鹿児島で人気の新しい「しろくま」が本当に白熊らしくて食べるのもったいない

鹿児島発祥の氷菓「しろくま」に、より白熊らしいものが登場。確かめに鹿児島のカフェ「SANDECO COFFEE」へ行ってきた。

» 2014年05月03日 16時03分 公開
[黒木 貴啓,ねとらぼ]

 鹿児島に新しく登場した「しろくま」が、ちゃんと動物の白熊らしくて人気を博しているという。しかもお味の方も従来に比べて“大人味”と、なかなか気取ったしろくまのようだ。

 しろくまといえば、練乳シロップをかけたかき氷に、みかんやパイナップルなどカットフルーツをトッピングした鹿児島発祥の氷菓。言われてみると名前のわりにさほど白熊に似ていない。フルーツの豪勢さとおいしさに気を取られてあまり気にしていなかった。


画像 一般的な「しろくま」といえばこういうの(天文館「むじゃき」のサンプル)。相変わらず豪華ですなー

 話題のしろくまはホントにちゃんと白熊なのか、鹿児島市内のカフェ「SANDECO COFFEE/数学カフェ/数学塾」へ行って、くだんの「SANDECO COFFEE的 白熊」を注文してみた。運ばれてきたのは、白いかき氷に、パイナップルの耳、ブルーベリー&ビリベリーの目鼻、ジェラートのお口をつけた、白熊の顔のようなしろくま。


画像 白熊だー

 かわいい。かき氷のふわふわ感に白熊の毛並みが表れていてかわいい。赤いベリーの小粒でつぶらなお目目が素朴でかわいい。半球体のミルクジェラートが、くまキャラ特有の弾力のある口周りをかもし出していてかわいい。スプーンで崩すのもったいないよー。


画像 くまーん

画像画像 耳はパイナップル、目鼻はブルーベリーとビルベリー、口周りはトレラッテという生クリーム・練乳・牛乳を混ぜあわせたミルクジェラート

 シロップは、伝統的スタイルな練乳ベースの「王道」と、カルダモンをはじめとするスパイスが入った「大人」の2種類から選べる。「大人」シロップにしたので、目の前のしろくまにはスパイスの茶色い粒が全体的にうっすらと浮かんでいた。白熊が桜島の火山灰をかぶっているみたいだ。


画像 大人味にはスパイスがかかっている。白熊め、火山灰に降られたな

画像 いなくなったフルーツは中に隠れています

 口に入れると、練乳の甘さにピリッとした辛さが効いて新鮮なおいしさが。白熊のビジュアルを優先したせいでフルーツが少なくなったかと思いきや、中からみかんや黄桃がホクホク出てきた。ちゃんとしろくまならではの甘酸っぱさも堪能。


画像

 食べ進めるうちに氷が減ったり溶けたりして、しろくまの顔がだらしなくなってきた。目と目が離れ、耳が垂れと、へにょへにょ脱力していく様ににやけてしまう。添えてあるコーヒーをかけるとカフェオレ風味に。茶色になって売りであるはずの白熊キャラが崩壊するのもゆるい。見た目と味の変化のおかげで飽きずに食べ終えた。


画像 へにょへにょ

画像画像 コーヒーをかけたら茶熊になったよ

 「今までの『しろくま』は見た目が白熊っぽくないので、白熊の顔のを作ったらおもしろいと思って開発しました」と店長の上野晋太郎さん。2013年3月にお店を開いて8月から「SANDECO COFFEE的 白熊」を提供したところ、ニュースサイト「鹿児島経済新聞」の紹介をきっかけに地元の人々から人気を集めた。従来のしろくまは量が多くて食べきれない人が多く、値段も600〜700円と高め。縁日のカップかき氷くらいのこじんまりとしたサイズに、390円とお手頃価格にしたのも功を奏したという。


画像画像 お店は繁華街・天文館近くのビルの2階(左)

画像 内装は白を基調に明るい

画像 棚には数学の参考書が。実はカフェ閉店後に数学塾も経営する変わったお店なのだ

画像 白熊の顔をしたカフェラテもある(430円)。途中で目のチョコチップが沈んで、奥目っぽくなるのがこれまたかわいい

画像 桜島と錦江湾をイメージしたガトーショコラも(680円)。マグマと海をそれぞれ赤と水色のジュレで再現

画像画像 しろくまの顔はその日によって変わるのも1つの魅力(左)。テイクアウトも通年できる(右)

 大人味に、手軽な量と値段、なんといってもかわいい白熊の顔。いろんなしろくま提供店が集まる繁華街・天文館あたりにお店があるので、王道以外を攻めるならおすすめだ。


画像 南国でしろくまを愛でよう

<店舗情報>

SANDECO COFFEE(サンデココーヒー)/数学カフェ/数学塾

鹿児島市名山町4-1-2F(鹿児島市役所・電車通りを挟んで斜め向かい)

TEL:099-213-9533

営業時間:午前10時から午後5時30分まで

定休日:火曜・水曜

「SANDECO COFFEE的 白熊」390円、テイクアウトOK


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた