ユニークな企画で知られた札幌の書店「くすみ書房」が破産
6月21日に店舗が閉店。閉店を惜しむ声が多かった書店です。
» 2015年07月03日 23時44分 公開
[あまにょん,ねとらぼ]
ユニークなフェアを開催するなど、大型書店とはひと味違う街の本屋さんとして全国的に注目されていた札幌のくすみ書房が、6月29日に札幌地裁より破産開始決定を受けたことがわかりました。東京商工リサーチによると、負債総額は約5億円。
くすみ書房は、1946年に札幌市西区で創業した書店です。街の本屋として長年営業していましたが、1999年頃より売り上げがダウン。そんな中、傑作なのに売れていない本にスポットライトを当てた「なぜだ!? 売れない文庫フェア」や、中学生向けに特化したコーナー「中学生はこれを読め!」など、一風変わった企画で注目を集めました。2009年には厚別区に店舗を移転、2011年7月期には3億2251万円の売上高をあげていました。
しかし、売上は徐々に下がり資金繰りが悪化。クラウドファンディングによる資金支援を行いましたが、業績不振を抜け出すことができず、今回の措置に至ったとのこと。店舗については、6月21日に閉店しましたが、閉店のお知らせが突然だった為、Twitter等で閉店を惜しむ声が続々と寄せられていました(関連記事)。
(あまにょん)
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