、均質的にムラなく塗ること。男性の顔は彫りが深く、女性に比べ骨格の凹凸が大きい。女性のメイクはのっぺりとした顔に立体感を出していく“足し算”のメイクだが、女装メイクは立体感をなくす“引き算”のメイクだという。顔の明暗を均質化するベースメイクは、女性らしい顔作りには必要不可欠だ。

 ただでさえ顔の彫りが深い記者。女性のマネをしてハイライトなんてつけていたらゾンビのように骨が浮き上がっていたかも。ムラなく塗れるコツを教えてもらいながら、なんとか下地完了。悩んでいた赤みが消えてなんだか嬉しい。

画像 ベースメイク終了。犬神家のスケキヨを思い出した

女装後のケアも考えておく

 次に眉、目をつくっていく。ここで人生初のつけまつげ。偽物の毛をつけるよりマスカラで地毛を太く長くした方が自然に見えるのでは? と思いきや、つけまつげは女装の重要アイテムだった。

 趣味で女装をする場合、メイク跡が顔に残ってしまうと不都合も多い。あらかじめ落としやすい化粧品を選んだり、落としにくいマスカラではなく簡単に外せるつけまつげを選んだりと、あらかじめ女装後のケアを考えておくのも大切なのだそう。最初のウォッシャブルベースもそのためだ。

 というわけで、つけまつける。自分の顔にはない艶やかさが目にガツンと加わって、くすぐったい。

画像 つけまつけた

 チーク、リップを塗って、いよいよ肌のメイクが完成。元の髪型が女の子のショートヘアっぽいから、女装完了! ……と言いたいところだけど、まだ男っぽい。顔のエラのゴツさが邪魔だ。

画像 肌のメイク完了! まだ顔の端っこのゴツさが気になる

 メイクでもカバーしきれない凹凸を隠すのに便利なのがウィッグ。ロングヘアーのウィッグでエラを隠すと、それだけでぐっと女性っぽくなる。ウィッグはただ髪型を変えるだけでなく、選び方次第で男らしい部分を手っ取り早く覆ってしまえるアイテムなのだ。ショートボブ女子に憧れていたけど、理想よりも現実で女らしくなることが先決。ロングでいくことに。

画像 ウィッグで顔のエラも隠して、完成! カメラマンとしてもプロである立花さんに、女性らしく見えるポーズで撮ってもらった

内面も肯定される気持ちよさ

 心の中でメーイクアーップと唱えて、できあがり。鏡の中の自分が姉に似ていて複雑な気持ちになる。初メイクで身内に似ていると思うのは、なんでも“女装メイクあるある”とのこと。

 友達に写真を見せて率直な感想をもらう。鼻立ちや笑い方にまだ男らしさがあるという意見に、精神大ダメージ。一方、「こういった女性、普通に社会にいるいる!」と言ってくれる人もいて胸をなでおろす。女装姿が受け入れられるって、馬鹿にされるから隠しがちだった自分の女々しさが、内面も含めて肯定されているようで気持ちいい。

画像画像 ビフォー・アフター。見比べていかがだろうか

 今のところ受講生の8割が初心者で、初めてのメイクに満足しながら、女装で広がる新しい世界を楽しんでいっているという。仲間同士で情報や悩みを共有しあう交流もあるとのこと。講座は女装の世界へ踏み切る、いいスタート地点となっているようだ。

 続いて、講座を開いたカフェ&バー「NEWTYPE」もご紹介。人々が“男の娘”の接客に惹かれる理由とは?

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2104/10/news007.jpg 師匠「殺すつもりで来い」→ 師匠オオォォオオーーッッ! 漫画でよく見る“修行あるある”で起こった悲劇に涙が止まらない
  2. /nl/articles/2104/09/news130.jpg JTBの新バーチャルサービスが初代PSレベルで視聴者騒然 「ファイナルソードの続編?」「核戦争後の東京」
  3. /nl/articles/2104/09/news141.jpg “ほぼ新車”の「R32 GT-R」が発掘 お値段もヤバすぎる奇跡の1台
  4. /nl/articles/2104/10/news005.jpg 文鳥が鏡に「ふーっ」と息を吹きかけると…… 文鳥の吐息でできた“世界一かわいいくもり”がいとおしい
  5. /nl/articles/2104/10/news024.jpg マリエの出川哲朗ら巡る告発にマセキ「お騒がせしているような事実はない」 芸能界の枕営業疑惑にひろゆき、武井壮らが独自見解
  6. /nl/articles/2104/09/news101.jpg 「釜の中の3合の線って米用じゃなくて水用だったんすね…」 炊飯器の使い方を知らなかった一人暮らし初心者が話題に
  7. /nl/articles/2104/09/news042.jpg 若手女優の登竜門「ポカリスエット」新CMに15歳の中島セナ CGなしの超大型“動く”セット爆走で綾瀬はるか、川口春奈に続く
  8. /nl/articles/1909/15/news021.jpg どの「R」か、わかる? 歴代GT-Rの「テールランプ」を再現した豆皿セット登場、丸も四角もあるよ
  9. /nl/articles/2104/09/news074.jpg 「銃口からチャーハンが飛び出す」 コロプラ「アリスギア」でゲーム史に残りそうなシュールバグ発生中
  10. /nl/articles/2008/29/news029.jpg 「読めないくらい最悪」 柏木由紀、グラビア動画へのセクハラコメントに怒り「人に言えないことは書かないで」

先週の総合アクセスTOP10

  1. AKB48・大家志津香、人生MAXの65キロに危機感 周囲に迷惑が及ぶ激太りぶりで減量決意「やらなくていい仕事をさせちゃってる」
  2. 初コメダで「量すごいらしいからエビカツパンとビーフシチュー」 → 案の定大変なことになってしまった漫画が様式美
  3. 仲里依紗、息子がスカウトされて大騒ぎ「芸能人なんですけどもね?」 夫・中尾明慶と一緒にスルーされてしまう
  4. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  5. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  6. 「文鳥砲だ!」「躍動感すご」 文鳥が“来るッ…!”決定的瞬間を収めた写真に緊張感が漂っている
  7. 昔から何度も見る悪夢です→「私も見る!」「同じ人がいた」と共感集まる “あるある”かもしれない奇妙な夢の漫画
  8. 「もういいだろう、楽にさせてくれよ」 アントニオ猪木、入院治療中の弱音に叱咤激励の嵐
  9. コクヨが正確な1mmを測れる「本当の定規」全国発売 メモリの境界を“面と面の間”で計測
  10. 高木ゑみさん、35歳で逝去 ステージ4の肺がんで闘病 生前最後の“人工呼吸器も外せた”報告に悲しみの声