小4なりすましサイト、民主党が関係を否定 「天才少年現る!」と紹介した“民主くん”は非公式
「民主くん(@minshu_kun)」とは一体。
NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」元代表の大学生(20歳)が、小学4年生になりすまして、特設サイト「どうして解散するんですか?」を運営していた件について、民主党広報が「(同党は)一切関わっていない」と、ねとらぼ編集部の電話取材に答えた。
同サイトは、民主党のマスコットを自称するTwitterアカウント「民主くん(@minshu_kun)」が、22日のサイト公開後に「天才少年現る!とてもいい。皆さんもぜひ!」と投稿したことから、民主党との関係を疑うユーザーも出現。
「【悲報】天才小学生が作ったサイトが早くも民主党の工作だとバレる」というNAVERまとめが作られると一気に拡散し、バイラルメディアの「netgeek」が「【炎上】民主党が小学4年生のふりをしてアベノミクス解散に疑義を唱えるステマサイトを開設か!?」と続いた。
その後、民主党との関わりが判明しなかったため、両サイトは「【悲報】小学4年生が作った政治系サイトが早くも小学生が作ってないとバレる #どうして解散するんですか」「【炎上】何者かが小学4年生のふりをしてアベノミクス解散に疑義を唱えるステマサイトを開設か!?」とタイトルを変更。自称「民主くん」は、騒動を受けて紹介ツイートを削除し、「作者からメンションがあり、即座に小学4年生が作れるはずはないと判断しましたが、内容には賛同できたので、そのフィクションに乗った形のコメント付きで紹介しました。民主くんのツィートで皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びします」と謝罪した。
一方で、netgeekをソースに「2ch.sc」を経由して、保守系の大手まとめサイト「保守速報」が記事を公開すると、これにリンクをした投稿に安倍晋三首相がイイネやシェアをする問題が発生している(別途記事にする予定)。
民主党広報は、電話取材時に「同サイトには一切関わっていない」と明言。また、騒動の“燃料”となった「民主くん(@minshu_kun)」のアカウントについても、「公式のものではない」「無関係だ」とコメントした。
同アカウントについては、2010年に産経新聞が「『民主くん』なりすまし ツイッターで“失言”連発」として非公式アカウントだと報じ、これに対し民主くんが「某新聞に民主くんなりすまし説が。どうしてマスコットキャラのツイートに大新聞が神経質になるんでしょう。先ほど広報委員会からナカノヒトに問い合わせがありました。昨年の衆院選前から藤末議員などと相談して党の関係者が開設運営しているアカウントです」などと応じる出来事があった。
当時は、民主党広報が「党公式ではないと明記するなどの対応を考えている」と話していたこともあり、このたびあらためて対応を問うと、「現状は特に考えていない」とのこと。2014年まで黙認してきた理由については「個人等の発信を党として制限することはしない」との方針を示した。
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