飢えたメタラーたちに捧ぐ……ロックなごはん屋「メタルめし」 グランドオープン前に行ってきた!

メタラーの胃袋を満たすガッツリヘヴィな料理を喰らえ!!

» 2015年06月08日 10時00分 公開
[増山かおりねとらぼ]

 ここ数年、鳴りを潜めていたかに見えたヘヴィメタルが、にわかに脚光を浴びている。アイドルとメタルが融合したBABYMETALの人気はいうまでもなく、ベテラン勢の勢いもめざましい。そんなヘヴィメタル再興の年とも言える今、東京・高円寺にヘヴィメタルの曲名をもじった「メタルめし」という料理を提供するレストランがオープンするという! 去る6月1日プレオープンし、グランドオープンは6月13日。ひと足先に、「メタルめし」を訪れてみた!(関連記事


画像 店長のヤスナリオ氏

 この店を1人で切り盛りするのは、料理勉強家であり生粋のメタラーであるヤスナリオ氏。三度の飯よりもヘヴィメタルが好きと語るヤスナリオ氏は、日本のメタルバンド「アンセム」が好きすぎてメンバーの柴田氏にレシピ作成を依頼したり、アンセムのDVDでなぜかお料理コーナーに登場したりと、メタル愛にあふれる青年だ。どんな怖い人がやっているのかと思ったら、笑顔のキュートな男性であった!

 それではいよいよ、メタルめしがいかなるものなのか拝見!


画像 看板メニューの「マスター・オブ・ナゲッツ」

 まずは、看板メニューの「マスター・オブ・ナゲッツ」。巨大なチキンナゲットと十字架型のポテトを使い、メタリカの「MASTER OF PUPPETS」のジャケを再現したメニューだ。ナゲットといっても市販の成型肉のものとは違い、鶏むね肉を包丁で叩いて、ふんわりと仕上げている。しょうがの香りが効いたナゲット、メタラーなら素手でつかんでかぶりついて欲しい! 


画像 「アボカドドライカレー」

 お次は「アボカドドライカレー」。Avo Cado Dry Curry、つまりAC/DCの頭文字を取ったカレーなのだ! デビルホーンをイメージした2本のヤングコーン、アンガス・ヤング気分で喰らうべし!


画像 「サバ酢・ブラッディ・サバ酢」

 そして、忘れてはならないブラック・サバスに捧げるメニューも紹介しよう。その名も「サバ酢・ブラッディ・サバ酢」! サバがブラックペッパーとバルサミコ酢の泳ぐ真っ赤な海へとダイブした一品だ。もちろん、出典はブラック・サバスの名曲「SABBATH BLOODY SABBATH」。


画像 「和製ブラックサバ酢」

 あわせて、日本のメタラー達からも愛されるバンド・人間椅子に捧げられた「和製ブラックサバ酢」も楽しみたい。ヤスナリオ氏曰く「オレが思う、もっともウマイサバ缶の食べ方!」だそうだ! ブラック・サバスにかけて黒酢をまとわせ、酸味でキュッと引き締めたサバに、とろろと青じそをあしらっている。


画像 店内もメタル

 メタル尽くしなのは料理だけではない。元表具師という異色の経歴を生かした内装もまたメタルなのだ。


画像 調理器具

 このように、調理器具だってメタル!


画像画像 壁画と椅子

 壁画を担当したのは、サブカル系の枠を飛び出しオシャレ方面でも活躍するまんが家・堀道広氏だ。中央に鎮座するオジー・オズボーンをはじめ、メタル界のレジェンドの壁画が描かれている。この時点では未完成だが、オープン時には「BURRN!」にかけて、この最後の晩餐が炎上したデザインに進化するらしい! そして客席に使われているこの椅子は、アメリカの学校でも使われているという。「初めのコンセプトは“アメリカのヘヴィメタルハイスクール”だったんですけど、この椅子からインスピレーションを受けて、結果的に全然違う形になりました(笑)」(ヤスナリオ氏談)。


画像 ヤスナリオ氏のレシピ本

 そもそも「メタルめし」が生まれた経緯は、ヤスナリオ氏が偶然ネットで発見したレシピ本がきっかけだったという。メタルのミュージシャン本人にレシピを聞いて作った海外のレシピ本を発見して、自分でもやってみたのが始まりなのだそうだ。ブログで料理を発表していくうちにオリジナルレシピが増え、「メタルレボリューション第1章」として世に放ったのが、「メタルめし」というレシピ本なのだという。メタルという音楽ジャンルをお茶の間に浸透させるには、まずは食卓から! という布教活動の一環というわけだ。高円寺メタルめしでは、この本に収録されている料理の数々を実際に味わうことができる。

 なお、メタラーじゃなくても行って大丈夫か、と問うと、「布教の一環なので、大歓迎です! むしろ、オシャレな店だと思って間違って入ってきてほしいんですよ。メタルのことを熱く語れるお店は高円寺にはほかにもいっぱいありますしね」との答えが返ってきた。高円寺にオープンした理由は、ヤスナリオ氏曰く「……だって、高円寺はロックシティじゃないですか!」だそうだ。


画像 お店の外観

 6月10日までのプレオープン期間は要予約(すでに残席わずか)となり、6月13日よりグランドオープンとなる。メタル再興の瞬間を、ぜひその目と舌で確かめてほしい!

  • 住所:東京都杉並区高円寺南3-49-12
  • 営業時間:午後6時〜午後10時30分
  • 定休日:木曜日
  • 電話番号:090-9107-4183

増山かおり

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」