黎明期のビデオゲームが遊び放題! 「あそぶ! ゲーム展」は思わず時間を忘れる楽しさだった

“世界初のビデオゲーム”も展示されています。

» 2015年10月19日 14時30分 公開
[池谷勇人ねとらぼ]

 埼玉県川口市にある「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム」で、10月3日から企画展「あそぶ! ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け」が開催中です。世界初のビデオゲームと呼ばれる「テニス・フォー・ツー」や、商業ゲームとして初めて大成功をおさめた「ポン」など、ゲーム黎明期の作品を実際にプレイしながら、ゲームの歴史について学ぶことが可能。中にはかなり貴重な作品もあり、他では体験できないユニークな企画展となっています。


画像 副題は「ステージ1:デジタルゲームの夜明け」。他のゲーム展と異なり、ビデオゲーム黎明期に絞った展示が特徴

画像 20タイトル以上のレトロゲームが、プレイ可能な状態で展示されています

 今回展示されているのは、1958年の「テニス・フォー・ツー」から、1982年の「ムーンパトロール」まで約25タイトル。1982年と言っても、日本ではまだファミコンすら発売されていなかった時代で、ゲームの歴史の中でも本当にごく初期に絞った内容となっています。その分、最初は点と線だけだったゲームにやがて色が付き、ヒトやクルマといったキャラクターが登場し、ゲームのバリエーションも増え……といった具合に、少しずつゲームが進化し、複雑化・多様化していく様子が分かりやすく展示されていました。


画像 「世界初のビデオゲーム」と言われる「テニス・フォー・ツー」。オシロスコープを使った対戦型のテニスゲームでした

画像 点と線だけですが、ちゃんとテニスっぽい動きを表現。もともとは展示用に作られた作品ですが、当時は大盛況だったそう

画像 こちらも黎明期のゲームとして有名な「スペースウォー!」

画像 ご存知「ポン」。商用ビデオゲームとしてはじめて大ヒットした作品です

画像 もちろんこれも実際にプレイ可能

画像 タイトーの「スピードレースデラックス」。ここでやっと日本のゲームが!

画像 下から上へ進んでいくタイプのレースゲーム。実際遊ぶとかなりのスピード感

画像 “幻の問題作”と言われている「デスレース」。実機での展示はかなり貴重!

画像 アクセルとハンドルを使って、歩いているゾンビ(?)たちをひき殺していきます

画像 1970年代終盤になると「ギャラクシアン」や「平安京エイリアン」など見慣れたゲームが一気に増えます

画像 1980年代になると「ドンキーコング」や「クレイジークライマー」なども登場

 また、企画には「スペースインベーダー」の西角友宏さん、「パックマン」の岩谷徹さんも協力。この2タイトルは特に大きく展示されており、貴重な開発資料やインタビュー映像なども見ることができました。


画像 「スペースインベーダー」は特集コーナーで大きく展示

画像 貴重な開発資料も

画像 こちらは「パックマン」。見学に来ていた子供たちからは「これ知ってる!」という声も

画像 久しぶりに遊ぶと難しい……

画像 「パックマン」の開発資料。迷路の形が完成版と違う!

 入場料は大人510円、子ども250円(常設展と共通)。一部整備中のものもありましたが、展示されているゲームはほぼすべて実際に遊ぶことが可能です。休館日は毎週月曜(祝日の場合は翌平日)、開館時間は9時30分〜17時まで。

 最初期のゲームとはどういうものだったのか、どういう過程を経て進化してきたのかを、実際に触りながら体験できる貴重な機会。今回の「ステージ1:デジタルゲームの夜明け」は2016年2月28日まで実施される予定です。


画像 親子連れで遊びに来ている人も

画像 デジタルゲームの歴史が一望できる年表

画像 常設展では映画やテレビといった「映像」の歴史や、映像制作の背景などが展示されており、こちらも見ごたえ十分でした

展示ゲーム一覧

  • テニス・フォー・ツー(1958年/ブルックヘブン国立研究所)
  • スペースウォー!(1962年/マサチューセッツ工科大学)
  • コンピュータースペース(1971年/ナッチング・アソシエーツ)
  • ポン(1972年/アタリ)
  • スピードレースデラックス(1975年/タイトー)
  • マンイーター(1975年/PSE)
  • デスレース(1976年/エキシディ)
  • ブレイクアウト(1976年/アタリ)
  • スペースインベーダー(1978年/タイトー)
  • ジービー(1978年/ナムコ)
  • フットボール(1978年/アタリ)
  • スターファイヤー(1978年/エキシディ)
  • ギャラクシアン(1979年/ナムコ)
  • 平安京エイリアン(1979年/電気音響)
  • アステロイド(1979年/アタリ)
  • パックマン(1980年/ナムコ)
  • クレイジークライマー(1980年/日本物産)
  • スクランブル(1981年/KONAMI)
  • スペースフューリー(1981年/セガ・インタラクティブ)
  • ドンキーコング(1981年/任天堂)
  • ムーンパトロール(1982年/アイレム)など


(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(C)TAITO CORPORATION 1978 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)SEGA
(C)Konami Digital Entertainment
(C)HAMSTER Co.
(C)IREM SOFTWARE ENGINEERING INC. All rights reserved.
(C)Nintendo



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」