羽生名人が王将に「乗る」ってなんだよ! 本物の車で将棋を指す「リアル車将棋」がシュールすぎた

駒たちが本当に躍動するシュールな将棋を皆さんに見せたよね。

» 2015年02月09日 10時54分 公開
[たろちん,ねとらぼ]

 2月8日、本物の自動車を将棋の駒に見立てて戦う異色の将棋イベント「リアル車将棋」が行われ、ニコニコ生放送で中継されました。

画像 対局会場は西武ドーム

 西武ドームに作られた巨大将棋盤のサイズは、通常の将棋盤の1万4835.16倍という「地上最大の対局」。トヨタの新旧の名車を将棋の駒に見立て、羽生善治名人と豊島将之七段という将棋界のトップ棋士が熱戦を繰り広げました。

画像 盤面はドローンを使った空撮で表示

 両対局者は「王将」こと新旧のクラウンことに乗って登場。先手と後手を決める「振り駒」を行うのは、元プロ野球選手であり元トヨタ社員でもある古田敦也さん。広大な野球場の真ん中に座布団を敷いて振り駒を行うという不思議な光景に、ニコニコ生放送では「いろいろとシュールすぎるw」というコメントが多く書き込まれました。

画像 トップ棋士が「王将」に乗って登場するシュールな光景

画像 古田さんはトヨタのパーソナルモビリティ「Winglet(ウイングレット)」に乗って登場するという謎演出

画像 将棋アマチュア三段の腕前を持つ古田さんが振り駒。トヨタ勤務時代は「カリーナED」に乗っていたそうです

 先手が豊島七段に決まりいよいよ対局開始。車将棋では、対局者の指し手をドライバーチームが盤上に再現して初めて着手完了となります。持ち時間の4時間が切れたらその時点で負け。車の移動時間も持ち時間に含まれるため、運転技術や対局者の手を予想しドライバーたちに指示を出す「サポート棋士」の役割も重要です。

画像 邪魔な駒(車)は別のドライバーが動かしながら、巧みに盤面を再現するドライバーチームに「よくこんな複雑な企画がスムーズに進むなw」と驚きの声も

 開始前には「角交換は車の移動が大変そう」という意見も出ていましたが、戦型は序盤からいきなりお互いの角を交換する「角換わり」に。プロの間で現在最も盛んに研究されている流行の戦法で、豊島七段はこのために用意してきた「新手」も披露。お祭りムードの強いイベントながらすっかりガチンコ勝負となり、ドライバーチームも巧みな車さばきで両対局者の思いに応えます。ちなみに気になる「駒の成り方」ですが、さすがに車がひっくり返るのではなく、車の上に設置された駒の表示を変えるというものでした。

画像 駒が成った瞬間

画像 休憩時には対局者とドライバーチームが一緒にお昼ごはん。両チームとも和気あいあいとした雰囲気で談笑しておりチームワークのよさが感じられました

 実況解説を行う中継室には、多くのゲストが出演。車好きなテリー伊藤さんとピストン西沢さんが車談義に花を咲かせたり、将棋好きで知られる乃木坂46の伊藤かりんさんや声優の岡本信彦さんが大盤解説に挑戦するなどして、「車と将棋」という異色のコラボを盛り上げました。先日史上初の「大学院生竜王」となった糸谷哲郎竜王(関連記事)も登場し、無茶ぶりな「おやつ食レポ」をさせられたり「ドラゴンキング」といじられたりしていました。棋界最高位の竜王をいじり倒すとはさすがニコ生、自由すぎる。

画像 いじられまくる竜王でしたがおやつの味を「口の中で花開く」と食レポしてみたり結構ノリノリでした

 将棋のほうも解説のプロ棋士たちが頭を抱える難解な熱戦に。巧みな「ヴィッツ(歩)の手筋」を使って中盤でリードを奪った豊島七段でしたが、丁寧に対応し続けた羽生名人が終盤一気に反撃。最後は鮮やかなカウンターで見事勝利を収めました。

画像 最強将棋ソフト「電王」の称号を獲得したAWAKEの評価値も羽生名人が勝勢に

画像 豊島七段が投了。マイクを使って「負けました」と告げる珍しい光景でした

 車を使って将棋を指すというシュールでユニークな企画に、ニコニコ生放送の視聴者数は46万人を超える盛況に。バブル時代のバラエティ番組のような大がかりな内容に「久しぶりに本気でバカやってる番組だw」「次は本物の動物集めて『リアルどうぶつしょうぎ』やろう」などとノリノリなコメントも集まり、大好評となっていました。

画像 イベントは約98%の人が「良かった」と答える大成功となりました

たろちん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」