「この昼の写真、夜にしてよ」→ できるんです! Adobeの新技術発表会「Sneak Peeks」で発表された技術群がすごい(1/2 ページ)

ぼくの知っているPhotoshopじゃない……。

» 2014年10月09日 17時56分 公開
[岡本紳吾,ねとらぼ]

 米国ロサンゼルスで10月6日〜8日(現地時間)で開催中のAdobe MAX 2014で、将来搭載される(かもしれない)新技術をプレゼンテーションする、恒例の「Sneak Peeks」が開催されました。

 例年、Sneak Peeksは芸能人をツッコミ役に招いて、担当エンジニアがその前で開発中の新技術をデモ、ひょっとしたら失敗するかもしれない、動かないかもしれない、そんなハラハラ・ドキドキとうまく行った時のAdobe MAGIC感を数千人のお客さんとともに体験するイベントです。Adobe MAXの基調講演はネットで見ることができるのですが、Sneak Peeksは現地に行った人だけ見ることができる特別なイベント。現地より生の映像とコメントをご紹介します。

Adobe MAX

 Sneak Peeksは司会のアドビのシニアディレクターのベン フォルタ(中央)、俳優、監督、脚本家、優れた映画人として有名なジョゼフ ゴードン=レヴィット(右)と各プロジェクトのAdobeのエンジニアがデモを紹介するという流れになっています。

 ジョセフ ゴードン=レヴィットは名前だとピンときませんが、映画インセプションの「アーサー」役などで知られています。

 なお、ここで紹介された技術は将来必ず搭載されるというわけではありません。搭載されないものも多数あります。一昨年開催されたAdobe MAX 2012のSneak Peeksで紹介されたデブラー機能(手ブレなどを後から消せる機能)は今、Photoshopに搭載されています。搭載されたらどんなに良いことなのだろう! と妄想をふくらませるのが楽しいです。

 今回紹介された新技術は13プロジェクト。もっとも人気なのはPhotoshopですが、動画編集やモバイルアプリなどのデモもありました。この中でも特に現地で人気が高かった機能にフォーカスして紹介していきましょう。

#Defog

 風景写真を撮影すると、よく困るのは遠方の景色のコントラストが下がってしまうこと。そのため風景写真に適した季節は空気が澄みやすい冬がいいと言われています。もちろん、霧をうまく取り入れた情景というのも趣がありますが、カリっとしたハイコントラストな写真がほしいのに、どうしても霧まみれな写真しか手に入らなかったなんてことも珍しくはありません。「これ、モヤ取れないですか」というムチャぶりにはこのデフォグが役に立ちます。

Adobe MAX

 そうそう、風景写真でありがちな遠方が霞んで見えなくなるパターン。「これ、なんとかなんないすか」って言われることもたまにありますよね。コントラストを高めたりしてとりあえずやってみてもなかなか納得いく結果にならない。でも、Defogをつかうと……。


Adobe MAX

 はいこの通り!

 あまり変わってないように見えますか?


Adobe MAX

 ちゃんとビフォーアフターを確認できるようになっています。さすがですね。Defogは完成度も高くかなり採用が期待できる技術でありますが、なんと霧を追加する事もできるんだそうです。


Adobe MAX

 こういう微妙な霧が……


Adobe MAX

 たっぷりな霧に!

 霧を消すというシチュエーションはあまりないのですが、霧を付加するのは夜景などで需要がある効果だと思います。エンジニアもその辺を理解しているのでしょう。

 まさにAdobe MAGICなデモに会場は大盛り上がりです。

動画が取得できませんでした

#ShapeShade

 3D制作の知識がある方なら、粘土をこねるように3Dモデルを作っていく方法があることはご存知だと思います。仮にそれを2Dでやってみたら? という感じだったのがこのデモ。ShapeShadeです。

 単純な図形を押したり引いたり、鏡で対象形にしてみたり。考えぬいて簡単に形を作ることもできますが、思いつくままに適当にいじくって、偶然の産物といえる不思議な形を作ってみることも可能です。押したり引いたりして変形する効果はPhotoshopやIllstratorにもありますが、これはより直感的に、文字通りのモデリングをするような感じで作っていくことができます。

 デモではバットマンのマークを作っていましたよ。

Adobe MAX

動画が取得できませんでした

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」