人気剣客漫画「無限の住人」が実写映画化 主演は木村拓哉、監督は三池崇史の豪華タッグで2017年公開
不老不死の侍・万次を、キムタクが演じるだと……!
沙村広明さんの漫画「無限の住人」が2017年公開予定で実写映画化されます。主人公の万次を演じるのは木村拓哉さん、監督は三池崇史さんです。
「無限の住人」は1993〜2012年に「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載、全30巻の累計発行部数が約500万部という人気剣客アクションコミックです。“百人斬り”の異名を持つ伝説の侍・万次は、唯一の肉親である妹を目の前で殺され、仇を討ちながらも満身創痍(そうい)に。「そう死に急ぐこともなかろう」と謎の老婆から不老不死の肉体を与えられます。そんな万次に用心棒を依頼してきた少女・浅野凛。彼女の両親と剣客道場を無きものにした剣客集団へ仇討ちを果たそうと、2人が戦いに身を投じていく物語です。
木村拓哉さんは、山田洋次監督「武士の一分」から約10年ぶりとなる時代劇映画の主演。「無限の住人」について「好きな世界観。万次を『死ねない』と考えるか、『不死身』ととるかは一線上にある」とテーマに触れ、万次にも「今の社会では想像できないものすごい<痛み>を背負っているキャラクターなので、思いきりと、バランスの取り方をうまくやらないと、観てくださる方に納得してもらえない」と語っています。
原作者の沙村広明さんも映画化について、「いま読み返せば至らぬ点が山のようにありますが、映画がそれらをフォローし、かつ映画ならではの醍醐味を様々に付加していただければ幸いです。大好きな監督さんと日本最高峰の主演、才能ある様々なキャストとスタッフの力を借り、『無限の住人』に再び命が吹き込まれるのを心から楽しみにしています」と期待をつのらせています。
「月刊アフタヌーン」公式サイトでは「無限の住人」第1話が無料で公開中です。
主演・監督・原作者・プロデューサーコメント
万次役・木村拓哉
今回参加するにあたって三池崇史さんという存在が大きかったですし、映画監督が映画を撮りたいという前提で自分を欲してくれたということが一番大きかったです。映画監督に求められるというのは役者にとって最もありがたいことなので、「三池崇史監督が僕のことを要してくださった」という事実に、自分の中でなんかざわめいた、という気持ちがありました。
原作は、僕自身、好きな世界観ですし、万次を「死ねない」と考えるか、「不死身」ととるかは一線上にあるものだと思います。原作にある「死なない」ことと「死ねない」ということの向き合いについては、今回の脚本にも描かれているので、そこをどう体現するのか、監督が求めるものがどこなのか、頭でっかちにならずに現場を体感しながら演じたいと思います。
監督もプロデューサーも目線の先に海外を意識しているなと感じましたし、僕自身もヨーロッパはじめ海外の方々にも観ていただけたらと思っていますが、まずはしっかり演じることだと思っています。あとは、三池監督がアクションにしてもドラマにしても、三池監督のエンターテイメントにしてくれるので、もちろん自分の“個”はありますけど、現場では監督の求める“素材のひとつ”だと思うので、共演者、スタッフと集中して現場に臨みたいと思います。
監督・三池崇史
昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒(主人公の万次)につけた我ら映画界の逸刀流・三池組は世界最強である。これはそういう映画です。
原作・沙村広明
原作は22年前に始まった自分の処女連載作品なので、いま読み返せば至らぬ点が山のようにありますが、映画がそれらをフォローし、かつ映画ならではの醍醐味を様々に付加していただければ幸いです。大好きな監督さんと日本最高峰の主演、才能ある様々なキャストとスタッフの力を借り、『無限の住人』に再び命が吹き込まれるのを心から楽しみにしています。
プロデューサー・小岩井宏悦
世界22カ国を熱狂させた、このカリスマコミックを映像化するという無謀なチャレンジを現実にできる監督は三池監督しかおらず三池監督が面白がってくれたところから、すべてが始まりました。死なない侍のアクション、壮絶なまでのドラマ、多彩なキャラクター、映像化の困難さは最高レベルです。監督から、木村拓哉くんの名前が出た時に、確かに「死なない侍」という存在が数十年もトップの俳優として色あせない彼の存在感と重なり、アクションを具現化する身体能力、色気、この作品が持つ哲学を支えることができる人間力など、確かに彼しかいない、と目からうろこでした。
昔、テレビドラマ「ラブ・ジェネレーション」を一緒にやってますから話してみます、と監督には言ってみたものの、この徹底的に傷つく壮絶なキャラクターを引き受けてもらえるか、恐る恐る提案したところ現実になりました。このリリースが世の中に出るまで、信じないようにしています(笑)。
これまで、WB(ワーナー・ブラザーズ)の邦画は国内マーケットを中心にして来ましたが、このコミックを原作として三池監督が撮れば海外映画祭で華々しいきっかけを作り、世界マーケットを目指すという次のステップに行くことができると信じています。脳内映像では、すでに監督タカシ・ミイケが、俳優タクヤ・キムラを連れてレッドカーペットを歩いています。
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