温泉街に響く初音ミクの美声 イベント「TRANS CITY FEAT. HATSUNE MIKU」開幕
温泉街・別府で初音ミクのコラボイベント「TRANS CITY FEAT. HATSUNE MIKU」が始まった。現地へ飛んでイベントの模様に迫った。
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初音ミクと日本でも有数の温泉街・別府のコラボレーションイベント「TRANS CITY FEAT. HATSUNE MIKU」が2013年11月15日に開幕した。初音ミクの販売元であるクリプトン・フューチャー・メディアの地元、札幌以外の地方都市とのコラボレーションイベントは非常に珍しく、大規模な特設会場や、オープニングイベントのプロジェクションマッピングや会期が2カ月と長丁場であることなどの特徴から、開催前からファンからの期待感も高かった。今回、現地へ飛んでイベントの模様に迫った。
取材に訪れた2013年11月18日、天気は曇り。いよいよ冬場に差し掛かってきたとあって、頬に当たる風は冷たく、時折差し込む日差しなしではかなり肌寒い。
会場となったB-conプラザの特設会場には超巨大なドームが3つ。イメージ図から大体の様子は想像していたものの、実際に目の当たりにすると圧倒的な存在感だ。なかでも、最大のドームは直径70フィートと迫力満点。内側は全天スクリーンとなり、視界すべて覆うほど巨大な映像が、初音ミクの美声とともに映しだされる。
ドーム内は土足厳禁。特製のクッションを枕にして寝そべるスタイルで、じっくり鑑賞することができる。
併設された2つのドーム内では、初音ミクに関する楽曲・イラストなどのコンテンツが多数紹介される展示スペースと、イベントオリジナルグッズの販売コーナーがそれぞれ展開されている。
ドーム場外は、オープンスペースで、当イベンド仕様にラッピングされた特別車や、イベント名ともなった「TRANS CITY」の住民となるための登録を行うコーナー、屋台スペースが常設されている。
夜になると会場のイメージは一変する。会場のいたるところがライトアップされ、幻想的な世界が現れる。また、各所に設置されたタッチパネルを操作して、イルミネーションのカラーを自由に操作することもできた。
そして、おまちかねのプロジェクションマッピングが19時から、イベント会場すぐ隣の山の手中学校で行われた。平日の夜にもかかわらず、校庭には、今か今かと上映を待ちわびる人だかりができ、その中には年配のご夫婦や小さなお子さん連れの家族客も数多く見受けられた。上映が始まると、観客の視線すべてが、校舎外壁へと注がれ、近所の中学生たちであろう子どもたちは、刻々と姿を変える慣れ親しんだ校舎の姿に、驚きを隠せないようだった。最後には大きく「TRANS CITY」のロゴが浮かび上がり、約20分の公演は終了。
イベントを取材して感じたのは、初音ミクという歌姫は、すでにニコニコ動画などのコアなファン層だけでなく、老若男女、幅広い人々から支持を集めていることだ。この仮想都市「TRANS CITY」でしか味わえない興奮を求めて、すでに遠路はるばる訪れている人もいる。これから行楽シーズン本番となり、早くも来年以降の歩みが楽しみだ。
温泉と初音ミク、その両方が好きなら絶対に楽しめる当イベント、冬休みの旅行の選択肢にぜひとも入れてみてほしい。
TRANS CITY FEAT. HATSUNE MIKU
- 開催期間:2013年11月15日(金)~2014年1月15日(水)
- 開催場所:別府市内 B-conプラザ特設会場
- 参加費:無料
注:プロジェクションマッピングは11月15日~11月19日の5日間のみ実施
illustration by Osamu, Asakura, △○□×, maako, KEI
designed by TREE
Art Direction by Aono.Y / 3D modeled by mqdl
(c)Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
© Tokyo Otaku Mode Inc.
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