ニュース
» 2015年11月20日 22時46分 公開

中村悠一×杉田智和がダラダラとゲームで遊ぶだけの番組「東京エンカウント」がなぜこんなに面白いのかねとらぼレビュー

薄い本が出せるくらい濃い絡みを堪能!

[小川哲弥,ねとらぼ]

 その昔、といってもそんなに遠い昔ではない話。いかなアニメおたくといえども声優さんのお姿をテレビで見ることなんて、めったになかったのですよ。それが今や、アイドルアニメの中の人たちがNHK総合で歌い踊り、紅白にも出ちゃいそうな勢い。フツーの視聴者の皆様からの「キツイ」なんてドストレートな感想にも「渕上舞でぐぐると、HKTより声優が先に出るんだぞ」と涙目で言い返せるくらいにはなったいい時代です。

 そして、もっと自慢してもいいのならば、「アニメ好きご用達のCSチャンネルの番組にだってとんでもなく面白い番組があるんだぞ」と『バンゲリングベイ』起動中のファミコンのIIコンマイクに絶叫したいくらいなんですよ!

 そう! 東京エンカウント」は面白いのだ!!


画像 東京エンカウント弐(番組サイトより


「頭の中は俺らまんまじゃん」感が面白い

 「東京エンカウント」は、AT‐Xで放映中のゲーム番組。レギュラーMCの中村悠一さんと杉田智和さん(+ゲスト)が、ダラダラと新旧ごった煮のゲームで遊ぶという内容です。年8回の放送で、現在は第2シーズンの「東京エンカウント弐」となって、第37回(スペシャル回含む)までが放送されています。

 エンディングを目指すとかノルマをクリアするなどのハードルは一切なし。ホントにゆるーくゲームをするだけ。「もうやめちゃっていいよね」となるときもあれば、ゲームによっては「これ、ずっとやってることになるんだけど」ということも。それくらいの自由さです。「ダンシングアイ」(※)の軍服娘を一発で脱がせるくらいのプレイはありますが、超絶プレイが披露されるわけでもない……なのに、面白い。なぜか?

※3Dポリゴンで描かれた女の子の服を切り取って脱がしていく、ナムコのアーケードゲーム。当時は「あのナムコが……」と全ゲームファンが騒然となった

 それは、MC二人の芸達者さに加えての「頭の中は俺らまんまじゃん」感ではないでしょうか。格ゲー(特に3D)好きで「ラブプラス」では寧々さんと付き合う前に終わってしまった中村さんと、愛花をツインテールメガネ姿にしていることから“その筋”であることを容易に想像できる「ギャルゲー大好き」杉田さんの嗜好(しこう)のバランスが絶妙で、自分がその場にいたら思わずツッコミを入れるであろうセリフを両氏のどちらかが言ってくれるわけです。



 ゲーム番組の大家「ゲームセンターCX」は、有野課長のボヤキによる“友達の家でプレイを見ているような感覚”が面白さの大きな要因になっていると思いますが、「東京エンカウント」は“友達の家感”に加えて“俺がそこにいる感”をプラス。

 そりゃ、「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2」の1面ボス(名前がジャッジメント。首がない巨体が本体に思われがちだけど、倒すには一緒にいる小さい悪魔を撃つ必要がある)の登場で「ジャッジメントですの(※)」って言われたら笑ってしまうし、「“新井(里美)さん=首なし巨体”じゃなくて、あっち(悪魔)撃って」なんて言葉には「新井さんじゃねーよ!」ってツッコみたくなるんです。そして、そのツッコミをしっかりどちらか(このケースでは中村さん)がやってくれるわけだから、もうスッキリだし笑えるってものです。古くからのゲーム+アニメファンなら「タイムギャル」のミス後のシーンをみると“薄い本”を……と思っちゃいますよね。現最新回では、その展開も見られますよ。

※「とある魔術の禁書目録」シリーズに登場する白井黒子の決め台詞。CVが新井里美さん


さまざまな声優情報(という名の風評被害案件)も

 そして、MC二人の芸達者ぶりにも触れておかないといけません。ゲーム内に登場するセリフテキストは、簡易アフレコ現場となり、時にはキャラ設定によって声色を変えてくれる至れり尽くせりっぷり。さらには、ピンポイントで投入される人気声優さんの声マネの数々。第1シーズンでは、若本規夫さんや古谷徹さんなど。第2シーズンでは、増岡弘さんや安元洋貴さんなどの声マネを聞くことができます。特に、増岡弘さん(マスオさん)の声マネは秀逸で、トカレフを持って20人やってしまうマスオさんの武勇伝(穴子さんがリボルバー派)も聞くことができますよ。ゲームに対するスタンスと細かい芸が絶妙にブレンドされたトークはゲーム好き・アニメ好きならばどストライクな内容になっています。

