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» 2014年11月27日 17時05分 公開

これは泣けるんじゃないか 任天堂ゲーム音楽の演奏会開催 組曲「MOTHER2 ギーグの逆襲」も

MOTHER2のほか、スーパーマリオブラザーズ、ポケットモンスター、星のカービィ、ゼルダの伝説などの楽曲も。

[朝井麻由美,ねとらぼ]

 「泣けるゲーム」はたくさんある。けれども、「音楽だけで泣けるゲーム」はそうないだろう。「MOTHER」シリーズは間違いなくその1つだ。

 11月29日にパルテノン多摩で行われる「Orchestra An-Nin」のコンサートでは、ゲーム内に出てくる20近い思い出の場所を、メドレー形式でめぐる組曲「MOTHER2 ギーグの逆襲」が演奏される。Orchestra An-Ninは、任天堂の楽曲を演奏したい、との思いで立ち上げられた企画もののオーケストラ。昨年の第1回、そして今年の第2回ともに、任天堂のゲームの音楽のみを演奏している。コンサートではもちろん、MOTHER2のほか、スーパーマリオブラザーズ、ポケットモンスター、星のカービィ、ゼルダの伝説など人気の任天堂ゲーム曲を数多く網羅する。

Orchestra An-Nin

 少し、「MOTHER2」の話をしたい。MOTHERシリーズは1〜3までのたった3作しか出ていないながら、今なおプレイヤーたちの心をつかみ続けている。中でもプレイ人口が(おそらく)最も多いであろうMOTHER2では、帽子をかぶった少年や、リボンをつけた少女が、宇宙人の侵略から地球を守るRPG。少年少女は、野球のバットやフライパンで敵を叩いて“おとなしく”させていく――剣や杖を使わないだけでなく“敵を殺す”という表現が一切使われていないのも、このゲームならでは。

 筆者の個人的な感覚かもしれないが、こうも愛され続けている「MOTHER2の良さ」というものを具体的に聞かれたら、実は少しだけ、困る。冒険の途中で登場するキャラクター「どせいさん」がかわいいから、「どせいさん」のフォントが独特だから、回復アイテムである食べ物の名前が魅力的だから(やぎバターがゆ、とか、ほしにく、とか)、セリフ回しが粋だから、マジカントでのぞくことになる主人公の心の中の世界がいい具合にえぐってくるから……細かい点を挙げればキリがないのだが、どーんと1つ掲げるものが、実はないのではないかと思っている。むしろ、こういった、言葉にできないものも含めて、数えきれないほどのディテールが積み重なって、長く心に残るゲームになっているのではないだろうか。

 昔やったゲームの細かい演出ほど、長いこと覚えているものだ。そして、そういった「細かいあるある」があればあるほど、楽器で再現できるシーンが増え、ゲーム音楽の演奏は密度の濃いものになる。Orchestra An-Ninの代表・トモさんも、「身の回りに存在するモチーフを模したキャラクターが数多く登場するMOTHER2は、他のRPGと異なり、身近なものを感じる世界観でありつつも非現実的なことが数多く存在するゲームです。そんな強く印象に残っているゲームは、任天堂様の楽曲を演奏するにあたって欠かせない存在です」と言う。

 演奏会は11月29日午後1時30分開場、2時半開演で入場無料。会場はパルテノン多摩 大ホール(開演前にプレコンサートが行われる)。今回は、ゲーム音楽を合唱する団体「Chor Crystal Mana」も参加し、「オーケストラ+合唱」の表現を楽しめるほか、演出も遊び心の多いものとなっているとのこと。任天堂で育った、おとなも、こどもも、おねーさんも、きっと古い記憶にトリップすること請け合いだ。

朝井麻由美(@moyomoyomoyo):フリーライター・編集者・コラムニスト。ジャンルは、女子カルチャー/サブカルチャーなど。ROLa、日刊サイゾー、マイナビ、COLOR、ぐるなび、等コラム連載多数。一風変わったスポットに潜入&体験する体当たり取材が得意。近著に「ひとりっ子の頭ん中」(KADOKAWA中経出版)。構成書籍に「女子校ルール」(中経出版)。ゲーム音楽と人狼とコスプレが好き。


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