ニュース
» 2013年08月29日 17時11分 公開

艦これサーバ群“戦歴的”プロフィール「ショートランド泊地」編千歳と水上機が憩う最前線の楽園

艦隊これくしょん第9サーバ群として緊急投入を予定している「ショートランド泊地」は、「千歳」とともにソロモンの戦いで重要な役割を果たした拠点だった!

[長浜和也,ねとらぼ]

水上機母艦を集中配備して作戦した世界でも珍しい基地だった

 「艦隊これくしょん」開発運営アカウント(@KanColle_STAFF)は、8月28日に準備中の新設サーバ群「ショートランド泊地」が投入準備に入ったことを明らかにした。決戦サーバとして開設した「ラバウル基地」に続く第9サーバ群としてまもなく登場する予定だ。


 史実のショートランド泊地は、昭和17年(1942年)3月の日本軍占領以降、ソロモン諸島を巡る戦いで日本軍の最前線拠点として機能した重要な泊地だ。

ボードウォーゲーム「FLAT TOP」のマップで見るショートランド泊地。左上に見えるラバウルから17へクス(340マイル)、右下の先にあって見えないガダルカナルのヘンダーソン基地まで16へクス(320マイル)と、ちょうど中間地点にある

 主に駆逐艦以下の小艦艇(主に駆潜艇とか哨戒艇とか)と輸送船団の集結港として利用できる泊地と水上機を運用する航空基地が主体の小規模な拠点ながら、ソロモン方面における海軍作戦において重要な役割を果たした。まだ艦これに登場していないが、零戦を水上機に改造した「二式水上戦闘機」(二式水戦)が活躍したのも、ここショートランドだ。

 活動を開始したのは昭和17年5月の珊瑚海海戦(というかMO作戦)で、横浜航空隊の九七式大艇(飛行艇)と水上機母艦「聖川丸」の水上機隊が、珊瑚海までの長距離偵察を行った(その後、ガダルカナル島の隣にあるツラギに進出した横浜航空隊は、米軍のガダルカナル上陸作戦初日に全滅した。ごーん)。

 昭和17年8月から始まったガタルカナル島を巡る戦いでは、「千歳」をはじめとする水上機母艦4隻と所属する水上機52機を主力とするR方面航空部隊が、ガダルカナルに向かう輸送船団や水上打撃部隊の上空直衛、対潜哨戒にあたった。ときには零式観測機19機と二式水戦2機で敵基地を薄暮空襲し、空中戦で敵戦闘機5機を撃墜する戦果も挙げている(その代わり、損害も大きかったが)。

 このように、この時期のショートランド(と、イサベル島レカタ基地)は、水上機母艦を集中配備して多数の水上機を運用する、戦術的にも史上例を見ない拠点としてソロモン作戦に大きく貢献した。ただ、消耗激しいソロモン戦線の最前線基地だっただけに、ショートランド(を守る第8根拠地隊)に転属を命じられた日本海軍将兵の間では「帰るときは白木の箱」と生還をあきらめる雰囲気もあったという。

 拠点としての規模や設備は、ラバウルほど本格的ではなく、その位置づけとしては、すでに稼働しているサーバに名付けた「リンガ泊地」に近い。その意味で、艦これ的にも「ラバウル基地を補完する支援サーバ」ではないかと推測できる。

関連キーワード

艦隊これくしょん | サーバ | ゲーム | 人気 | 戦争


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/01/news138.jpg 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  2. /nl/articles/2312/01/news121.jpg “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  3. /nl/articles/2312/01/news115.jpg 「心底惚れて」「毎日うっとり」 宮里藍、新たな愛車を公開→国産車のチョイスに反響「庶民的」「きれいな色」
  4. /nl/articles/2311/30/news047.jpg 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  5. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. /nl/articles/2312/01/news065.jpg 「惨めな人生を送ってる」 パリス・ヒルトン、0歳息子の容姿揶揄をまたもバッサリ “頭が大きい”と受診勧めた人々振り返り「気の毒」
  7. /nl/articles/2312/01/news014.jpg ワンコ大好きなインコに“恋がたき”登場で174万再生! まさかの展開に困惑するワンコに「爆笑w」「ダブルだw」
  8. /nl/articles/2312/01/news019.jpg 寝込んだママが心配でたまらない元保護犬と小学生息子 それぞれが見せるけなげな姿に「泣けてきた」「なんて優しい子!」
  9. /nl/articles/2311/30/news031.jpg シロフクロウが自分とそっくりのぬいぐるみをくわえ…… 自慢げな表情に「本物の赤ちゃんかと」「ヘドウィグが!」と453万再生
  10. /nl/articles/2312/01/news105.jpg 俳優の井川瑠音さんが31歳で逝去 体調不良から復帰ならず、最後の投稿では「忘れられないようまだまだ精進」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」