艦これ提督に挑んでもらいたい「ゲームマーケット2015春」索敵報告ダウン・イン・フレイムズで“合コン”空戦!(1/4 ページ)

「枯山水」の発掘で注目のゲームマーケット。2015春も「光ネッサンズ」が話題だが、そういう社会現象とは関係なく、超私的にウォーゲームを満喫する彼であった。

» 2015年06月14日 18時25分 公開
[長浜和也ねとらぼ]

ゲームマーケットがなんかものすごいことに

 “電源不要”ゲーム(アナログゲーム)のイベント「ゲームマーケット2015春」が国際展示場(ビッグサイト)の西2ホールで開催したのは、もう1カ月以上前の5月5日だ。出展ブースは365に上り、来場者は8500人に達する(この数に15時以降の無料入場者は入っていない)ほどに盛り上がった。


2014秋の西4ホールから会場が西2ホールに移ったが、それでもこの人口密度。ゲームマーケットは膨張を続けている

 ゲームマーケットの来場者数は、これまでも前回超えを続けていたが、今回はこれまでにないペースで増えている。この盛り上がりは、開催日が大型連休期間で関東以外からも参加しやすかったことや、今回からトレーディングカードの企業参加が解禁になったこともあるが、以前からの「人狼」「ドミニオン」「カタン」といったメジャータイトルに加えてゲームマーケット2015大阪で登場した「枯山水」がテレビでも取り上げられるなど、これまで以上にボードゲームに趣味を持つ人が増えていることも影響している。

 ゲームマーケット2015春で「光ネッサンス」が話題になった。「小学生がデザインしたカードゲーム」という光ネッサンスは、“ゆるく”設定したカードの効果を敵対するプレイヤーが協力して解明しながらゲームを成立させていくというユニークなシステムが注目を集めている。

 かように、アナログゲームの総合イベントとして“社会的”にも拡大しつつあるゲームマーケット2015春であるが、以上のような「本流でメジャー」な明るい世界とはまったく関係なく、今回の“索敵報告”も私の超私的嗜好を優先した「ウォーゲーム」にフォーカスして紹介していこう。



合コン(!)空戦で盛り上がったa-game(コマンドマガジン)

 ボードウォーゲーム専門誌「コマンドマガジン」を出版している国際通信社のオンラインゲームショップ「a-game」では、新作として空中戦カードゲーム「ダウン・イン・フレイムズ」(日本語版)と「ウォーゲームハンドブック2015」を先行販売したほか(ともに、5月20日から一般販売開始。税別の価格はダウン・イン・フレイムズ日本語版が3600円、ウォーゲームハンドブック2015が2400円)、コマンドマガジンとウォーゲーム日本史のバックナンバー、「アクロス・ザ・パシフィック」「バルジ大作戦」「ぱんつぁー・ふぉー!」「TANKS!」などの同社ウォーゲーム製品の販売、そして、同人レーベルによるエッセイ集「錆びた戦機」やボードウォーゲーム「太平洋戦記」の“非公式”エキスパンション「モ−レツ! 水雷戦隊!」などを頒布していた。


新作の「ダウン・イン・フレイムズ」(日本語版)と「ウォーゲームハンドブック2015」(写真=左)に加えて、従来のラインアップやバックナンバー、同人レーベル作品(写真=右)を扱っていた

 ダウン・イン・フレイムズ日本語版は、簡単なルールでスピード感のある空戦を体感できるおかげで、試遊卓でも来場者が常に模擬戦を行っていた。中には男3人女3人のグループがその場でルール説明を受けながら男性軍と女性軍に分かれてチーム戦といった「合コン(!)空中戦」を展開していた。


説明しやすいルールで短時間でできてスピードのある空戦が堪能できるとあって、試遊卓で常にプレイしていたダウン・イン・フレイムズ日本語版

なんと男女6人チーム戦で盛り上がっていた。「ちょっと、私を撃ち落していいと思っているの」と、別な角度から脅威をうけていたとかいないとか

 国際通信社は、ダウン・イン・フレイムズ日本語版を、ミリタリーの雰囲気を加えた簡単ゲームを扱う「レキシモンゲームズ」ブランドの第1作として投入するが、早くも第2弾も8月発売予定で準備を進めている。テーマは“軍艦建造&水上戦”のカードゲーム「バトルシップカーニバル」で、建艦競争華やかしりころの列強海軍の軍艦を建造して海戦で戦うという“艦これ提督”的にも注目したい内容になっている。


8月に登場する予定の“軍艦建造&水上戦”のカードゲーム「バトルシップカーニバル」では、搭載する兵装を選んで「ぼくの考える最強の戦艦」を建造して水上戦で戦うという艦これ的ノリで楽しめそうだ

 なお、ゲームマーケット2015大阪で告知があった「アイアンボトムサウンドIII」について、2015春では特に展示も告知もなかったが、出版作業を進めている中黒靖氏のブログ(ソークオフだよ人生は)では、パッケージがベテランウォーゲーマーには懐かしい“あの”デザインに決定したほか、艦艇データの改修や“誘導煙突時代”の長門型と米コロラド級が戦う「ビッグ7の力、侮るなよ」的な仮想シナリオの追加など、作業進捗を随時紹介している。


ブログ「ソークオフだよ人生は」より引用。うん、やっぱアイアンボトムサウンドといったらこのデザインだね


       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/19/news036.jpg 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  2. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  3. /nl/articles/2404/19/news128.jpg 「プロ野球チップス」で誤字 伊藤大海投手を「176m」と記載してカルビー謝罪
  4. /nl/articles/2404/16/news112.jpg 「ママ友襲来10分前」→さぁ、どうする……? 大爆笑の“あるある”再現が400万再生突破「腹ちぎれました」「バナナ食べんでもええやん」
  5. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  6. /nl/articles/2404/18/news032.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに手をスリスリされた瞬間…… 愛と幸せあふれる空間に笑顔になる「これぞ天使だ」
  7. /nl/articles/2404/18/news130.jpg 漂う違法感 東京に戻る息子へ持たせた“大量のブツ”に「九州人あるある」「帰省からの帰りいつもこれ」の声
  8. /nl/articles/2404/18/news176.jpg 「大型魚の餌に!!」 熱帯魚店の“思わず目を疑うPOP”に恐怖 「サメでも飼うの?」
  9. /nl/articles/2404/18/news015.jpg 【追記】クルマのヘッドライトを「魔法の水」で磨いてみたら…… SNSで話題「ダイソーのアルカリ電解水」の効果に「今日やってみます」「参考になりました」の声
  10. /nl/articles/2404/16/news135.jpg 鼻がムズムズの2カ月赤ちゃん、息を吸い込んだ次の瞬間……! まるで天使な8秒に「このくしゃみは何!?」「全てがかわいい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」