異色のマスキングテープとして話題の「ナスカの電子回路」 職人が本気出しすぎな製造の裏側を公開
電子回路の箔押しは職人の「目視」。
Twitter上で大きな反響を呼び本当に商品化することが決定した異色のマスキングテープ「ナスカの電子回路」(関連記事)。来週からいよいよ出荷が始まるこのテープの製造元であるコスモテックのブログで、壮絶な製造工程のもようが公開されています。
まずは緑色の基盤部分のテープを作成。元となる特大ロールは一巻き600メートルで、予備分も含めて1万メートルもの量を印刷したそうです。
次に銀箔と金箔を押して電子回路の部分を作っていきます。ここで重要になるのが最初の箔押し位置を決める「具合出し」という作業。この位置が少しでもずれていると工程を進めるごとにどんどんずれが大きくなってしまうため、「具合出し」には数時間かかることもあるのだとか。しかも調整は職人が目視で行っているのだそうです。職人すげえ……!
銀箔を押して一度巻き直し、金箔を押してさらに巻き直すと図案がプリントされた「ナスカの電子回路」が完成。さらに特大ロールから製品サイズの紙管に20メートルずつ巻き直していき、最後に仕上がり幅の30ミリにカットしてようやく完成。これも職人が定規を使い目で見て丁寧に位置を決めています。繊細な作業を機械ではなく人間がやっているということに驚かされます。
現在は手作業での梱包作業に入っており、2月22日ごろから出荷予定。完全受注生産で既に受付は終了しており、約700個の注文があったとのこと。1個5000円という高額で以後増産は行わないという貴重さからもったいなくて使えないという人が多いですが、購入者からはスマートフォンやゲーム機に貼って電子回路が露出しているかのように演出したり、逆にアナログな文房具屋ブックカバーなどに貼ってギャップを楽しむといった案も出ているようです。
これだけやっても「正直もうからない」とのことですが、職人たちは後世に残る製品を作りたいという思いで今回一肌脱いでくれたのだそう。ネット上では企画の発表段階から大きな反響と応援の声が寄せられており、コスモテックのブログには「ものづくりの末端、印刷工程における末端であるコスモテックが、今回のように多くの皆さんから、そして、印刷業界に馴染みのない一般の方々からもお声を頂くケースは非常にレアです」と喜びがつづられています。
(たろちん)
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