ニュース
» 2014年03月17日 15時35分 公開

電王戦、将棋ソフトがまず1勝 無観客の有明コロシアムにロボットアーム……シュールさも見どころ現地リポート、「やねうら王」問題も(1/2 ページ)

習甦が菅井竜也五段を破った第1局、「やねうら王」をめぐる衝撃のラスト……。当日の現地模様やニコニコ生放送の雰囲気を写真を中心にリポートしよう。

[高橋史彦,ねとらぼ]

 プロ棋士と将棋ソフトが5対5の団体戦で対決する「第3回将棋電王戦」がいよいよ始まった。3月15日に有明コロシアム(東京都江東区)で行われた第1局は、習甦(しゅうそ)が菅井竜也五段を破り、コンピュータ側がまず1勝をあげた。当日の現地模様やニコニコ生放送の雰囲気を写真を中心にリポートしよう。

画像 第1局:習甦VS菅井竜也五段(▲先手)

会場は無観客の有明コロシアム

画像 有明コロシアム。ここで将棋の対局……!

 初戦の舞台となった有明コロシアムは、テニスや格闘技の“聖地”。そのアリーナの中央に対局会場を設け、無観客で勝負が行われた。1万席ある観客席が全て無人という光景は、かなりシュールだった。ニコ生では、「凄い環境だ」「浦和レッズもこうなるのか」といったコメントが流れていた。

画像 しかも観客なし
画像 将棋ソフト側の駒を動かすのはロボットアーム「電王手くん」
画像 開発者視点だとこんな感じ
画像 会場設営は5時間かかった

ロボットアーム「電王手くん」登場

画像 結構かわいい!? 制作費は「高かった」

 今回の対局から将棋ソフトの指し手としてロボットアーム「電王手くん」が登場。デンソーウェーブの開発責任者・澤田さんによると、製作期間はなんと実質1カ月! それでも、本番では想像以上に正確無比な動作で一度もミスはなかった。ちなみに、初めて駒が成った(相手陣に進んだ自駒を裏返す)のは対局開始から9時間半後。そのため、開発陣はずっとハラハラしていたらしく、成功時には企業控室から歓声が上がっていた。

画像 ロボットアーム開発責任者の澤田洋祐さん、現地リポーターを務めた藤田綾女流初段
画像 初めて駒が成った場面 「歩」が「と」に

大盤解説のニコファーレの様子は

 大盤解説はニコファーレ(東京都港区)で行われ、会場には出場棋士と一緒に撮れるプリントシール機や、電王手くんの視点をヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」で楽しめる体験コーナーも設けられた。ロボット視点は「ターミネーター」を彷彿とさせる画面で近未来感があった。

画像 大盤解説はニコファーレ
画像 電王戦仕様のプリントシール機
画像 電王手くんの視体験コーナー

 下の画面は、対局序盤に蜂が乱入した時の様子。「バグ(物理)」という予想外のトラブルには、スタッフが虫コナーズで対応していた。

画像 電王手くん視点 近未来感ヤバい

大事な見どころの1つ(?)食事&おやつ

画像 恒例のアンケート
画像 昼食:特撰えびす御膳
画像 食事を撮影する取材陣
画像 おやつ:プレミアムぎゅっとショコラ(ローソン) 取材陣やニコファーレの来場者にも配られた

活気に満ちた記者室&検討室

 当日集まった報道陣は午前中の時点で約50人。記者室は将棋関係者用の検討室と同じスペースだったこともあり、大変活気に満ちていた。第4・5局に登場する一丸貴則さん(ツツカナ開発者)と山本一成さん(電王・ponanza開発者)まで観戦に訪れ、プロ棋士と一緒になって対局を見守っていた。

画像 ツツカナ市丸さん、塚田九段、電王山本さんらが共同で手筋を検討

そして終局へ

 勝負が決したのは午後8時すぎ。菅井五段に目立ったミスはなかったが、中盤でややリードした習甦がそのまま最後まで押し切った。終局直前の評価値は「9999」と、テレビゲームのようなカウントとなっていた。

画像 評価値「9999」

対局者の感想

 「総合的に見て習甦の方が強いのかなと感じた」――対局後の会見で菅井五段はこのように語った。貸し出されたソフトと200局練習して臨んだが、本番は遭遇したことのないパターンだったという。習甦開発者の竹内さんは「勝利は素直にうれしい」としつつ「菅井五段は(PVなどで)コンピュータとギリギリの勝負がしたいと語り、あえて厳しい戦い方を選んだ。結果的にたまたま勝てた」とライバルを称えた。なお、ニコニコ将棋ファンの事前予想では「第1局はプロ棋士勝利」が80%だった。

画像 習甦開発者の竹内章さん、菅井竜也五段
画像 勝敗予想 by「第3回将棋電王戦 ととくじ」
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. AKB48・大家志津香、人生MAXの65キロに危機感 周囲に迷惑が及ぶ激太りぶりで減量決意「やらなくていい仕事をさせちゃってる」
  2. 初コメダで「量すごいらしいからエビカツパンとビーフシチュー」 → 案の定大変なことになってしまった漫画が様式美
  3. 仲里依紗、息子がスカウトされて大騒ぎ「芸能人なんですけどもね?」 夫・中尾明慶と一緒にスルーされてしまう
  4. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  5. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  6. 「文鳥砲だ!」「躍動感すご」 文鳥が“来るッ…!”決定的瞬間を収めた写真に緊張感が漂っている
  7. 昔から何度も見る悪夢です→「私も見る!」「同じ人がいた」と共感集まる “あるある”かもしれない奇妙な夢の漫画
  8. 「もういいだろう、楽にさせてくれよ」 アントニオ猪木、入院治療中の弱音に叱咤激励の嵐
  9. コクヨが正確な1mmを測れる「本当の定規」全国発売 メモリの境界を“面と面の間”で計測
  10. 高木ゑみさん、35歳で逝去 ステージ4の肺がんで闘病 生前最後の“人工呼吸器も外せた”報告に悲しみの声