 あと一つだけ。声優さんの番組ですから、さまざまな声優情報も出てきます。「江口拓也さんが『(アイドルマスター)シンデレラガールズ』のトレーナーさんのスパッツをモグモグしたいと言っていた」とか、「岡本信彦さんが、悠木碧さんの高校時代に“ぜひ制服でアフレコに来てほしい”と懇願していた」などなど。主に男性声優さんに対する熱い情報(風評被害案件?)が飛び交っていることもお伝えしておきます。

 ここまでは「東京エンカウント」の面白さを紹介してみましたが、ダメな点を挙げるとするのならば、どうしても内輪ネタに見えることもありますし、好きな声優の「スパッツモグモグ発言」なんて情報は聞きたくなかった――といったこともあるかもしれません。ですが、そこはCS番組。取捨選択はユーザー次第です。

 私としては、この面白さで、その影響力が「だれもいなかった『いっき おんらいん』に数名ログインする」程度なのは悲しすぎます。ここまでで少しでも「面白そう」と思った方は、ハードルは高いですがAT-Xで視聴してみてはいかがでしょうか。11月は最新作の#37・38が放送中で、もしかすると年末年始に一挙放送があるかもしれませんよ。


(小川哲弥)


初掲載時、杉田さんの名前が智一となっておりましたが正しくは智和でした。お詫びして訂正いたします



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2110/24/news050.jpg 庄司智春、愛車ダッジ・チャレンジャーが廃車に ガソリンスタンドで炎上、ボンネットから発煙し「やばい」
  2. /nl/articles/2110/25/news149.jpg 「くそが……!」 最上もが、奮発した「Uber Eats」の対応に怒り爆発 1400円ステーキの“中身”に「絶望」「もう頼まねえ」
  3. /nl/articles/2110/25/news079.jpg 浜崎あゆみ、帝王切開の経験を告白 「お腹の傷を愛おしく誇りに思う」と“消えない偏見”に思いつづる
  4. /nl/articles/2110/25/news007.jpg 「ロード・オブ・ザ・リング」の重要アイテムがカプセルトイで登場 “ひとつの指輪”も手に入ってしまう
  5. /nl/articles/2110/25/news051.jpg 「アッ...アッ......困りますお客さま…!」 子猫を迎えて2日目、すっかり懐いて飼い主を無事メロメロにしてしまう
  6. /nl/articles/2110/24/news049.jpg 本田望結、小型船舶免許を取得し免許証を公開 姉・真凜もびっくり「凄っ、知らんかったって笑」
  7. /nl/articles/2110/23/news032.jpg 『ちいかわ』が“幸福論を問う作品”であるという決定打 なぜ「オフィスグリコちゃんのカエル」でTwitterがどよめいたのか
  8. /nl/articles/2110/24/news027.jpg 所さんのピンクのフィアット500が事故で「水没」 めっちゃかっこいい、からの「普通に失敗しちゃうところも好き」の声
  9. /nl/articles/2110/24/news044.jpg 深田恭子、2022年のカレンダーで花に囲まれた美女ショット ファン「美しすぎる」「来年も一緒に過ごします!」
  10. /nl/articles/2110/25/news022.jpg 【漫画】「うちの一族は死人が出る前にインターフォンが鳴る」―― ある一族に伝わる「死の予兆」と、当事者に起きた不思議な出来事

先週の総合アクセスTOP10

  1. 葉月里緒奈、美人な元マネジャーと“再会2ショット” 「共演した俳優さん達は私ではなく彼女を口説いてました」
  2. docomo×進撃の巨人キャンペーンの商品「リヴァイ兵長フィギュア」が悲惨な出来だと話題に → 公式が謝罪「対応方法を検討しております」
  3. 有吉弘行、妻・夏目三久との“イラストショット”を公開 蛭子能収からのプレゼントに「下書きも消さずにうれしい!!」
  4. 「印象が全然違う!」「ほんとに同じ人なの!?」 会社の女性に勧められてヘアカットした男性のビフォーアフター動画に反響
  5. 梅宮アンナ、父・辰夫さんの看板が黒塗りされ悲しみ 敬意感じられない対応に「残酷で、余りにも酷い行為」
  6. 子猫が、生まれたての“人間の妹”と初対面して…… 見守るように寄り添う姿がキュン死するほどかわいい
  7. 工藤静香、バブルの香り漂う33年前の“イケイケショット” ファンからは「娘さんそっくり」「ココちゃん似てる」
  8. 板野友美、エコー写真とそっくりな娘の顔出しショットを公開 ぱっちり目の美形な姿に「こんな美人な赤ちゃん初めて見た」
  9. 後藤晴菜アナ、三竿健斗との2ショット写真で結婚を報告 フジ木村拓也アナ、鷲見玲奈アナからも祝福のコメント
  10. 「とりあえず1000個買います」 水嶋ヒロ、妻・絢香仕様の“白い恋人”に財布の紐が緩みまくる