7歳の時に失くした「ポケットモンスター」が海を越えて18年ぶりに発見される カートリッジに書かれた“名前”決め手に

やっぱりポケモンは神ゲーでした。

» 2016年04月14日 23時19分 公開
[池谷勇人ねとらぼ]

 子どものころに失くした「ポケットモンスター」のゲームソフトが、18年ぶりに海の向こうで発見されるという、奇跡のようなエピソードがTwitterで注目されています。


なくしたポケモンと再会 「ポケットモンスター 緑」 → バーチャルコンソール

 きっかけになったのは、米Amazon.comに中古で出品されていた「ポケットモンスター緑(日本語版)」のレビュー欄。そこにはこんなレビューとともに、マジックで「たなかゆうき」と書かれたカートリッジの写真が投稿されていました。

「“非常に良い状態”って書いてあったのに、油性マジックで名前が書いてあったんだよ! それさえなければ☆5つだったんだけど」(☆4つ)


なくしたポケモンと再会なくしたポケモンと再会


 その後、Twitterユーザーの模範的工作員同志(@KgPravda)さんがこれを見つけて「たなかゆうき君、お元気ですか」とTwitterに投稿したところ、しばらくして「これ、自分の字っぽいなあ…」と名乗り出る人が現れます。どうやら5歳の時にプレゼントされて、7歳の時に東京ディスニーランドで失くしたものだそう。名前も「田中雄喜」と完全に一致しています。




 なぜ日本で失くしたものが米Amazonで出品されていたのかは不明ですが、本当ならなんという奇跡……! Twitterのトレンドにも「ポケモン緑」が入るなど、その運命的な再会は大きな話題となりました。

 この「たなかゆうき君」こと田中雄喜さん(@gorox2darax2)は現在、東京大学の大学院に通う学生。Twitterで連絡したところ、失くした時の状況や「ポケモン緑」との思い出について、次のようにコメントをいただきました。


 失くしたポケモンのカセットは、両親から5歳の誕生日プレゼントとしてもらったものでした。ヒトカゲを選び、トキワシティへ博士の忘れ物を取りにいかなければ物語が進まないことも理解できなかったけど、楽しくて毎日遊んでいました。

 ヒトカゲがリザードンになったころ、当時好きだった幼馴染に見せると『タケシにもカスミにも勝てないよ』と言われ目の前でデータを消されました。号泣していると、彼女は新たにゲームをスタートしゼニガメにビボラと名前を付けてニビシティまで攻略してくれました。

 どこに行くにも一緒で、単4電池を週に1パックは消費するくらいの仲でしたが、その関係にも終わりが訪れました。『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』の発売です。ポケモンもやっていましたが、徐々にプレイ時間はテリーのワンダーランドの方が上回るようになっていきました。

 ゲームボーイにはテリーのワンダーランド、ポケットの中にはポケモン緑体制が長く続いたある日、家族旅行で訪れたディズニーランドで事件は起きました。いつもポケットの中にあるポケモン緑がないのです。

 アトラクションそっちのけで泣きながら探しましたが見つからず、母からは「家においてきたんじゃないの?」と言われ、「新しいヤツ買うから」と言われてようやく落ち着いたんじゃなかったかなと思います。


 田中さんは現在、今の持ち主であるJeramyさんに、自分が元の持ち主であることを伝えようとTwitterで呼びかけ中です。記事にしても大丈夫か尋ねると、「Amazonに画像を載せている人と連絡が取れると楽しいなと思っているので、ぜひ記事にして多くの人の目に触れるようにしてもらえれば」と快諾してくれました。

 遊んだ人の数だけ物語があり、思い出が生まれるのが「ポケモン」というゲームです。幼なじみが名付けてくれたゼニガメの「ビボラ」。他のゲームで遊ぶようになっても、常にポケットに入れて持ち歩いていた「ポケモン緑」。楽しい旅行先で、突然訪れた別れのショックは、7歳のたなかゆうき君にとっては計り知れないほど大きなものだったと思います。

 数々の偶然が重なり、18年ぶりに再会できた思い出の「ポケモン緑」。田中さんの思いが、海の向こうのJeramyさんに届くといいですね。




(池谷勇人)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/21/news021.jpg 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  2. /nl/articles/2501/22/news010.jpg 子なし夫妻が“人間の子ども”のように育てた柴犬を、実家の家族に会わせたら……  幸せあふれる展開に「とっても嬉しそう」
  3. /nl/articles/2501/22/news035.jpg 友達に「あれ、お前んちパーティ中?」と言われた“実家”が100万再生 衝撃の全貌に「ビビってます」「ウチの中にない物ばかりwww」
  4. /nl/articles/2501/22/news088.jpg 道で“お宝”拾ったと大興奮→磨いたら…… 3430万再生された驚きの職人技に「まさに芸術作品!」「信じられない」【海外】
  5. /nl/articles/2501/21/news098.jpg 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返した“まさかの正体”が830万表示 投稿者に話を聞いた
  6. /nl/articles/2501/22/news029.jpg 0歳赤ちゃん、朝起きてママに気付いた瞬間…… 涙が出そうになる表情が600万再生「こーれーはーやばい!」「あかん一生みてまう」
  7. /nl/articles/2501/22/news108.jpg 東京ディズニーリゾート、“あのブランド”とコラボした紅茶に反響 「遂に来たぁあああ!!」「買うしか!」
  8. /nl/articles/2501/22/news076.jpg 実物大ν(ニュー)ガンダムが公開から数年たち…… 現在の姿を捉えた写真に反響 「イラストかと思った」「かぁぁっこえぇ……」
  9. /nl/articles/2501/21/news023.jpg 100円で売ってた謎のジャンクDSソフト、その中身は…… “とんでもないデータ”が入った掘り出し物「これもう運命の出会いでしょ」
  10. /nl/articles/2412/09/news077.jpg 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先週の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  4. 鮮魚店で売れ残っていたタコを連れ帰り、水槽に入れたら…… ヤバすぎる光景に「こんなに可愛いなんて!」「笑ってしまった」
  5. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  6. 「まじで終わってる」 マクドナルド「エヴァ」コラボ品“高額転売”に嘆く声…… 「結局欲しい人が買えない」
  7. 母に「髪染めやピアスはダメ」と言われ続けた25歳東大女子、大変身を決意したら…… まさかの事態に「さすがにおもろい」「涙出てきた」
  8. 賞味期限「2年前」のゼリーを販売か…… 人気スーパーが謝罪「深くお詫び」 回収に協力呼びかけ
  9. 風呂上がりに偶然「牛乳を注ぐ女」になった人に反響 「ほぼそのままw」「盛大にふきだした」 投稿者に話を聞いた
  10. タンクトップ姿のパパ「昔はモテた」→娘は信じていなかったが…… かつての姿に衝撃走る「『トップガン』に出ていても納得」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」