艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「第1次ソロモン海戦」編だから! ついてこないでって! いったでしょぉぉ!

艦これ秋のイベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」がもうすく発動。その鉄底海峡で起きた史実の海戦を復習すると、突破のヒントがあるかも! そうでないかも!

» 2013年10月29日 11時15分 公開
[長浜和也,ねとらぼ]

サボ島の! 海は! 暗くて! せまい!

 太平洋戦争でいうところの鉄底海峡とは、1942年8月から始まって1943年2月に終わったガダルカナル島を奪い合う一連の戦いで多くの軍艦が沈んだ、ガダルカナル島北岸とサボ島の周囲の海域を指すことが多い。

ボードウォーゲーム「日米航空母艦の戦い」(アバロンヒル)で鉄底海峡の場所を確認。ガダルカナルの北岸とサボ島ではさまれた狭い海域で50隻近い船が沈んでいる(写真=左)。サヴォ島付近を拡大して第1次ソロモン海戦開始における状況をボードウォーゲーム「FLEET BATTLE」で再現した。地図の下辺にガダルカナル島の北岸がある(写真=右)

 この期間にガダルカナル島周辺で起きた海戦は30回を超え、沈んだ船は主な艦船だけでも日米豪で50隻近い。その最初の海戦となったのが8月8日深夜から9日未明にかけて起きた「第1次ソロモン海戦」だ。艦これ提督には“三川艦隊”でおなじみの重巡洋艦「鳥海」「青葉」「衣笠」「古鷹」「加古」と軽巡洋艦「夕張」「天龍」、そして艦これ未実装の駆逐艦「夕凪」で連合軍のガダルカナル上陸部隊護衛艦隊を襲撃し、敵巡洋艦4隻撃沈1隻撃破、駆逐艦2隻撃破の戦果を挙げた。

 連合軍のガダルカナル上陸に驚いた日本軍が、“取り急ぎ”手持ちの戦力で反撃を計画した作戦だけに、当初は鳥海と青葉・衣笠・古鷹・加古の重巡5隻で突入するつもりだったが、天龍・夕張・夕凪の“軽艦艇トリオ”が「私たちも連れていけー!」と激しく“だだをこねて”同行することになる。しかし、無理やりついてくることになった軽艦艇トリオは連絡用無線電話を搭載していなかったため、「月のない夜間なのにこれでは複雑な艦隊運動は無理」と判断した第8艦隊司令部は、単縦陣で敵のいる泊地に突入して敵陣を駆け抜けて、“そのまま”引き上げざるを得ないと判断した。

 結局、戦場に突入した軽艦艇トリオは艦隊司令部と意思疎通ができないまま、突っ込んでくる敵巡洋艦を“緊急避難的”に取舵で避けた古鷹の後を天龍・夕張がそのままついていったため、三川艦隊は前半分と後半分に分かれてしまう。結果的には2列に分かれたおかげで敵艦隊を挟み撃ちにして戦果を拡大できたが、危うく味方を誤射する可能性もあった。

ボードウォーゲーム「アイアンボトムサウンド」で第1次ソロモン海戦の状況を再現してみた。連合軍の駆逐艦はレーダーで日本艦隊を捉えて警報も出したが、艦隊指揮官は直前に発見した水上偵察機に気を取られていた(写真=左)。奇襲に成功した三川艦隊は2240に南の敵部隊を距離9000メートルで攻撃して重巡洋艦2隻と駆逐艦2隻を撃破。この直後古鷹の変針をきっかけに三川艦隊は2つに分裂する(写真=中央)。10分後、北の敵部隊を2列になった三川艦隊が挟み撃ちで攻撃し、わずか10分で重巡3隻を撃破した(写真=右)

 海戦後、敵中を一度駆け抜けただけで引き上げ、主目的の輸送船団を攻撃しなかったことを上級司令部から強く非難されてしまう第8艦隊司令長官の三川軍一海軍中将だが、これ以上ないシンプルな艦隊行動でも陣形が混乱したのでは引き上げる判断は無理もない。なんとなく「無理やりついてきた妹たちに邪魔されて存分に遊べなかったお姉ちゃんたち」という情景を妄想してしまう俺提督であった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた