艦これ艦娘“作戦的”プロフィール「南太平洋海戦」編このあたりでいっぱいいっぱい

艦これ秋のイベントもあと2日! 今回はガダルカナル作戦で最後の空母戦にして日本の空母部隊が敵空母を撃沈した最後の戦いとなった「南太平洋海戦」だ。

» 2013年11月25日 09時42分 公開
[長浜和也,ねとらぼ]

船はたくさん沈めたが飛行機たくさん落とされた

 艦これ秋のイベントもあと2日! 今回はガダルカナル作戦に関連した最後の空母戦にして、日本の空母部隊が敵空母を撃沈した最後の戦いとなった「南太平洋海戦」だ。1942年10月26日に起きたこの海戦を米軍は、米機動部隊が行動した近くにある島の名前からとった「サンタ・クルーズ諸島海戦」と呼んでいる。

 南太平洋海戦の前に起きた空母戦「第二次ソロモン海戦」で、日本海軍は軽空母「龍驤」を失い、米海軍は空母「エンタープライズ」が中破した。この戦いが終わった時点で、作戦可能(所属航空隊の練度も考慮して)な空母戦力は、日本海軍が空母2隻と軽空母3隻に対して米空母は3隻と、ほぼ拮抗していた。しかし、このタイミングで日本の潜水艦部隊が米空母を1隻撃沈、1隻撃破という戦果を挙げて一気に日本軍が有利となる。

南太平洋海戦に参加した艦娘メンバー

 こうして日本海軍の空母「翔鶴」「瑞鶴」と、軽空母「隼鷹」「瑞鳳」が、米空母「ホーネット」とギリギリ修理が間に合った「エンタープライズ」と戦う南太平洋海戦が始まった(「飛鷹」は運悪く機関故障で戦線から離脱してこの海戦には参加できなかった)。南太平洋海戦で戦った空母航空隊の陣容(書類的な定数で実際は変動あり)は以下のようになる。

空母 零戦 九九艦爆 九七艦攻 合計
翔鶴 27機 27機 18機 72機
瑞鶴 27機 27機 18機 72機
瑞鳳 18機   9機 27機
隼鷹 18機 18機 9機 45機

 日本艦隊は1942年10月26日の夜明け前から水上偵察機7機と九七式艦上攻撃機(九七艦攻)13機を索敵に発進させて午前4時50分(0450)に敵空母部隊を発見する。0525には零戦20機と九九式艦上爆撃機(九九艦爆)21機、九七艦攻20機の第1次攻撃隊が出撃し、続いて0610と0645にかけて第2次攻撃隊の零戦9機と九九艦爆19機、九七艦攻16機が出撃していった。第1次攻撃隊はホーネットに爆弾3発と魚雷2発を命中させ、損傷した2機が体当たりをしている。また、第2次攻撃隊はエンタープライズに爆弾3発を命中させたほか、駆逐艦に魚雷を1発当てて撃沈した。

 しかし、米空母を発進した攻撃隊もほぼ同じタイミングで日本艦隊を攻撃して、翔鶴に爆弾4発を命中させている。日本艦隊は、すでに瑞鳳が敵索敵機の奇襲で損傷して後退していたが、この被弾で翔鶴も戦線を離れてしまう。残るは、瑞鶴と隼鷹のみ。この2隻は、米空母にとどめを刺すべく、隼鷹から3回、瑞鶴が1回の攻撃隊をそれぞれ発進させるが、エンタープライズはスコール(熱帯のにわか雨)に隠れて戦場を離脱し、行動不能になったホーネットに爆弾と魚雷を命中させるものの、沈めるまでにはいたらず、最終的には、追撃した駆逐艦「巻雲」と「秋雲」の雷撃で撃沈した。

 日本軍の空母は翔鶴と瑞鳳が傷ついたものの沈んだものはなく、米空母を1隻沈めて1隻を撃破、一時的とはいえ、作戦可能な空母をゼロにする戦果を挙げた。……そして、海戦が終わった後に作戦可能だった日本の空母航空隊の戦力は以下の通りだった……。

空母 零戦 九九艦爆 九七艦攻 合計
翔鶴 23機 15機 2機 40機
瑞鶴 19機 10機 8機 37機
瑞鳳 12機   8機 20機
隼鷹 13機 9機 7機 29機

ボードウォーゲーム「日米航空母艦の戦い」(アバロンヒル)で南太平洋海戦における日本艦隊の行動をプロットした(写真=左)。海戦前における各空母の搭載機兵力をボードウォーゲーム「日本機動部隊」(国際通信社)で示した。1ユニット9機で裏状態になると4機相当(写真=中央)。そして、海戦が終わった状態で残っていた搭載機兵力。失った機数以上に、飛行隊長クラスの搭乗員がほとんど戦死したのも日本海軍航空隊にとって大きな痛手となる(写真=右)

関連キーワード

艦隊これくしょん | ゲーム | 解説


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news189.jpg 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. /nl/articles/2411/22/news014.jpg 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. /nl/articles/2411/22/news114.jpg 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2411/22/news032.jpg 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. /nl/articles/2411/22/news171.jpg なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. /nl/articles/2411/22/news145.jpg 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた