「ただしイケメンに限る」の時代は終わった! 俺たちのための「ポチャメン」専門ファッション誌「Mr.Babe」倉科編集長インタビュー(2/3 ページ)

» 2015年10月28日 11時00分 公開
[たろちんねとらぼ]

「しまむら」「ヨーカドー」にもポチャメン向けの服はある

――ファッションにおけるポッチャリ男性の悩みとはどんなものなんでしょう?

倉科 太り方にもいろいろなタイプがあるんですよ。たとえばお腹は出てるのに足は細いとか、柔道やってた人だと太ももだけパツパツでパンツが破れてしまうとか。胸回りだけがっしりしてる人がそれに合わせて3Lとかの服を買うと、丈だけすごく長くてバランスが悪くなっちゃったりするんです。ポチャメンは「わがままボディ」なので普通のS・M・Lってサイズじゃ測れないんですね。

――なるほど(笑)。

倉科 僕はそういうことをすごく感じてきたけど、普通の体型の人にはぽっちゃりの人がどこに困ってるのか理解してもらえないんです。体型にあったジャストサイズの服を着れば、ポチャメンもちゃんとかっこよくなる。太っているとつい「体や足が入るから買う」って選び方になりがちなんですが、そういう人たちにもっとオシャレな選択肢を用意できるようにしたいです。普通の人たちはデザインや好みで服を選んでいるわけですから。

Mr.Babe ポチャメンならではの着こなしを多数紹介

――ポッチャリ向けのオシャレな服ってやっぱり需要が少ないんでしょうか?

倉科 ところが日本人男性の3人に1人がポッチャリしてるという厚生労働省の調査結果が出ているんです。でも、30歳から40歳くらいまでで170センチ、80〜100キロくらいの日本人にジャストサイズの服ってほとんどない。もちろんアパレルの方たちにはこれからどんどんそういう服を作ってほしいと思いますが、「Mr.Babe」では今ある服をどういうコーディネートで着ればオシャレに見えるのか、ということも紹介しています。

――ポッチャリ向けだと普通の服より高かったりするんですか?

倉科 そういうわけでもないですよ。大きいサイズを扱っているファッションブランドもありますし、誌面では「ファッションセンターしまむら」など身近なブランドの洋服も扱っています。僕は最近「イトーヨーカドー」に入ってる「good day king」ってブランドによく行きます。あそこってお腹の出た「デブマネキン」を使ってたりして、日本人体型に合わせた大きいサイズの服が結構あるんですよ。

――へー! しまむらやヨーカドーならいわゆる「服を買いに行く服がない」人でも足を運びやすそうですね。でも「Mr.Babe」には外国人モデルも多く紹介されていますが、「外国人だからかっこよく見えるだけ」っていうことはないですか?

倉科 TKOの木下さんとかホンジャマカの石塚さんとか日本人のポッチャリタレントにも登場してもらっていますが、タレントの方だと服よりキャラのほうが前に出ちゃうんです。だからファッションページでは服を前に出すために、外国人モデルの方を使いました。それも日本人体型に近い170センチくらいのポッチャリモデルにしています。

――確かにモデルさんってみんなスタイルいいですもんね。ポッチャリしたタレントさんはいるけどモデルはあまりイメージがないような。

倉科 だからモデル探しは本当に苦労しました。表紙の写真は運命的な出会いがありましたね。「LOVE&LARGE〜心もカラダも大きな男は愛される〜」っていうフレーズをコンセプトにすることは決まったんですが、表紙の人選はなかなか決まらなかった。そんなとき偶然両手を「L字型」にしているジャック・ブラックさんの写真を見つけて「これだ!」と。

――えっ、これ雑誌のために撮ったポーズじゃなくてもともとあったものなんですか!?

倉科 そうなんです(笑)。

倉科典仁 表紙にも使われた「LOVE&LARGE」ポーズ。取材で繰り返し使っていてすっかり板についてきたそうです

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」