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» 2015年01月26日 19時45分 公開

あのキャラに花束を:OK、真っ先にぶった斬ってくれ! 人の頭を叩き割る実戦刀 「刀剣乱舞」同田貫正国に男惚れ

これ少年漫画のノリだー!

[たまごまご,ねとらぼ]

 pixivやTwitterで瞬く間に話題になっている「刀剣乱舞」。サービス開始が1月14日、一月経たずに人気うなぎのぼり。

 ざっくり言うと、刀の付喪神(つくもがみ)の物語。プレイヤーは「審神者(さにわ)」となって、物の心を蘇らせ付喪神にする役割。「艦これ」の提督、「アイマス」のプロデューサーにあたるものです。刀剣男士たちを率いて、「歴史修正主義者」たちを阻止するのがゲームの目的。ゲーム自体は「艦これ」システムとほぼ同じ。とはいえ刀装システムやキャラ同士の掛け合いオリジナル要素は強く、戦略性はとても高いので、情報交換は必須。攻略の際はwikiを見ましょう。


画像 「刀剣乱舞」サイト画面。人気出るだろうなとは思っていましたがまさかここまでとは

 この「審神者」の存在、ゲーム内ではほとんど触れられていません。「艦これ」で言う「提督ラブ勢」みたいのがいない。「アイマス」でいうコミュニケーションもほぼない。なので「審神者と刀剣男士がやりとりしている」ともとれるし、「刀剣男士たちのワイワイガヤガヤを傍から見ている」ともとれる。(関連記事

 ぼくが心打ち抜かれたのが「同田貫正国(どうたぬきまさくに)」。通称「たぬきくん」。一目惚れでございます。


画像 「怪我しても唾つけとけば治る」で済ませちゃうタイプ

 「ベル○ルク」とか「ドリ○ターズ」とか「覚悟の○スメ」系。彼は「太刀」。「艦これ」で言うと戦艦みたいな感じの、使い勝手のいい刀です。とにかく突っ込む。ひたすら切り刻む。セリフは「!」が付きそうなものばかり。「どんなに堅かろーが俺の敵じゃねぇ!」「おっし!力がみなぎるぜ!」「叩ッ斬ってやる!」。丁寧に装備をしても「えぇんじゃねぇの」。雅さとは真逆にいるキャクターです。

 さて「刀剣男士」は、トラウマ持ちの男がとにかく多い。そもそも刀は戦のために作られたもの。神に捧げられたものでもない限り、血を吸ってきたため、抱えている悲劇性があまりにも高い。



 源義経が自刃のために使った今剣。坂本龍馬が暗殺された時に持っていた陸奥守吉行。被差別民に作られ、沖田総司に愛され、池田屋事件で活躍した加州清光。ちょっと君たち大丈夫? むしろ歴史修正主義者に変えてもらったほうが幸せなんじゃないの? それでも戦ってくれるの?

 基本的に1本しかないものばかりのため、刀剣について知れば知るほど、まつわる物語がキャラとシンクロして面白くなります。現在めちゃくちゃ刀剣関係の本、売れてます。


画像 ぼくも買っちゃいました。別冊宝島の日本刀特集はお手軽に買えるのでオススメ

 さてたぬきくんはというと、悲惨な過去があんまりない。九州肥後を本拠地に活躍したのが同田貫派の刀匠が打った刀の総称で、特定の1本をさす名前ではないからです。「必殺仕事人」の畷左門(なわてさもん)や、「三匹が斬る!」の久慈慎之介も使っています。「子連れ狼」の拝一刀が愛用している「胴太貫」も有名です。

 刀剣男士になった1本は、手に持っている割れた兜から、明治19年に天皇の前で披露された「天覧兜割り」で使われたものだと思われます。他の刀が兜に全く歯が立たない中、同田貫正国だけが兜に斬撃を入れます。このエピソードから一気に剛刀として名を馳せることに。「折れず曲がらず同田貫」。小説では「頑丈な刀」の表現としてしばしば登場します。

 それはそれはいい刀なんでしょうなあ……と思ったら、熊本市の文化のページによると「美術的に優れたものや在銘品は少ない」そうで。要はぶった斬るための実戦刀なので、格好どうのこうのじゃないらしい。

 たぬきくんは言います。「おいおい、あんたも刀を美術品かなんかと勘違いしてる口かよ」「俺たちは武器なんだから強いのでいいんだよ。質実剛健ってやつ?」

 ……男惚れしました。お前みたいのに戦ってほしかったんだ。「わかった。真っ先に突っ込んでぶった斬ればいいんだよな?」OK、真っ先にぶった斬ってくれ!


画像 「刀剣乱舞」の戦闘画面。漢だ、漢がいる!



 ぼくは、自分じゃない爺さんが審神者になって、刀剣男士たちを呼び出しているのを見ている、という感覚でプレイ中。たぬきくんの他だと「また堀川国広和泉守兼定にくっついてまわって(注・2人とも土方歳三の刀です)まったく……かわいいなあ」とか「歌仙兼定はなんで『文系故に、力任せに攻めてしまった』って言うんだ、なんか深い意味あるのか?」と俯瞰(ふかん)した楽しみ方をしています。

 ところで、たぬきくんの声を演じている櫻井トオルさん、先祖が実際の同田貫正国の刀匠だったそうです。



 合縁奇縁。歴史にゆかりのあるネタは面白いですね……。



たまごまご


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