ニュース
» 2014年11月04日 18時10分 公開

元奨励会員(プロ棋士志望者)が開発 最強将棋ソフト“電王”は「AWAKE」に決定!

「将棋電王戦FINAL」でプロ棋士と対戦する。

[高橋史彦,ねとらぼ]

 11月1〜3日に開催された最強の将棋ソフトを決める「第2回将棋電王トーナメント」で、元奨励会員の巨瀬亮一さんが開発した「AWAKE(アウェイク)」が優勝し、“電王”の称号を獲得した。


画像 巨瀬亮一さん

 同大会には全25ソフトが出場。統一ハードウェアを用いて、将棋ソフトの強さを競った。予選リーグ・決勝トーナメントの模様はニコニコ生放送で視聴できる。電王をはじめ下記の上位5ソフトは、来春の「将棋電王戦FINAL」でプロ棋士と対戦する。

電 王/賞金250万円:AWAKE/アウェイク(巨瀬亮一)

第2位/賞金100万円:ponanza/ポナンザ(山本一成、下山晃)

第3位/賞金 70万円:やねうら王   (磯崎元洋/岩本慎)

第4位/賞金 50万円:Selene/セレネ  (西海枝昌彦)

第5位/賞金 30万円:Apery/エイプリー(平岡拓也、杉田歩、山本修平)


画像 決勝戦。劇的な展開に

画像 ponanzaの戦局グラフが急落

 「AWAKE」の電王戦出場は初めて。昨年は決勝トーナメントで不具合が生じた(参考)影響もあり、「やねうら王」と「習甦」に敗れ出場を逃したが、それから1年で500点ほどレーティングが上昇。コンピュータ将棋対局場「floodgate」の最新成績ではトップに躍り出ていた。決勝戦は、初代電王で過去2回プロ棋士を破ったponanzaを終盤で大逆転。凄まじい激闘となり、視聴者に衝撃を与えた。


画像 左から平岡さん、磯崎さん、巨瀬さん、山本さん、西海枝さん

 開発者の巨瀬亮一さんは15歳で奨励会(プロ棋士養成機関)に入会。その後、プログラマーとなり、来春は“将棋ソフト開発者”としてトップ棋士と対峙する。表彰式では「棋士の先生には申し訳ないが、勝負自体にはあまりこだわりがない。コンピュータを使って棋士が強くなり、プロ将棋のレベルが上がることに貢献したい」とコメントしていた。

 なお、ponanza開発者の山本一成さんは、「今大会に優勝したらクラウドファンディングで羽生名人と戦う道を模索する」とブログで告知していたが、AWAKEに敗れたことで断念することになった。

おまけ 第3位「やねうら王」の自己PR文


画像 「巨大掲示板に『開発者はプロがいないと何もできない存在だ』と書き込みがあって、それを懲らしめようと思った。現状はまだできていないので努力する」(磯崎さん)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/1605/20/news111.jpg 絶対にプラスチックのカップで「焼きプリン」を作るという執念 森永「焼きプリン」の製法特許がすごいと話題
  2. /nl/articles/2312/09/news033.jpg 13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」
  3. /nl/articles/2312/10/news011.jpg 犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
  4. /nl/articles/2312/10/news019.jpg 入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
  5. /nl/articles/2312/10/news018.jpg 同居猫のおしりを嗅いで「テメェ屁こいたなぁ!!!!!??(怒)」と理不尽ギレする猫の姿に抱腹絶倒「夜中に爆笑させないで」「名作」
  6. /nl/articles/2312/10/news061.jpg 遠藤憲一、保護犬を家族に迎える 「保護時には栄養失調と足に怪我を」悲しい過去も、ウキウキお散歩ショットにほっこり
  7. /nl/articles/2312/08/news013.jpg 愛猫が息を引き取る直前「ありがとう、楽しかったよ」と声を掛けたら…… 家族みんなが久々に集った夜の奇跡に涙
  8. /nl/articles/2312/09/news081.jpg 短編ホラーゲーム「8番出口」で“開発者も知らない異変”が発生し笑いと恐怖 「マジでホラー」「本物の『怪異』だ」
  9. /nl/articles/2312/10/news033.jpg 捨てられて真っ黒だった元野良猫が、家猫になった今では…… 真っ白で幸せいっぱいの暮らしに「ほんときれいな美猫さんに」「胸が熱くなる」
  10. /nl/articles/2312/08/news180.jpg ミス東大の水着グラビアデビューに「東大まで行って」と失望の声 本人&現役グラドルも加わるネット論争に
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」