「仕事にやる気がなくなったから」 女性局員が故意に郵便物配達せず、2年で2万9000通と過去最多
未配達は入社から3年半ごろからでした。
» 2015年11月10日 18時46分 公開
[黒木 貴啓,ねとらぼ]
日本郵便の高瀬郵便局(香川県三豊市)で配達業務を行っていた女性正社員(23歳)が、2年にわたって約2万9000通の郵便物を故意に配達せず隠し持っていたことが、11月7日に同社の調べによって発覚しました。2万9000通という数は、郵便事業が民営化した2007年以降、故意の未配達郵便物の数として最多になります。
四国支社経営管理部によると、同社員は2010年4月に入社、現在は四国支社の観音寺郵便局(香川県観音寺市)に所属し、高瀬郵便局に駐在しながら配達を行っていました。10月末に高瀬郵便局の大口の利用客から「郵便物が届かない」とクレームがあったため、同社の内部機関が調査したところ、11月7日に同社員の未配達が発覚。2013年12月ごろから計約2万9000通を宛先へ届けず、通勤用の自家用車の中や自宅に隠していたそうです。
本人は未配達の理由について「仕事に対してやる気がなくなったから」と説明。未配達物は日本郵便側で保管中です。社員の今後の対応については警察と相談しながら検討中で、決定次第発表するとしています。
(黒木貴啓)
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