スパイ体験ができる施設がオープン! エージェントとなって諜報活動をしてきた
こちらスネーク。「in SPY re」の潜入に成功した。
いくつになっても“ごっこ遊び”は楽しい。むしろ、大人になってからの方がより面白みが増すかもしれない。なりたくてもなれなかったものに、この先もきっとなれないと分かっているものに、ごっこ遊びをしているその瞬間だけはなれるからだ。リアル脱出ゲームをはじめとした昨今はやりのリアルイベントは、そういった大人たちの「なりきりたい」「一度やってみたかった」をかなえてくれる。
3月4日オープンの「in SPY re」(東京・新宿)は、スパイになれる施設である。「in SPY re」という諜報機関のエージェントとして、国際的犯罪組織「BLACK-MAX」の悪事を暴き、壊滅させるのが目的だ。10分間の制限時間で、できる限りの謎や暗号を解き明かし、真実に近づくのである。
制限時間がたったの10分と短いのは、「BLACK-MAX」のアジトに潜入していられる時間はこれが限界だから。これ以上滞在すると、自分たちがスパイだとバレてしまうのだ。……というのが設定上の話で、本施設のプロデューサーの林祥裕さんいわく、「飲みながら軽い気持ちで体験し、気に入ったら何度もチャレンジしてほしい」との理由から、制限時間を10分にしたのだそう。
ただ、制限時間が10分だからといって、簡単な暗号しか出題されないというわけではない。一回だけのチャレンジでは、まずエンディングまではたどり着かないだろう。何度も挑戦する前提で作られている。料金は1回につき980円。一度に潜入できるエージェントは8チームまでのため、お酒やおつまみを楽しみながら待ち時間を過ごすのもいいだろう。
早速筆者もスパイとして潜入を試みた。今回は2人でチームを組んだが、1人でも潜入可能。最大5人まででチームを組める。
潜入直前に、先輩のスパイから注意事項などの説明を受ける。何しろこれから危険を伴う諜報活動をするのだ。先輩の言うことには耳を傾けたい。潜入中には、チームに1つ配布される端末をつかう。この端末に、解き明かすべき暗号やミッションが届くのだ。
「よし、入れ! 慎重に行くんだ」などと先輩スパイに声を掛けられて、いよいよ潜入する。
中に入ると、早速「BLACK-MAX」の構成員がうろうろしていた。近づいても大丈夫なのだろうか……?
怪しまれないように何食わぬ顔で通り過ぎようとすると、なんと話しかけられてしまった!
「おっ? 今日は新人が多いな〜」
どうやら、「BLACK-MAX」の新人構成員だと思われているらしい。
潜入前に配られた端末には、ミッションを遂行するためのひとつめの暗号が届いていた。
一体何をすればいいのか分からないまま、あちこちあさってみる。
ごそごそと探っていても、「BLACK-MAX」の構成員たちは気にも留めない。まだバレずに、新人だと思ってくれているようだ。
探索していると、よじ登れそうなところや、いかにも隠し扉がありそうなところが目に付く。暗号の解読が進むと、今はまだ行けないところにも入れそうだ。
潜入から5分がたった。まだ最初の暗号すら解けていないのに、まずい。しかも、アジト内で徐々に怪しまれはじめているようだ。通りすがりに、「なんだお前ら。なんか怪しいな? 本当に新人か?」とジロジロ見られてしまった。
とはいえ、このまま何もできないまま、時間切れになるのだけはさけたい。「いやー、ちょっとコレを探していまして……どこにありますか?」と暗号を解くために見つけなければならないもののありかを堂々と聞いてみた。すると意外にも、「これだから新人は! このあたりにはない。反対側で見た気がする」とあっさり教えてくれた。何のためにそんなものを探しているのか、などといったおとがめもない。「BLACK-MAX」、チョロい。
そうこうしているうちに、「お前らスパイだな!」と銃を向けられた。10分がたち、正体がバレてしまったのだ。結局、解くためのカギとなるものを(「BLACK-MAX」の人のヒントのおかげで)全て見つけた段階で、タイムリミットとなってしまった。
あの暗号を解いたら、次は何が起こったのだろう。いまだに気になっている。もう一度挑戦するのに必要なのは、1回980円。このつい払ってしまいそうになる値段設定もニクい。ちなみに、筆者が今回挑戦したもの以外にも、ミッションの種類はいくつもある。二度目、三度目、と何度もチャレンジしても、同じミッションを行えるとは限らない。割り当てられるミッションはランダムなのだ。なかなかの廃人仕様である。
朝井麻由美(@moyomoyomoyo)。フリーライター・編集者・コラムニスト。ジャンルは、女子カルチャー/サブカルチャーなど。ROLa、日刊サイゾー、マイナビ、COLOR、ぐるなび、等コラム連載多数。一風変わったスポットに潜入&体験する体当たり取材が得意。近著に『ひとりっ子の頭ん中』(KADOKAWA中経出版)。構成書籍に『女子校ルール』(中経出版)。ゲーム音楽と人狼とコスプレが好き。
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