建物の出入口で見かける「たわしマット」、商品名は「タンポポマット」と判明 名前の由来は?

学校の靴置き場などあちこちで見かけるあのマット――なんでそんなほんわかした名前なの!?

» 2015年01月28日 13時37分 公開
[黒木 貴啓,ねとらぼ]
画像 このマット、見たことあります?

 学校の靴置き場など建物の出入口で全国的に見かける、たわしの素材を使ったひし形模様のマット。この商品名が「タンポポマット」であるというツイートが先日話題になりました。え、なんかすごくほんわかした名前……!

画像 製造企業の公式サイトを見ると……ほんとだ、タンポポマットだぁぁぁ!

 当該のツイートはすでに削除されていますが、製造元であるテラモトの公式サイトを調べると確かにマットの名前は「タンポポマット」。網目のワイヤーに茶・緑・ピンクのたわしを挟みこんだデザイン、「雪落としや粗土砂落としのロングセラー」の紹介文からして、玄関などでよく見るあのマットに間違いありません。にしても色や形もそこまで似ていないのに、どうして“タンポポ”マットと呼ぶのでしょう。

 テラモトの営業部に確認してみたところ、商品開発時に「全国津々浦々の道端に咲くたんぽぽのように、全国各地でこの商品が愛用されるよう(花開くように)」との思いからこの名前を付けたとのこと。ちなみにひし形の模様はタンポポではなく、見た目を華やかにするためのデザインだそうです。

 タンポポマットは1951年(昭和26年)に発売。土足のまま出入りする洋風建築が増えた一方で、まだ霞ヶ関ですらも道路の舗装が進んでいなかった昭和20〜30年代、泥落とし・霜落とし用マットとして爆発的にヒットしました。こうした時代背景もあって、「道端の土のあるところに咲くタンポポのように、舗装されていない道のあるところにマットを敷いて使ってほしい」という願いも商品名には込められたそうです。なんてほっこりする由来なんだ、タンポポマット。

 道路の舗装が進んだため一時の勢いはありませんが、現代でも泥のグラウンドや庭のある学校などでは根強く使われているとのこと。時代が変わっても長く愛されるところにまた、あらゆる環境下で咲く“タンポポ”の名がふさわしい気がします。


黒木貴啓


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2505/20/news026.jpg 1歳娘とパパが18年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に「娘ちゃん左手nice」「カッコ良いお父さま!」の声
  2. /nl/articles/2505/19/news111.jpg “ユニクロ神アイテム8点”を54歳女性が着回したら…… コスパ最強の1週間コーデが目からウロコ「素敵」
  3. /nl/articles/2505/19/news025.jpg 赤ちゃんを見守るワンコ、ママが抱っこしたその後…… 仰天の行動に「笑ってしまいます」「我慢してたんだね」
  4. /nl/articles/2505/18/news056.jpg 昼休みにペットカメラで留守番中の猫をのぞいたら……「猛烈に帰りたくなった」 凄まじい破壊力の猫に「これは寄り道なんて無理」
  5. /nl/articles/2505/15/news169.jpg 「よく企画通せたなぁ(笑)」 ローソンの“ニッチすぎる”コンビニスイーツが話題 「ほとんどの人が知らないでしょw」「なぜwww」
  6. /nl/articles/2505/19/news026.jpg 築50年、薄暗かった実家の玄関→4年かけてDIYしたら……「これがあの家…?」 様変わりした空間に反響
  7. /nl/articles/2505/20/news022.jpg ダイソーの毛糸1玉を、かぎ針で黙々と編むと…… 春夏にピッタリな“簡単かわいい完成品”に「え!!」「娘に編んであげたい」
  8. /nl/articles/2505/21/news059.jpg 「この価格でこの機能!」 ワークマンの“最強暑さ対策980円帽子”に称賛の声殺到 「コスパ最高!!」
  9. /nl/articles/2505/19/news028.jpg 大人なら解けないと恥ずかしい? 「(1/3)−(1/3)」を計算せよ!【算数クイズ】
  10. /nl/articles/2505/21/news056.jpg 「100円だったので即決購入」 ハードオフで一目ぼれした“思わぬ掘り出し物”が590万表示 「くっそ懐かしい」「最高すぎだろ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. マクドナルド、ハッピーセットの「早期終了」を発表 横行する転売――モラルのない行動に第2弾販売への不安広まる
  2. 小5のときに描いた絵→4年後…… 「ねぇ何があったん?」「鳥肌立った」中3になって描いた絵が160万再生
  3. 50年間放置して“ジャングル化”したおばあちゃんの家 → 掃除したら…… “木の中から現れたもの”が170万再生 「予想を超えた」「ブラボー」【海外】
  4. “1K8.5畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→1年後…… 「もうホテルやん笑」生まれ変わった空間に驚き「こんな部屋に住みたい」
  5. 「娘の目が大きいのは赤ちゃんだから」と思っていたママ、成長すると…… 驚きの姿に「ディズニープリンセスだ」【海外】
  6. ショウガを土に埋めて水やりすると……「すごすぎる!!」 想像もつかなかった、とんでもない状態に37万再生
  7. ボランティアで庭を掃除していたら…… 物置から見つかった“ヤバいもの”で警察沙汰に 「通報して正解」「絶対に触らないで」【海外】
  8. 皇后さま、全身「真っ白な衣装」に18万いいね
  9. 日本人のママと米国人のパパが国際結婚→生まれた子どもは…… 290万再生の“まさかの現在”に「びっくりしました」「心温まる」【海外】
  10. 「子供泣くぞこれ」 トーマスの塗り絵、描き始めて2秒で…… “予想を超えた変貌ぶり”に反響「夢に出てきそう……」「ヒィィ…!!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  3. 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  4. 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  5. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  6. 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  7. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  8. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  9. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  10. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」