ハチ公、待ち続けた飼い主とついに再会 東大に上野博士との再会の像ができる

飼い主の帰りを待ち続けたハチ公が、没後80年目にしてようやく飼い主と再会。

» 2015年02月10日 08時39分 公開
[マッハ・キショ松,ねとらぼ]

 亡くなった飼い主の帰りを待つため、東京都渋谷駅に10年もの間通い続けたというエピソードで有名な「忠犬ハチ公」。亡くなって80年、ついに飼い主・上野英三郎博士との再会が実現します。

 飼い主・上野英三郎博士が現在の東京大学の教授であったことから、 農学部有志の呼びかけで同校内に「ハチ公と上野英三郎博士像」を設立。80年目の命日にあたる今年の3月8日に除幕式が行われます。銅像は、迎えに来たハチ公が上野博士に飛びつき喜んでいる様子を表現したものになっています。


画像 画像は、植田努氏のアトリエにて撮影された粘土原型。東京大学大学院農学生命科学研究科に所蔵されています


画像画像 銅像という形で、飼い主の上野博士に再会できたハチ公

 「ハチ公と上野英三郎博士の像を東大に作る会」の会長、古谷研教授(東京大学 / 大学院・農学生命科学研究科)は、渋谷駅前など日本全国にハチ公の像はいくつかあるものの、上野博士に飛びついているハチ公像は他にないと思われ、「『人と動物の相互敬愛の象徴』になればと願います」と述べています。

 上野博士は、日本の農業土木、農業工学などの創始者として知られている人物。研究のかたわら、日本各地で講演や技術指導を精力的に行い、農業土木技術者の育成にも携わりました。

 大の犬好きで、1924年1月から生後2〜3カ月のハチ公を飼い始め、自分のベッドの下に寝かせるなど、細心の気遣いをして育てていました。同年5月頃から、1925年5月21日に大学で急死するまでの1年間、大学や渋谷駅まで連れて行くほどかわいがっていたそうです。上野博士の死後、ハチ公は毎日、1935年3月8日に死ぬまで10年間、朝夕に渋谷駅へ通い、いつまでたっても帰ってこない上野博士を待ち続けました。

 また、除幕式に合わせて「東大ハチ公物語」という本が東大出版会から出版されます。「ハチ公と上野英三郎博士の像を東大に作る会」が2014年に開催した同名のシンポジウムが元になっています。


画像 シンポジウムは「上野英三郎博士とハチ公」「『犬と暮らす』ということ −ハチ公をめぐる哲学断章− 」などのテーマで行われました

マッハ・キショ松

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/08/news015.jpg パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  2. /nl/articles/2502/09/news024.jpg 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
  3. /nl/articles/2502/06/news012.jpg 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  4. /nl/articles/2502/08/news091.jpg 北海道の“雪のヤバさ”が伝わる写真に460万表示の反響 衝撃的な光景に「何かの冗談でしょ?」「見たことない景色」
  5. /nl/articles/2502/09/news006.jpg 1歳赤ちゃん、大好きなおばあちゃんがサプライズ登場すると…… 涙が出そうになる反応に「ひいいい!ヤバい」「最後しゃべってない?」
  6. /nl/articles/2502/09/news052.jpg 理容師に「53歳?」と聞かれた30代男性、思い切ってイメチェンしたら…… 「おじいちゃんからパパに」「めっちゃハンサム」と大好評の16万いいね
  7. /nl/articles/2502/09/news025.jpg 92歳おばあちゃん、朝食とその後をのぞくと…… 「すごすぎる」「度肝を抜かれました」日課に驚きの声
  8. /nl/articles/2502/08/news018.jpg 92歳じいちゃんに、生後3カ月の赤ちゃん柴犬を会わせたら…… 家族みんな涙を流して大爆笑の展開に「どっちも可愛い」「いいなーww」
  9. /nl/articles/2502/08/news087.jpg 木村拓哉がタイプロで「弁当」差し入れ→“衝撃の価格帯”に騒然 「ぶったまげた」「庶民には買えない」
  10. /nl/articles/2502/07/news135.jpg 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議