目の不自由な人もスマートフォンで情報をやりとりできたら…… 点字を読み書きできるスマートフォンアプリ「Kenzan-Go」
アは「ブーーー、ブッ、ブッ、ブッ、ブッ、ブッ」で表せます。
» 2015年12月08日 15時36分 公開
[太田智美,ねとらぼ]
「目の不自由な人がスマートフォンで情報のやりとりをするためには……?」そんな問いから、「Kenzan-Go」という点字アプリが生まれました。このアプリは、スマートフォンに搭載されているバイブレーション機能を用い、文字を点字として読み取れるというもの。メールの送受信や、ちょっとしたニュース・天気予報といった情報も読み取ることができます。
点字は主に横2行・縦3行のあわせて6つの点からできており、例えば点字のアは「左上のみ●、ほかはなし」、イは「左上と左上から2番目のみ●、ほかはなし」といった形になっています。これをこの「Kenzan-Go」のバイブレーション機能で表すと、アは「ブーーー、ブッ、ブッ、ブッ、ブッ、ブッ」、イは「ブーーー、ブーーー、ブッ、ブッ、ブッ、ブッ」といった具合に振動し、文字が読めるようになるというわけです。さらに、「左にスワイプ、ちょん、ちょん、ちょん、ちょん、ちょん」とすれば、アの文字を書くことも可能です。
実はこのプロジェクト、「ヘレンケラーシステムプロジェクト」と名付けられ、数年前から進められているプロジェクト。開発者の武藤繁夫さんは「このアプリを使うにはまだかなりの練習が必要で実用にはまだ時間がかかりますが、引き続き検証したいです」と話しています。「Kenzan-Go」は武藤さんの休みの合間を縫って、少しずつ作られているそうです。
(太田智美)
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