いろんな意味で鬼のような彼女:艦これ艦娘“戦歴的”プロフィール「金剛」編
日本の戦艦で最も活躍したのは、最も足が速いのに最も年老いた彼女だった。お、お、お、おぢゃうさん、無理しないで……。
人間でいえば70歳過ぎていますから
戦艦「金剛」は、金剛型1番艦にして1913年8月16日英国ヴィッカース造船所の生まれ。その後2度の大改装を経て、太平洋戦争海戦当時は、30ノットを発揮できる高速な戦艦として、ほかの姉妹たちと第3戦隊を編制していた。このおかげで、主力空母や巡洋艦、駆逐艦とともに戦闘行動が可能になり、艦齢30年にならんとする耐用年数を超えた老嬢にもかかわらず、太平洋戦争で最も多くの作戦に参加した戦艦となる。
ただ、これは、金剛の高速性能だけでなく、第3戦隊そのものが、主力艦の補助戦力という位置づけで、主力艦決戦だけでなく、その前哨戦となる巡洋艦と水雷戦隊による夜戦でも支援戦力として投入することになっていたためだ。開戦初頭から1942年後半のガダルカナル作戦において、常に最前線で行動できたのも第一艦隊から第二艦隊や第一航空艦隊基幹の攻略部隊に“貸し出し可能”だったからといえる。
いつも仲良し4姉妹、と思われがちだが、太平洋戦争中に4人がともに行動したのは1942年3月のジャワ南方作戦と4月のインド洋作戦のみで、そのほかの時期は、開戦からレイテ沖海戦を経て金剛が沈むまで、第3戦隊第1小隊として「榛名」と行動をともにする(ミッドウェー作戦を除く)。
金剛の戦歴で注目すべきは、やはり1942年10月のガダルカナル島ヘンダーソン基地艦砲射撃作戦と1944年10月のレイテ沖海戦におけるサマール沖空母追撃戦だろう。サマール沖の戦いでは、大和と長門が敵魚雷に妨害されて針路をそらし、榛名が推進器不調で速度が出せない中、敵艦隊目指して突入して、戦艦で唯一、護衛空母を撃沈している。



その最後は、1944年11月21日。レイテ沖海戦に破れて帰国する途上で、米潜水艦シーライオンの雷撃を受けて沈没する。潜水艦の雷撃で沈んだ唯一の日本戦艦となった。
日本海軍には「鬼の金剛、蛇の長門」という言葉があった。これは、「呉の雪風、佐世保の時雨」のように、鬼神のごとく大活躍した金剛、蛇のようにしぶとく生き残った長門を称えた言葉……ではなく、「リンチが鬼のように激しい金剛、いじめが蛇のように陰湿な長門」という、水兵の間でささやかれた隠語だった。
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