「ただしイケメンに限る」の時代は終わった! 俺たちのための「ポチャメン」専門ファッション誌「Mr.Babe」倉科編集長インタビュー(1/3 ページ)
「デブの気持ちが分かるデブの僕が作るべきだと思った」
せっかく気に入る洋服を見つけても「どうせ太っているから似合わない」「ただしイケメンに限る」と諦めてしまっている人は多いのではないでしょうか。そんな人たちのための「ポッチャリメンズ」専門ファッション誌「Mr.Babe」が10月25日に創刊しました(関連記事)。
ちょうどぽっこりお腹が気になってくるアラサーから40代に向けたファッション&ライフスタイルマガジン。誌面に登場するのは国内外で活躍するタレントからモデルまですべて「わがままボディ」のポチャメンばかり。これまでのファッション誌ではまず登場することのなかったポチャメンたちが、イケメンモデルのようにクールな着こなしを披露しています。これはまさに俺たちのための雑誌……!
この雑誌を立ち上げたのは「ガイアが俺にもっと輝けと囁いてる」などのキャッチコピーでおなじみの「MEN'S KNUCKLE(メンズナックル)」初代編集長・倉科典仁さん。お兄系雑誌からポッチャリ雑誌という真逆の雑誌に舵を切ったきっかけは一体なんだったのか、お話をうかがいました。
僕がデブだからずっとこういう雑誌が欲しかった
――そもそもどうして「ポッチャリ男性向けファッション誌」という発想が生まれたんですか?
倉科 やっぱり僕がデブだからですよね(笑)。デブ歴25年以上やってると、自分が着る服を選ぶ中にいろいろなストレスを感じるんです。だから「ポチャメン向けのファッション誌があったらいいな」というのは5年前くらいから思っていました。
――どうして今までなかったんでしょう。
倉科 それは僕も不思議なくらいです。他社さんから出ていてもおかしくなかった。ただ、こういう企画を出すとやっぱり「ポッチャリ男性向けなんて需要があるのか」と言われちゃいますし、ブランドさんに説明して理解してもらうのも大変なんですね。それで去年「メンズナックル」の編集長を交代したときに、「誰もやらないならデブの気持ちが分かる僕が作るべきだろう」と思って準備を始めました。
――確かに同じ体型、同じ悩みを持つ人が作ったほうが説得力が出ますね。シュッとしたイケメンに「ポッチャリ向け雑誌作ったぞ」と言われてもムッとするかもしれません(笑)。
倉科 「Mr.Babe」にはやせてるスタッフもいるんですけど、そういう人の考えた企画って「120キロのデブを5人集めてみましょう」とかやっぱりデブをちょっと小ばかにした企画になっちゃうんですよね。俺らは見世物じゃない、マジメにやってるんだと(笑)。
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