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» 2014年07月29日 16時45分 公開

猫が仕事の愚痴も聞いてくれる!? 猫のいる居酒屋「てまり家庭料理」でお腹も心も満たされてきた!

お父さんの聖地・新橋に、おいしい料理と猫に癒やされる居酒屋があった。

[姫野ケイ,ねとらぼ]

 「どんなに疲れていても、子どもの顔を見ると疲れが吹き飛ぶ」と、世のサラリーマンのお父さんは言う。それと同様、猫好きは猫を見ると思わず顔がほころび、1日の疲れも癒されることだろう。今回は、お父さんの聖地・新橋に猫に会える居酒屋があるという情報をキャッチし、足を運んできた。店名は「てまり家庭料理」。

JR新橋駅で下車し、日比谷口を出てSL広場方面に出て、交差点を渡り、カラオケ屋の間にある路地へ
「烏森神社」を通り過ぎると、「てまり」のちょうちんが見えてくる
入り口の前にはキャットフードと水が。猫の気配を感じる

 JR新橋駅から徒歩3分ほどで到着し、さっそく入店。時間はオープン時間である午後5時。まだ筆者のほかにお客さんはいないもよう。カウンターのいすに猫を発見!

 「奥にもっといますよ」と、女将さん。奥には座敷がある。猫さんはこの子だけじゃないのね、どれどれお顔を拝見……って、一体何匹いるんだ!

 あまりの猫の数にあっけにとられていると、「うちで飼っている子は8匹だけなんだけどねぇ、外の子がご飯を食べに来るのよ」と、女将さんは続けた。座敷の窓から、次々に猫が入ってくる。女将さんは「ほらほら、食べたら外に出るよ」と、食事を終えた猫から順に外へ追いやる。外からご飯を食べにくる猫たちは、いわゆる地域猫で、ボランティアによる去勢・避妊が行われた印として、耳にV字カットが入っている。この日は5匹ほど外の子が食べにやって来た。

「大将、店やってる〜?」とでも言わんばかりに入ってきた白黒の子。外の子にも名前がついているそうで、この子は牛柄なのでモー太郎

 女将さんと息子さん、娘さんで経営しているこの店は、新橋に店をかまえて15年ほどになる。会社帰り、猫に会いに来るお父さんも多いそうだ。最近は若いお客さんも増えたそうなのだが、やはり土地柄か中年男性が多いとのこと。

 店内はカウンターと座敷。カウンターの上には、お酒に合いそうな家庭料理が並んでいる。

 奥の座敷の机の下には猫が潜んでいることが多い。女将さん曰く「この子たちは身分をわきまえている」とのことで、お客さんが来ると猫ベッドや机の下にもぐってしまう子もいる。

座敷で足を伸ばしたら猫がいた! なんてこともあるかも
座敷の壁には坂本龍馬と猫の合成ポスターが。なんともシュールである
トイレも猫だらけ!
息子さんの膝の上でゴロゴロ喉を鳴らして甘えているのは、エビちゃん。口を半開きにして恍惚の表情を浮かべている

 猫たちの食事が落ち着いた頃、縞模様のシマ君がご帰宅。「かーっ! うめぇな!」というおっさん臭いセリフを言いそうな勢いで女将さんの手からごはんをパクパク。

 女将さんが飼っている猫は9カ月から7歳までの全8匹。親子や兄弟の子も多いので、みんなどことなく顔が似ている。

 午後6時を回ったころ、だんだんとお客さんが来店し始めた。そこで筆者も一杯。

 一番の人気メニューは五目卵焼き。一口噛むと、ベーコン、キクラゲ、キノコなどのザクザクとした食感とマヨネーズのふわっとした味が広がってとてもおいしい。やみつきになる味だ。

 この日もう一品注文したのは揚げ茄子の煮浸し。出汁がじゅわっと広がってこれまた美味。

 優しい味の料理に舌鼓をうっていると、あっという間にカウンターはお父さんたちでごった返してきた。すると、シマ君がとあるお父さんの隣に着席。「今日もお疲れちゃん。ん? どしたん? なんか会社で辛いことあったんか? ……そうか、それはしんどいなぁ。けどな、そんなしょぼくれた顔しとったらあかんで」と言っているかどうかはさておき、猫に癒されながら飲む一杯はたまらない。

 帰り際、シマ君がお見送りをしてくれた。

「ほな、また来てな〜」
気付かなかったけど、棚の上にも猫がいた!

 今宵も疲れた多くの大人を癒す猫たち。また、明るく笑う女将さんのキャラにも笑顔にならずにはいられない。食事のメニューも大満足なおいしさなので、お腹も癒されるはず。

てまり

東京都港区新橋2-9-11

TEL:03-3592-2280

営業時間:17:00〜0:00

定休日:日曜日


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