艦これ提督に挑んでもらいたい「ゲームマーケット2015春」索敵報告:ダウン・イン・フレイムズで“合コン”空戦!(1/4 ページ)
「枯山水」の発掘で注目のゲームマーケット。2015春も「光ネッサンズ」が話題だが、そういう社会現象とは関係なく、超私的にウォーゲームを満喫する彼であった。
ゲームマーケットがなんかものすごいことに
“電源不要”ゲーム(アナログゲーム)のイベント「ゲームマーケット2015春」が国際展示場(ビッグサイト)の西2ホールで開催したのは、もう1カ月以上前の5月5日だ。出展ブースは365に上り、来場者は8500人に達する(この数に15時以降の無料入場者は入っていない)ほどに盛り上がった。
ゲームマーケットの来場者数は、これまでも前回超えを続けていたが、今回はこれまでにないペースで増えている。この盛り上がりは、開催日が大型連休期間で関東以外からも参加しやすかったことや、今回からトレーディングカードの企業参加が解禁になったこともあるが、以前からの「人狼」「ドミニオン」「カタン」といったメジャータイトルに加えてゲームマーケット2015大阪で登場した「枯山水」がテレビでも取り上げられるなど、これまで以上にボードゲームに趣味を持つ人が増えていることも影響している。
ゲームマーケット2015春で「光ネッサンス」が話題になった。「小学生がデザインしたカードゲーム」という光ネッサンスは、“ゆるく”設定したカードの効果を敵対するプレイヤーが協力して解明しながらゲームを成立させていくというユニークなシステムが注目を集めている。
かように、アナログゲームの総合イベントとして“社会的”にも拡大しつつあるゲームマーケット2015春であるが、以上のような「本流でメジャー」な明るい世界とはまったく関係なく、今回の“索敵報告”も私の超私的嗜好を優先した「ウォーゲーム」にフォーカスして紹介していこう。
合コン(!)空戦で盛り上がったa-game(コマンドマガジン)
ボードウォーゲーム専門誌「コマンドマガジン」を出版している国際通信社のオンラインゲームショップ「a-game」では、新作として空中戦カードゲーム「ダウン・イン・フレイムズ」(日本語版)と「ウォーゲームハンドブック2015」を先行販売したほか(ともに、5月20日から一般販売開始。税別の価格はダウン・イン・フレイムズ日本語版が3600円、ウォーゲームハンドブック2015が2400円)、コマンドマガジンとウォーゲーム日本史のバックナンバー、「アクロス・ザ・パシフィック」「バルジ大作戦」「ぱんつぁー・ふぉー!」「TANKS!」などの同社ウォーゲーム製品の販売、そして、同人レーベルによるエッセイ集「錆びた戦機」やボードウォーゲーム「太平洋戦記」の“非公式”エキスパンション「モ−レツ! 水雷戦隊!」などを頒布していた。
ダウン・イン・フレイムズ日本語版は、簡単なルールでスピード感のある空戦を体感できるおかげで、試遊卓でも来場者が常に模擬戦を行っていた。中には男3人女3人のグループがその場でルール説明を受けながら男性軍と女性軍に分かれてチーム戦といった「合コン(!)空中戦」を展開していた。
国際通信社は、ダウン・イン・フレイムズ日本語版を、ミリタリーの雰囲気を加えた簡単ゲームを扱う「レキシモンゲームズ」ブランドの第1作として投入するが、早くも第2弾も8月発売予定で準備を進めている。テーマは“軍艦建造&水上戦”のカードゲーム「バトルシップカーニバル」で、建艦競争華やかしりころの列強海軍の軍艦を建造して海戦で戦うという“艦これ提督”的にも注目したい内容になっている。
なお、ゲームマーケット2015大阪で告知があった「アイアンボトムサウンドIII」について、2015春では特に展示も告知もなかったが、出版作業を進めている中黒靖氏のブログ(ソークオフだよ人生は)では、パッケージがベテランウォーゲーマーには懐かしい“あの”デザインに決定したほか、艦艇データの改修や“誘導煙突時代”の長門型と米コロラド級が戦う「ビッグ7の力、侮るなよ」的な仮想シナリオの追加など、作業進捗を随時紹介している。
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