“やけど虫”による被害が増加中 目撃・被害情報がTwitterでも相次ぐ
夜間は窓を閉め、触れたらすぐに水で洗い流して病院へ!
“やけど虫”という昆虫による皮膚炎の被害が鹿児島県内で増加中だ。Twitterでも目撃・被害報告が多く上がっており、ツイートを集めたNAVERまとめも作成されるなどネット上で話題となっている。
“やけど虫”とは、コウチュウ目ハネカクシ科「アオバアリガタハネカクシ」の俗名。体長7ミリくらいだが体液にペデリンという毒をもっていて、つぶしたり払ったりすると「線状皮膚炎」を引き起こす。線状に赤く腫れて水ぶくれとなる症状がやけどに見えるため、この俗名がついた。
日本全土に分布し、6〜8月にもっとも多く発生、水田の周りや池、沼、畑、川岸など湿潤な草地に生息する。特に鹿児島県内では梅雨入り後から被害報告が増え始め、病院によっては1日10人の患者が出ているそうだ。
Twitterでは「ヤられて腫れ上がってます。痒みでは無く、チリチリ、ピリピリと痛みがあります」「友人はズボンの中に入っていたやけど虫をつぶしてしまい、下半身がただれた状態で車に乗るのもきつかったようでかわいそうでした」など、痛々しい被害の声が相次いでいる。Yahoo! JAPANの「リアルタイム検索」でも7月10日の注目ワードに「やけど虫」「アオバアリガタハネカクシ」が入るなど、全国的に関心が高まっているようだ。
害虫駆除の相談などを行う「環境コントロールセンター」公式サイトでは、やけど虫は光に誘われるため、夜間に窓を開放しないよう勧めている。体に付いたり屋内に侵入したりしたときには、素手で触らないよう取り除くか、市販のエアゾール剤などで駆除すること。体液が付いてしまった場合はよく水で洗い流し、すぐに病院へ行った方がいいそうだ。
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