えっ、もしかしてまだ遊んでないの? 面白いのに知られていない、「もっと遊ばれるべき自作ゲーム」4選闘会議2015

近年盛り上がりを見せつつある「自作ゲーム」。その中から、めちゃくちゃ面白いのにまだあまり知られていない4本のゲームを紹介します。

» 2015年01月22日 13時50分 公開
[SAMCO@斉藤,ねとらぼ]

この記事は「闘会議2015公式ユーザー記者SAMCO@斉藤さんに寄稿いただきました。



 2013年から「ニコニコ自作ゲームフェス」が開催されるなど、ここ最近「インディーゲーム」と呼ばれる個人制作ゲームが「ゲーム実況」と相まって盛り上がりを見せている。

 「ゲーム実況」とは、プレイヤー(ゲーム実況主)がトークをしながらゲームで遊ぶ様子を動画にしたものだ。動画の視聴ユーザー(リスナー)は、動画へのコメントを通して、実況主や他の視聴ユーザーとコミュニケーションをとりながら、実況主がゲームをプレイする様子を楽しむことができる。ニコニコ動画では、「ゲーム実況」タグがつけられた動画が7万4000件以上投稿されており、今や大人気コンテンツとなっている。

 市販の家庭用ゲームソフトや、「Minecraft」など有名なゲームを用いた実況動画も多いが、最近では自作ゲームを含むインディーゲームのゲーム実況が特に人気のようだ。中にはゲーム実況されたことで人気に火が付き、ノベル化や映画化された作品も多い。「青鬼」や「クロエのレクイエム」と聞けば、ピンと来る方もいるだろう。しかし、インディーゲームの世界では「こんなに面白いのにゲーム実況されていないの?」という作品も数多く眠っている。今回はその中から4作品を紹介しよう。


画像画像 実況プレイ動画から人気に火が付き、映画化もされた「青鬼」(左)/同じくニコニコで人気の「クロエのレクイエム」(右)




Shadow Break」(制作者:椈口氏)



 一見すると、忍者をテーマにしたブロック崩しのような作品だが、。突然ブロックの中から敵が現れてアクションゲーム化したり、ボス戦ではシューティングゲームのようにもなる。インディーゲームの王道ジャンルを一度に味わえるお得な作品だ。難易度は非常に高いが、その分腰を据えてじっくり楽しめるゲームと言える。クリアすると主人公とラスボスの知られざる関係が……?


画像 上はブロック崩し、下はニンジャが刀を振り回して戦うアクションゲーム




優しいシュマップス・アカデミー」(制作者:Legasysware氏)



 キャラクターグラフィックや音楽など、見た目は90年代を彷彿(ほうふつ)とさせる。プレイヤー自身が“とある訓練学校”に在籍し、戦闘訓練を受けている設定だ。教官から敵の攻撃パターンや出現パターンがすべて事前に通知され、それに従い攻撃をする……というスタイルのシューティングゲーム。繰り返しプレイし、最適化された攻撃方法を編み出すことができれば高得点を出せるようになる。自分だけのスーパープレイ作りに挑戦しよう。


画像 敵の出現パターンがすべて事前に通知される異色のシューティングゲーム




キスキル・リラ -くちづけは夢の終わりで-」(制作者:plus pure氏)



 ゲームでキュンキュンしたい女性には、この作品がオススメだ。主人公であるメリッサは、人間から“ある養分”を奪うため、魔界から人間界に降り立つが、大ケガを負ってしまう。そこにターゲットであるはずの人間の男性が次々と現れて……? 「アドベンチャーゲーム」や「女性向けゲーム」はゲーム実況されにくいジャンルだが、このゲームは両方の要素を兼ね備え、インディーゲームの中でもクオリティが非常に高い。どのキャラクターから攻略するか迷いつつ、ぜひ全ルート攻略してもらいたい。


画像 ゲームでキュンキュンしたい女性のみなさんに!




インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー」(制作者:ムノニアJ氏)



 「ノベルゲーム」もゲーム実況されにくいジャンルの一つだが、この作品はその中でも異彩を放っている。絵も音もないゲームなのだが、遊んでみるとファンタジーとSF的な世界観が見事に表現され、非常にクオリティの高いノベルゲームとして完成している。またこの作品は、ニコニコ自作ゲームフェス3において、大手フリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」が選考する「ふりーむ!賞」にも選ばれた良作でもある。


画像 絵も音も一切なく、本当に「文字だけ」のゲーム画面









 今回取り上げた作品は、いずれもニコニコ動画ではあまりゲーム実況されていない作品だ。しかし、ゲーム実況されていない作品の中には、まだまだ面白い作品が数多く眠っている。このような作品たちにも、ぜひスポットが当たるようになればうれしい。

 1月31日(土)・2月1日(日)に幕張メッセで開催される「闘会議2015」では、多くのインディーゲームを体験できる「自作ゲームエリア」もあるので、読者の皆さんもお気に入りのゲームを見つける「宝探し」に挑戦してもらいたい。


闘会議 2015「公式ユーザー記者」SAMCO@斉藤

Twitter:@samcosoft

YouTubeチャンネル:自作ゲーム応援! SAMCO Software




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