いっけなーい! テンプレテンプレ! 食パンをくわえてダッシュしそうなツイートがTwitter上にあふれて“大喜利”状態に
一般ユーザーのみならず企業がこぞって参戦……。というか企業発信だった可能性も!?
主に漫画やアニメのヒロインたちが「いっけなーい! 遅刻遅刻!」と食パンをくわえてダッシュする朝の光景は一種の様式美。その形式を受け継いだ「いっけなーい」ネタ合戦がTwitter上で大きなムーブメントになっています。タイムラインでよく見かけるそのツイートたち、実は企業公式アカウントが今夏前から取り入れていた……?
実はシャープ公式アカウントでは今年の7月に「いっけなーい!」シリーズを展開。先見の明があったのかもしれません。さすが目の付け所がシャープだね。なお、他の企業アカウントも続々参戦していたようで、王道展開の人気の根強さを感じさせます。
夏に盛り上がり、夏の終わりとともに消えたかと思われた「いっけなーい」ブームですが、じわじわと生き残り続け、昨今よく見かけるツイートへと徐々に進化を続けていたようです。
どうやら再浮上のきっかけとなったと言われているのは11月末にとあるTwitterユーザーが投稿したツイート。「いっけなーい」の後が「殺意殺意」とアレンジされているうえ「私○○ババア」との怒涛(どとう)の自虐に、絵文字も多様化。そして次回予告でオチをつけるという一連の流れがテンプレに加わっています。なんだか深遠な世界になってきたぞ……。
企業アカウント以前にも、もしかすると「いっけなーい」を先取りしていたツイートもあるかと思いますが、王道のなかの王道展開に伝統的な様式美ゆえなのか情報が錯そう。初出の投稿は残念ながら発見することができませんでした。
「いっけなーい」テンプレがヒロインのかわいさを強調するものでなく、旬ネタと自虐、殴りにいくぞという攻めの姿勢からの次回予告タイトルオチという大喜利スタイルに変化し、「あるある」「私も(俺も)そう思ってたわ」を誘発する一種のコミュニケーション手段になった流れはとても興味深いものです。今後、一過性のブームとなり収束するのか、それともさらなる進化を遂げるのかに注目したいと思います。
いっけなーい! 仕事仕事! 私ねとらぼライター。旬ネタをこうして記事にするのがお仕事なの。でもある日編集長に「神木隆之介くん交際発覚を記事にしましょう」と言われて大変! 実は2次元に夢中になるあまり3次元の事情には疎いの。思わず「るろ剣は好きでしたねー」とトンチンカンな返事をしたら別のライターさんにネタが割り振られてしまって大変! 仕事の機会も逃して、私の趣味趣向も完全にバレたけどアニメやゲームのネタなら任せろテヤンデーバーローチクショー! 次回「かわいい猫の記事も書けます」。テンプレよ永遠なれ。
(高城歩)
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声優さん本人も驚いています。
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